『株式投資の未来』高配当投資家に必読の本です!高配当投資の魅力が詰め込まれた一冊です!!

投資本

今回はジェレミーシーゲル教授著の『株式投資の未来』を要約しました。

この本を読んで高配当投資の魅力に惹かれました!今でも何度も読み返している本です。

これから投資を始める投資初心者だけでなく、投資に負けていて現在の投資手法に迷っているという人にも学びが多いオススメの本です。

この本を読むメリットをお伝えさせていただきます。

この本を読むメリット

  • なぜ高配当投資が良いのか?高配当投資の魅力がわかる
  • 高配当投資でどのようなセクターがおすすめかがわかる
  • 高配当投資は再現性が高く、どのように高配当投資をすればよいかわかる

僕は投資を始めてこの本と出会いまして、読んだときは衝撃を受けました。
高配当投資は再現性が高そうだ、配当を目的としているので結果がわかりやすそうと読んでいて思いました。本当におすすめしたい一冊です。この本があったので、高配当株への投資を信じて続けることができました。ある程度投資入門の本を読んだあとに読むべきです。
日本の高配当投資の著者の本も内容が良い本もあり魅力的ですが、『株式投資の未来』は高配当株の基礎の考え方から応用が利くほど内容が詰め込まれています。読めば読むほど高配当株はこれ一冊でよいと思うほど素晴らしいです。

この本は300ページほどありまして、読むのが大変だと思いましたが難しすぎる計算式や専門用語などなくスラスラ読めました。大事なことをまとめてみましたので、少しでもお役に立てれば幸いです。


人気株への投資は危険?不人気な高配当株のほうがリターンが高い

投資において成長株に投資をすると失敗してしまう恐れがあります。

  • 成長性著しいハイテク株への投資
  • 時代の最先端だからこれからももっと株価は上昇する
  • 新興企業だから伸びしろがある


理由としては成長性を追い求めて競争が激しい業界の銘柄を過大評価してしまうからです。
そして高値掴みをしてしまい、成長株への熱狂が冷めて含み損を抱えてしまうという結果が出てしまいます。著者は成長の罠と表現しています。

一方で、不人気株への投資だとどうでしょうか?
不人気株は斜陽産業や成熟企業などで株価も成長できず割安に放置されています。
配当利回りも不人気な分高くなっています。
それこそが成長株より高配当投資のほうがリターンを上回ると著書は言及しています。

1950年から2003年の約50年間で、『IBM』と『スタンダード・オイル』でリターンを比較しました。

売上高、利益、配当、成長力、株価上昇率で見てもスタンダード・オイルは見劣りします。
当時のハイテク業界は技術の進歩でITが果たす役割が大きい状態でした。一方で石油業界は常に悲観的に見られてきて、株価も低く石油に代わるエネルギーや枯渇するなどが当時の状況でした。
しかし、最終的にトータルリターンが勝ったのはIBMではなくスタンダード・オイルでした
なぜIBMが指標でほぼ勝っているのにトータルリターンではスタンダード・オイルに負けているのか?

理由①IBMへの投資が高すぎた
→IBMの平均株価収益率が高く、投資をするにも高くついてしまい、株数も増やすことができない。
平均株価収益率がカギとなり次の理由の配当の再投資に繋がります。

理由②配当の再投資で保有株数を増やすことができた
→スタンダード・オイルは平均株価収益率がIBMと比べるととても低く株数を増やしやすい。
それだけでなく、配当利回りも高いので株数を増やしつつ配当も増えていく。
配当の再投資を繰り返すことで保有株を積み増していくことでトータルリターンが向上したというものです。

成長期待が高い投資先は株価が高くなる傾向にあり、将来のリターンを下げる可能性があります。一方で、成長期待が低い投資先は株価が低迷している可能性があり、株数と配当金で高リターンを望めます。

