僕は読書が好きです。読書のジャンルは経済、株式投資のジャンルだけではありません。
哲学、心理学、歴史、生物学など様々なジャンルの本を読むことが好きです。
株式投資をしていると経済の情報に触れる機会が増えたり、企業の動向やお金の流れ、税金、貸借対照表や損益計算書など読めるようになったり、お金に関して知識、経験など積み重なっていきます。
個人投資家にとって企業分析や経済の勉強など勉強をするのはとても大事な事です。
しかし、いろいろなジャンルの読書も大事であると言いたいです。企業分析や経済の動向など自分の興味がある情報を追い、いつの間にか偏ってしまう恐れがあります。読書は大事だ、若い時から読んだほうが良いと言われてたのは今ではわかる気がします。
様々なジャンルの本を読むメリット
様々なジャンルの本を読むと好奇心が生まれます。情報収集に好奇心は欠かせません。株式投資において、自分の興味がある企業に時間をかけて情報収集を行うのは個人投資家にとって当たり前の行為で呼吸みたいなものです。ただ興味がない会社や情報が偏りすぎるとチャンスを逃してしまう可能性があります。
日本郵船は高配当株のチャンスとして逃したケースです。海運株では業績が急激に改善すると全く思えなかったです。仮に、海運株に興味があり、ONEという川崎汽船、商船三井、日本郵船が2017年にコンテナ事業を統合して設立しているという情報をキャッチしていて、収益が少しずつ改善していると認知して、今後追い風の要素があればと考えられる可能性もあったわけです。
しかし、僕の場合は海運株の過去の業績をみてすぐに情報を遮断して好奇心が出てこなかったです。海運株はフリーキャッシュフローに波があり、業績の不安定感が否めず投資キャッシュも莫大であまり良い印象はありませんでした。
興味を持つことはチャンスに繋がります。
様々なジャンルの本を読むメリットは個人投資家の能力を補完してくれる点です。
例えば、心理学の本であれば自分の感情のコントロールの方法、自分の感情の把握、人の感情の動きを察知して自分はどのように行動すべきかなどを補完してくれます。
歴史であれば、長期的な視野を養うことができ、歴史からどのように人は行動していたか、歴史に対して著者はどのような見解を述べているか、発見や発見の経緯の説明は投資のアイディアとして利用できます。
哲学であれば、今ある情報に対して、懐疑的にみる能力を授けてくれる考えの基礎を作り、自分の考えに対しても疑いを持ち、考えをよりアップデートできるきっかけを与えてくれます。
読書は学問だけでなく、チェスや将棋、スポーツ選手などの思考法やコツも取り入れることができます。
僕はポーカーの思考習慣を昨年から取り入れています。僕は全くポーカーとかやったことがなく、用語とか全くわかりません。ただ、株式投資とポーカーは似ているなと思い本を探していたら、なかなか良い本を見つけました。
長期的視野でプレイする大切さや、感情による判断の排除のメリット、結果が伴わないときの対処法、プレイヤーの種類、現金管理の大切さなど、実践に即していて株式投資にも役立てる考えが盛りだくさんでした。ポーカーの事例がまったくわからないので、それが読んでて苦にならなければこの本から学べることはたくさんあると思います。
他にもチェスのプロの決定の仕方のアイディアを取り込んでみたりしてみました。
最近では、生物学のアイディアを投資に活かせないか考えています。生物=企業と捉えて、どのような生物=企業が生き残るか、なぜ絶滅した生物がいる中生き残った生物がいるか(企業にも当てはまる?)、突然変異は企業でも起こる場合どのような過程を経るのか(海運株?のような突然変異)、著者の発見の課程や研究、観察の仕方、分析と改善の方法などを活かせたら良いなと考えています。
今挙げた例じゃなくても良いと思います。まずは自分が興味のある分野で活かせればよいのではないかと思います。点と点が繋がる場面がきっとあります。本の中から情報をインプットして頭の片隅に入っていたものがいつか役に立ちます。
よく巷である教養を深める本を読んで物知り博士になるのではなく、何を目的とするのかが大事です。
地質学、天気、音楽、料理、芸術、植物の育て方など投資で活かせる点が必ずあると思います。
僕も最近では彫刻が気になっています。イタリアのミケランジェロはこう言っています。
全て大理石の塊の中にはあらかじめ像が内包されている。彫刻家の仕事はそれを発見する事
ミケランジェロから引用
投資家は彫刻家のようだと思いました。企業(=大理石)にまだ発見されていない魅力や資産、将来性などを株式分析を通じて掘り起こすことで、お金を投資する。ミケランジェロのダビデ像は過去から現在までたくさんの人を魅了しています。たくさんの人を魅了する芸術とは何なのか、本質とは何なのかとても知りたい。まだ本は探せていないですが、良い企業の見つけ方のヒントにはつながると思います。
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