第一生命HD【8750】2022年第1四半期決算について投資可能か検証。株価下落しているが今の業績から投資できるか?

保険株

第一生命HD【8750】】2022年第1四半期決算が発表されましたので記事にします。
第一生命HDは生保株で株主還元も手厚く配当利回りも高く個人投資家に人気です。

現在株価が低迷していて、今が投資のチャンスだと窺っています。利回りも3.85%ととても狙い目だと判断しています。
第一生命HD【8750】2022年第1四半期期決算について簡単に解説していきます。

2022年第1四半期決算全体

経常収益は2兆8,677億円(前年同期比47.4%増)、経常利益は1,471億円(前年同期比28.7%減)、四半期利益は811億(前年同期比41.4%減)となり、増収減益となりました。経常収益は大幅に上昇しましたが、四半期利益は苦戦しています。通期計画の5120億円に対する進捗率は28.7%となり、5年平均の27.3%とほぼ同水準でした。

国内生命保険事業(単体)

第一生命

(第一生命HD決算説明資料引用)

第一生命の修正利益は1,003億円(前年同期比129億円増)となりました。
主な要因は金融派生商品損益等の改善でキャピタル損益でプラスになったことが大きく寄与しました。

第一フロンティア

第一フロンティアの修正利益は△107億円(前年同期比△219億円)となりました。
基礎利益は順ざやが増加しましたが、標準責任準備金積み増しに伴う保険関係損益の減少等減益となりました。
当期利益は△194億円(前年同期比574億円減)となりました。債券リバランスによる債券売却損やMVA関連で大きくマイナスになりました。
MVA関連とは解約返戻金等の受け取り時に市場金利に応じた運用資産の価格変動が解約返戻金額に反映されるものです。

ネオファースト生命

ネオファースト生命は修正利益が△17億円(前年同期比1億円減)となりました。
保険料等収入は医療保険の保有契約は増加しましたが、経営者保険の解約等で減少しました。当期純損失は、コロナ関連の給付金支払い増加や経営者保険の解約増加に伴う保険金等支払金の増加等により、△17億円となりました。
コロナ関連給付がここで負担になってきて、重荷になってきました。オリックスもコロナ給付関連でマイナスになっているのをみて採算が取れてきていないので、今後も尾を引く可能性があります。

海外保険事業

米プロテクティブ

米プロテクティブは修正利益が△36億円(前年同期比155億円減)となりました。
主な要因としては、金融市場変動に伴う資産運用関連損益の悪化で債券評価損・株式評価損益で大幅にマイナスが大きくマイナスに寄与しました。金利上昇で金融業には追い風かと思いましたがそこまで単純ではないようです。1次思考のように短絡的に金利上昇だから金融業に追い風という考え方は良くありませんでした。反省すべき考え方でした。

豪TAL

豪TALは修正利益が40億円(前年同期比64億円増)となりました。
基礎的収益力は、主に団体保険セグメントの主要スキームが好調で、加えて個人保険セグメントの改善により、前年同期比+70%増加の74百万豪ドルとなりました。
当期純利益は、基礎的収益力の増益と前期の大幅な豪金利の変動による資産・負債の時価評価の悪影響から回復し、40百万豪ドルとなりました。

第一生命ベトナム

第一生命ベトナムは修正利益が44億円(前年同期比5億円増)となりました。
主な要因としては、継続保険料が大きく拡大し、保険料等収入は前年同期比+15%増加しました。資産運用収益もプラスに働きました。
当期純利益は、前期に計上された一部商品の規制緩和に伴う責任準備金戻入の影響が落ちましたが、継続保険料の拡大が寄与しました。

株価

第一生命の株価は2,233円(8/10時点)です。利回りは3.85%と高利回りです。
現在株価がとても安くチャンスと捉えています。株価を試算して低く見積もってもかなり安いと判断しています。さらに、今の株価低迷しているタイミングであればここから株価が下落しても大きく上昇していないので、損失も少なく投資できます。ここからさらに下落するのであれば絶好のチャンスと捉えることもできますのでナンピンも可能となります。
業績に関しても2022年第1四半期で問題なく僕の眼には映ります。全体的に分析してもゆっくりですが、成長しています。営業キャッシュフローがマイナスに2期連続でなっていますが、irに問い合わせたところ問題はないと。保険会社は投資活動の部分も営業活動の一環として行っていて、営業活動及運用活動計とありここが2期ともプラスなので問題はないようです。




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