『投資で一番大切な20の教え 賢い投資家になるための隠れた常識』投資をしている全員におすすめしたい本です!不朽の名作だ!!

投資本

今回は投資の本でおすすめをご紹介します。

『投資で一番大切な20の教え 賢い投資家になるための隠れた常識』です。


株式投資の本質が書かれており、投資の考え方や心構えなど投資初心者~上級者まで投資家として成長できる名著です。さらにウォーレンバフェットまでこの本を株主総会で配って読むよう推奨した本でもあります。こちらの本は何度も読んでいますが、読むたびに新たな発見がありますので今回はご紹介させていただきます。
僕はこの本は投資をしている人全員が読むべきだと思っている本だと思います。よくあるノウハウ系の本ではないです。ページ数は300ページほどありますが、文章も難しい言葉もなく、計算式があるとかでもありません。一個一個の章の内容が深いです。一章ごとに読むたびに、考えをより洗練させてくれます。ノウハウ系の本はすぐに時代の流れとともに通用しないものが多いです。
しかし、この本は時代が流れても10年後、50年後、100年後と通用していく本と断言します。
何度も繰り返し読んでいる本で、10回ぐらい読んでいますが、素晴らしいです。僕の中の投資で欠かせない投資の考え方に繋がっています。すぐ近くに置いて、対話するように読んでいると、今の自分の投資を正しい方向に優しく諭してくれる、頭の中をチューニングしてくれます。



著者はハワード・マークス(Howard Marks)
オークツリー・キャピタルマネジメント会長兼共同創業者です。
オークツリーキャピタルマネジメントは800億ドル以上を運用しています。


二次的思考で考える

著者は投資は科学よりアートの要素が強いと述べています。
理由としては、投資には普遍的な法則がないからです。平均を上回るリターンを得るには一時的思考ではなく、二次的思考が必要です。

一次的思考とは単純に物事を考えて、誰にもできる簡単な考え
ex)良い企業だから買う、高配当だから買う、有名企業だからつぶれない

二次的思考とは物事について正しく見極める必要があるので、
見極めた後、さらに深堀していく-周りと違い、より優れている考え方

ex1)良い企業だが、実際にはそうではない。株価が過大に評価されていて、今から
買っても利益に繋がらない。むしろ損失に繋がるだろう。どのくらいまでの株価で
購入することが芳しいか。

ex2)高配当株だが、この企業は今後財務が逼迫するから購入に値しない。
財務の自己資本比率はどうだろうか。過去の配当は減配せずに行われているか。
高配当を出し続ける業績を維持することができるか。

時々僕は一時的思考になっている時があり反省しています。現在日本製鉄に投資をするかを考えていて、情報収集しています。その中で、安定的に稼ぐ構造を構築しつつあるとあり飛びつきで買うか考えた時期もありました。日本製鉄はまた増配してくれる可能性が高いです。しかし長期的に考えたときに、悩みました。2年後3年後に増配してくれるかもしれないです。10年後も同じように増配してくれるか、成長できるかと考えたときに過去の赤字を見たときに持続ある成長ができるかなと考えてしまいました。JTのように成熟していて、独占的な地位にいるのであれば別ですが日本製鉄はそういう立ち位置ではないです。

高配当だから買うとか増配が期待できる、社長が構造改革に本気で行っているという言葉にすぐに魅了されて一時的思考で考えるのではなく、受け取った言葉を深堀して二次的思考で考えていくべきです。
投資した先の企業が下方修正を出したからとすぐに反射的に売却するべきかと考えるのではなく、起こった出来事に対してどう対処するかを深堀していく。下方修正で売る前に自分が予見できる範囲があったのではないか、長期的に見ればチャンスなのではないかと、そのチャンスの理由は何か?
二次的思考で考えるのは疲れますが、投資家として成長できる機会が増えると思います。

リスクの認識について

投資で成果をあげるには、リターンを生むだけでなくリスクのコントロールが必要です。
投資リスクは物事が起きる前に目に見えません。ニュースとして報道されてたりインターネットで記事が出回ったりなどで情報を認識します。しかし、それらの情報はすべての情報を網羅しているわけではないです。その情報は第三者によって情報を加工して発信されたり、物事が起こっているけれども
その情報が表立っていないなど見えていない部分があります。

人は未来が過去と同じになると考えて変化が生じる可能性を軽視しがちです。
過去では、いろいろなプロセスがあって過去が生じていて、現在に仮に当てはめたとして同じ結果には
必ずならないです。さらにその過去というのは、それが必ず生じた過去ではないことも言えます。誰かがその出来事を認識しての結果なので、誰もそれについて認識していなければ過去の物事になりません。

歴史は繰り返さないが韻を踏む

マーク・トウェイン



著者はリスクの計測に関してこう警鐘しています。
人はリスクについて容易に計測ができ、経験したことがないリスクに対しても過去の出来事から容易に推測できると思っているが、自分の能力を過信しすぎであると。

タレブの本でも、『まぐれ』という本があります。表紙の言葉に、投資家はなぜ運を実力と勘違いするのかという言葉が書いてあります。日頃、資産が増えてくると自分には能力があると錯覚してしまいます。自信過剰になり、気持ちも大きくなりリスクの認識も甘く、大胆な行動で失敗してしまうリスクを高めてしまいます。僕も最近そうでした。資産が増えていくにつれて自分の能力を過大に評価してしまい、リスクを取ろうとしている自分がいると。この時に、『まぐれ』を読むと自分の冷静さを取り戻してくれます。自分の能力を過大評価しすぎだな、投資規律も再度確認して投資をしなければと自分を律してくれます。
リスクがあると認識して投資をするのと、リスクを考えないで投資をするのはまるで違います。

逆張りをする

投資を成功させるには、大衆と反対の動きをする必要があります。
大衆と同じ動きだとどうしても株価が高くなったりして、高くなった結果高値掴みをしてしまい
魅力的だと思えた銘柄が何でこんなものを買ってしまったんだろうと現実に戻されます。
しかし、周りが避けるものを買い、熱を上げているものを売ることができればリスクをコントロールしつつリターンを得ることができます。
市場について、本当に正しくその株価が価値に合っているかどうか、ミスプライシングしていないかなど常に市場が正しいと思わないで、他の人の言動を懐疑的にみて常識を疑うことが必要です。
そして、なぜ大衆が間違っているかを必ず理解する必要があります。ただ単に他の人と別の行動するののを一時的としてとらえるのではなく
二次的に考えてなぜ他の人はそのように行動しているか、ストーリーができすぎていないかなど考えていく必要があります。

まとめ

この本は大変おすすめな本です。投資において基礎の考え方ができるだけでなく、考え方の精度が変わります。投資だけでなく、日常にも応用が可能です。この本に出合えてよかったです。
投資をしていなければ、このような素晴らしい本を読まなかったです。
この本の魅力を十分に説明が足りてませんが、ぜひこの本を手に取り読んでいただきたいと思っております。

投資で一番大切な20の教え 賢い投資家になるための隠れた常識 [ ハワード・マークス ]

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