第一生命HD【8750】2022年第2四半期決算について投資可能か検証してみました。投資先として魅力はあるか?

保険株

第一生命HD【8750】2022年第2四半期決算が発表されましたので記事にします。
第一生命HDは生保株で株主還元も手厚く配当利回りも高く個人投資家に人気です。

現在株価が低迷していて、今が投資のチャンスだと窺っています。利回りも3.85%ととても狙い目だと判断しています。
第一生命HD【8750】2022年第2四半期期決算について簡単に解説していきます。

2022年第2四半期決算全体〈経常利益進捗率51%〉

(第一生命決算短信引用)

経常収益は5兆8,677億円(前年同期比49.1%増)、経常利益は2,192億円(前年同期比23.4%減)、利益は1,082億(前年同期比39.4%減)となり、増収減益となりました。
経常収益は1Q同様大幅に上昇しましたが、純利益は国内の新型コロナの入院給付金支払いの増加や海外金利上昇の影響等により減益してしまいました。


通期計画の経常利益は5120億円でしたが下方修正が発表されました。経常利益は5,120億→4,300億に修正されました。下方修正はネガティブな情報ですので明日の株価が心配ですね。減配はしなくてよかったです。

第一生命は国内ペット保険大手のアイペットホールディングスをTOBで子会社化すると発表がありました。第一生命の考えではペット保険市場は国内で希少な高成長の市場と考えていているようです。
確かに、ペットを飼う人が昔より増えた印象がありますし、ペットの立ち位置というより家族のような存在として扱っているので需要が増えつつあると感じます。

ストレスが増える社会で生きるのに癒しを求めてペットを飼うというのもよく聞きます。
ペットに保険とは時代は変わるものですね。遠い未来に人型ロボットとか作られて家庭に1台という時代になったら、ロボット保険も出てくるかもしれないですね(笑)

国内生命保険事業(単体)

第一生命

第一生命の修正利益は1,119億円(前年同期比184億円増)となりました。
新型コロナの給付金支払が重荷になったものの、、円安等による外国証券からの利配収入の増加が貢献しました。さらに再保険関連収支が大きく改善されたことにより利益も確保できました。

再保険とは自己の引き受けた保険について保険契約のリスクを分散するために他の国内・国外の再保険引受会社と保険の契約をすることのようです。

第一フロンティア

第一フロンティアの修正利益は56億円(前年同期比△145億円)となりました。
基礎利益は順ざやが増加しましたが、MVA関連損益に含まれる金利変動損益の悪化等で大幅に利益が悪化しました。

MVA関連とは解約返戻金等の受け取り時に市場金利に応じた運用資産の価格変動が解約返戻金額に反映されるものです。金利上昇がかなり痛手になっているようです。今後の金利上昇は予想はできませんが第一生命の事業には大きく影響を及ぼすと認識すべきです。

ネオファースト生命

ネオファースト生命は修正利益が△42億円(前年同期比7億円減)となりました。
保険料等収入は医療保険の保有契約は増加しましたが、新型コロナ感染拡大に伴う入院給付金支払いの増加等により前年と比べて赤字幅が拡大しています。


コロナウィルスの状況を逆手にとって、保険を作るという所までは良かったもののここまでコロナの入院給付金が膨れ上がるとは想定していなかったのでしょう。
保険業はやはり難しいなと考えさせられます。リスクコントロールが上手い業者でも予期することができないとなると、金融業の複雑さが垣間見えます。

海外保険事業

米プロテクティブ

米プロテクティブは修正利益が△52億ドル(前年同期比381億円減)となりました。

当期純損失は、主に買収事業において前年同期の一過性要因の剥落や金融市場変動影響による営業外損益の悪化が響いてしまい収益の悪化になりました。

豪TAL

豪TALは修正利益が155億円(前年同期121億円増)となりました。
買収手続きを完了した旧Westpac Lifeの利益貢献も寄与して利益は大きく伸ばしました。金利の変動はこちらは影響を受けましたが回復したようです。Westpac社は、豪州で最も古い歴史がある銀行でWestpac Life社を通じて豪州全土で生命保険事業を展開しています。

第一生命ベトナム

第一生命ベトナムは修正利益が78億円(前年同期比11億円増)となりました。
主な要因としては、継続保険料が拡大したものの、前期に計上された一部商品の規制緩和の責任準備金戻し入れ金のため利益を伸ばしました。

投資判断について

第一生命の株価は2,380円(11/14時点)です。配当利回りは3.61%です。
今回の第一生命の決算はあまりぱっとしませんでした。今まで割安で放置されていて欲しい銘柄だと認識していましたが、決算内容を見ていて金融業の複雑が垣間見れて少しためらいが出てきました。
株価がここから下落するようであれば購入を検討をすると思いますが、まだ様子を見るべきだと判断しています。株価が2,000円~2,100円にまで行くようであれば配当利回りも4%を超えて、旨味がでてきますし、下落幅も容認できる範囲だと思います。

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