eneos【5020】2022年第1四半期決算が発表されましたので記事にします。
eneosの直近の業績は資源高の影響で好調で前年では大量に自社株買いを行いました。
業績が好調な割には、株価はそこまで高値圏ではないです。
業績から投資対象になるか見ていきたいと思います。
eneos【5020】2022年第1四半期期決算について簡単に解説していきます。
eneos【5020】2022年度第1四半期決算について、セグメント別
売上高は3兆5,555億円(前年同期比59.8%増)、営業利益は3,253億円(前年同期比100.9%増)、四半期利益は2,213億(前年同期比126.7%増)となりました。
とてもよい好決算でした。
売上高が上昇したのは原油価格の上昇で石油製品販売価格の上昇や円安の進行等が大幅に寄与しました。営業利益はアジア輸出市況の高騰や、油価上昇影響、円安などの環境要因などにより大幅に上昇しました。
通期計画1700億円に対する進捗率が130.2%とすでに上回っていて、1Qで達成はなかなかすごすぎます。
ただ、年度計画に対する営業利益の実績は34%に達していますが、資源価格や新型コロナウイルス感染拡大などの不確実要素を考え2022年の業績は据え置きとなっています。保守的で素晴らしいです。
現在の業績に対して先を読んでおごらない姿勢はとても良いです。
エネルギーセグメント
エネルギーセグメントの2022年1Qの営業力利益は、新型コロナウイルス感染症の影響緩和、好調な輸出市況などで2,474億円(前年同期比1,524億円)となりました。
ただ、原油価格の上昇を主因とする在庫影響による会計上の利益が2,081億円(前年同期は875億円)含まれていて、ここが大きく寄与しています。
現在のコロナの影響が収まり、エネルギー需要が追いつき、原油価格が下がるとなかなか業績にも影響が及んできそうです。
エネルギー事業の電力事業は赤字になっているので、芳しくありません。
石油・天然ガス開発セグメント
石油・天然ガス開発セグメントの2022年1Qの営業力利益は279億円(前年同期比126億円増)となりました。主な要因としては円安の影響や、資源価格高騰で原油及び天然ガスの販売価格が、原油市況を反映し前年同期に比べ大幅に上昇しました。
金属セグメント
金属セグメントの2022年1Qの営業力利益は411億円(前年同期比3億円増)となりました。
機能材料・薄膜材料事業は、スマートフォン、サーバー、通信インフラ等のIT分野での需要の増加で前年同期を上回り、増益となりました。eneosは電子材料を重点領域としてて独自の液晶ポリマーを使用した世界最薄の液晶ディスプレイ(LCD)用光学フィルム増産に携わっています。エネオスは石油などエネルギーというイメージが強いですが、機能材料・薄膜材料事業が育ちつつあり事業として成長しつつあります。
資源事業は、チリのカセロネス銅鉱山における生産量が前年同期に比べて増加しましたが銅価格の下落のため減益となりました。カセロネス銅鉱山は2020年11月に子会社を通じて全権益を取得したと発表しました。以前は三井物産と三井金属鉱業とで事業運営していました。
カセロネス銅鉱山の位置づけとして上流の原料鉱石から下流の先端素材までの、リサイクルも含めた金属のサプライチェーンの中で中核となる銅製錬事業にとって極めて重要と認識しています。
株価
現在のeneosの株価は507円です。8月13日の決算発表から大きく上昇しています。
好決算でしたが、株価の反応はイマイチでした。決算発表で2%程上昇しましたが、もっと上がっても良かったのではないかと思いました。
期待度が高くないので今まで上がっていなかったのもありますが、原油価格の高騰で業績が好調なので原油が下がり始めてズルズル下がっていったら、引き上げたほうが良いかもしれません。業績が悪化して、株価が急激に下がるようであれば買いたいところです。
今は投資ししても大きく投資しないでコツコツ購入するのが無難かと思います。
コメント