つまり、株式の長期リターンは実際の増益率と投資家の期待との格差で決まると著者は言及しています。

著者の言うことはもちろん正しいと思いますが、妄信はしすぎても良いとは限りません。
『株式投資の未来』は高配当株について取り上げていますが、日本株を取り上げているわけではなくアメリカ株を例に取り上げているので同じように当てはめて考えるべきではない点もあるので注意が必要です。

株式投資のリターンの源とは

短期的には確かに値上がり率が大きく伸びている会社に目移りしてしまうかもしれませんが、長期的には配当の再投資が良いパフォーマンスを生み出します。
長期的に投資をすることで配当の再投資を行い保有株を積み増すことができトータルリターンが芳しくなります。
また長期的に見たときにリターンを押し下げる要因として挙げられるのは取引コストと税金です。
売買を繰り返すことで短期的に利益は上がりますが、少しずつ手数料がとられて売却時にも税金を取られてしまいます。売買を繰り返すとトータルリターンは薄まっていきます。
バイ&ホールドが長期的に資産を増やす方法です。僕も一時期ですが株式の売買を頻繁に繰り返していた時期がありましたが、長期保有を前提で投資を行ったときに結果として配当金を受け取るだけでなく含み益も増えて、投資のリターンが安定したと思えました。仮に自分の投資先が高値圏になったからといって、売却して割安になっている銘柄に投資をすると考えたときに、乗り換えるという行為はどうなんだろうと疑問がでてきます。自分が投資した先は時間をかけて情報収集して長期投資を見据えて投資をしていると思います。下手に繰り返し売買はどうなんだろうと疑問が出てきます。

投資家のリターンは株式が配当を生むときに効果が増幅します
僕はこの考え方に共感しています。配当金を受け取るという心の安定感や増配で配当利回りが上昇していきリターンも上昇ていきます。さらに株価に一喜一憂するのではなく配当金に焦点を当てるので、安心して投資をすることもできます。

株価下落が高配当投資にさらなるリターンをもらたす

相場では必ずと言ってもいいほど、下落相場が訪れて株価が下落してしまい焦って売ってしまうことがあります。
しかし、著者は下落局面においての配当の再投資で保有株を積み増す配当の働きでさらなるリターンをもたらすと言及しています。下落相場の安全装置(プロテクター)と名称しています。
株価の下落局面で配当を再投資して株数を増やしていけば株価が上昇すればリターンの加速装置(アクセル)となると言及しています。

具体例としてタバコ会社のフィリップモリスを挙げています。
フィリップモリスは現在でも高配当で有名ですが、タバコの健康被害や訴訟問題など多くの問題を抱えていて悪材料の分株価もマイナスになる傾向にありました。
しかし、株価が安くなったタイミングで購入単価が下がり株数を積み増すことができ、株価が上昇してリターンの加速装置が作動して高リターンを得られました。
この配当再投資はドルコスト平均法の手法と類似しています。インデックス投資も同じような投資手法です。
インデックス投資を行い、株価が下がれば株数を保有することができ、下手に売買をしないで税金の繰り延べや低コストで分散投資を行い長期投資を行うので高リターンが出せるというものです。

ただ注意点としては、高配当投資は投資した会社が長期的に生き残らなければ、水の泡になってしまうので銘柄分析をして長期的に生き残る会社に投資をしなければなりません。
集中投資ではなく適度に分散させて高配当を受け取り再投資を行い、忍耐強く市場で生き残り長期で投資を行うことが重要です。

まとめ

株式投資の未来の大事な点をまとめてみました。
高配当投資は再現性が高く、配当金が入金されると株価が下がってても心の支えになります。

この本の中でご紹介できていないところもあります。
どのセクターがリターンが高いかやセクター別になぜリターンがでているかなどの説明があります。もしご興味があればぜひ手に取って読んでみてください。

株式投資の未来 永続する会社が本当の利益をもたらす [ ジェレミー・J.シーゲル ]

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