『バブルの歴史 ──最後に来た者は悪魔の餌食』を読んで、日本人は投機家…だと?

投資本

最近日経平均が高まってきている中で、ある本を読んでいました。
それは、『バブルの歴史 ──最後に来た者は悪魔の餌食』です。内容としては、ある年代のバブルが起こったときにはどういう背景だったのか、人はどういう行動をしていたか、そのときの市況感など詳しく歴史を通して記してある名著です。
ページ数は551ページで価格も高額ですが、僕としては買って良かった本だと思います。
歴史を通じて大局観を学ぶのと人によって歴史の視点の切り口が違うので、歴史書は読むべきだなと思います。
本は投資リターンを上げてくれるものだ思うので、毎月新しく本を買うように心がけています。
この本を読む中で、ある言葉が引っかかりました。
それは、日本人は投機家になっている時期がありました。
日本では1985年にプラザ合意をきっかけに、金融緩和に繋がり、株や不動産に投機をする人が増えて、不動産価格が高まり、バブル経済になりました。

日本のバブルについて解説していて著者は日本人は投機家になっていると言及していました。
その時にこの本を読む価値があったなと思いました。

学んだことを共有したいと思います。


日本人は投機家なのか?

日本のバブルで僕はすぐに思いつくのは、バブリーダンスですかね。たくさんの人が扇子を使いながら踊っていて曲もすぐに頭に残るようなインパクトのある曲です。
あとはよく聞くのはバブルは良かったと言っている人が多かった点です。
バブルにより地価や住宅価格の高騰、株価が高騰など恩恵を受けて気持ちが高まっていたので、お金を湯水のように使うのは当然の流れのようになっていたのだと思います。

日本人は、謙虚で質素で倹約家が多く勤勉でというイメージがあります。
また日本人は投資よりも貯金のほうが好みます。保険も好みます。
日本人は欧米の人たちと比べると、どちらかというと集団生活で群れで行動しています。
日本で個人で何かやろうとすると、出る杭は打たれるような時があるのは、集団生活の群れという考えが根付いているからだと思います。
今までの集団の日本人の考えは貯金が大好きで質素倹約ですが、お金は汚いものみたいな感じの考えだったと思います。
バブル期の日本人は、真逆で湯水のようにお金を使い、飲み歩き、派手に高級品に使い、質素倹約とは程遠かったと思います。
つまり、日本人の集団の考えや性質、行動など影響を受けやすいと考えます。
貯金好きな人が多いというよりも周りが貯金しているからとか周りがお金を使っていないからという影響が影響を及ぼし、日本人たらしめてるんだと思います。
バブル期の日本人も同様に周りが財テクに走っている人を見て、さらに儲かっている人が儲け話をして、さらに湯水のようにお金を使って、派手に豪遊している状態が他の人にも影響を及ぼしていたので、考えや行動や性質が伝染してしまったのだと思います。
つまり、著者が言いたかったのは、日本人が投機家という洞察を示したのではなく、誰もが投機家としての一面を持っているということだと思います。
人は周りの影響を受けて行動や考え判断を下しています。
めっちゃ頭のいい人や高学歴の人や、地頭の良い人でも集団になると、判断力の低下や知能の低下、リスクを大きく取る姿勢や、強欲に本能のまま行動してしまいます。

今年に入り、新NISAが始まり、日経平均もバブル期の高値を更新しました。これが何を意味するのか、投資をする人が増えたのは良いことだと思います。
しかし、保守的に考え行動するのではなく、誰もがリスクを取って恐れることなく、貯蓄よりも投資だとか、誰もが投資をするべきだと言い始めたら、気を付けないといけません。
集団的な行動がリスクを大きく取る方向になった時に、株価が大幅に下落する可能性を高めます。
電車の中での会話で投資の話をしていたり、外食している場所でも投資の話、仕事の休憩中も投資の話などあちこちで投資の話をしていたら、集団的に考えや行動が伝染していくと思います。
そしてその性質が、強欲な性質であれば、自分も同じように行動しないように気をつけねばなりません。
僕の父親も最近になって投資をし始めて嬉しいなと思いますが、今はあまり投資をするタイミングではないと伝えています。少額からやっていくべきと伝えて、投資資産の増減は見ないようにと伝えています。

投資において自分を客観視できる能力と周りを冷静に分析する能力はとても必要なスキルだと思います。これからも日々学んでいきたいと思います。
次は『狂気とバブル―なぜ人は集団になると愚行に走るのか』の本を買って読みたいと思っています。




コメント

タイトルとURLをコピーしました