三菱UFJフィナンシャルグループ【8306】2022年第2四半期決算について検証。自社株買いも発表!!投資先としてまだ魅力はあるか見ていきます

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三菱UFJフィナンシャルグループ【8306】2022年第2四半期決算が発表されましたので記事にします。
三菱UFJフィナンシャルグループは増配や自社株買いなど頻繁に行っており、今まで割安で放置されていましたが株価も上昇傾向にあります。
今回も決算発表の際に自社株買いを1,500億円行うと決議!!やはりすごいですね。
三菱UFJフィナンシャルグループ【8306】2022年第2四半期期決算について簡単に解説していきます。

2022年第2四半期決算全体〈純利益進捗率68%〉

経常収益は4兆3,142億円(前年同期比45.8%増)、経常利益は5,910億円(前年同期比40.1%減)、利益は2,310億(前年同期比70.4%減)となり、増収減益となりました。
純利益は大幅に減益しましたが、MUB(MUFG Union Bank, N.A)株式譲渡時に特別利益として戻し入れをするので実質的には純利益は6,792億円となります。MUBを売却する理由は米国のリテール(個人・中小企業向け事業)の収益性がなかなか厳しいと判断していて、ホールセール(大企業向け事業)に集中するためのようです。

通期計画の進捗率は68%と素晴らしいですね。配当は据え置きで1株32円となっていますが、累進的な配当を還元するとあるので今後も長期で保有する材料になるので良いです!!

今回気になる点としては、外国債券の含み損が増えたことです。外国債券の含み損は1兆8000億円程あります。当初は金利上昇で銀行株の収益も上昇すると短絡的に考えられていました。ここにきて、このように含み損を抱える結果は想定していませんでした。

今までの知識をアップデートしないといけないなと考えさせられました。低金利だから銀行株は稼げていない、エネルギー株は斜陽産業で今後成長はない、タバコは売上が今後低迷して厳しい業績が続くなどの考えがあります。

常識や普通とは何なのか。世の中探すとたくさんの正解があふれていますが、常識も疑うことが必要だと感じています。

財務目標について

(三菱UFJフィナンシャルグループ決算説明資料)

三菱UFJFGの中期経営計画(2021-2023)では、財務目標としてROE7.5%を掲げています。

ROEの数値目標達成のために3つのドライバーを掲げています。
①利益②経費③RWAです。

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利益面では、既存のビジネスの収益力が向上しています。興味深い点としては、新しいビジネス分野で利益を大きく伸ばしている点です。銀行法改正による広告事業(サイバーエージェントとの協業)、在庫活用ファイナンス、海外スタートアップ支援などを行っているようです。

広告事業で、非金融事業の収益を獲得するというのは銀行として興味深いですね。調べてみると住信SBIは広告業務に参入していて、データ配当金というものを言及しています。データ配当金??
聞いたことがないですが、調べてみると広告事業で広告主から得られた事業の利益の一部を顧客に還元するものです。
三井住友フィナンシャルグループも電通とタッグを組んで広告事業に参入するようです。

銀行業も変わりつつあり面白くなってきているなと思います。いつか、商社みたいに資源分野が大きい会社と非資源割合が多い会社みたく、非金融事業の割合が大きい銀行だから安定的に収益を向上し続けているみたいな、金融事業の割合が大きく占めているので何かあったときに業績も下がります、
みたいな考えが浸透したときに面白いなと今考えていて興奮しています。

改めて面白い発想だと感じましたので、非金融事業が占めている会社を今度調べてみようと思います。三井住友フィナンシャルグループは脱金融に勝気ありと言及していることもあって、とても投資先として興味深く探っています。みずほフィナンシャルグループもまだ調べていないで何とも言えません。他の地銀も調べなきゃですね。仕事が休みの時にがっつり調べてみます。面白くなってきた。

投資判断について

三菱UFJフィナンシャルグループの株価は720円、配当利回りは4.45%です。以前は配当利回りが5%と高い水準でしたが、株価も上昇傾向にあり配当利回りは落ちてきています。

現在僕の考えでは、三菱フィナンシャルグループは投資先としてとても魅力を感じています。200株のみ持っていますが、主力のポートフォリオに取り込みたい考えをもっています。しかし、今は非金融事業という考えが頭の中で巡っていて、三井住友フィナンシャルグループやみずほフィナンシャルグループ、りそな銀行、コンコルディアなどを調べまくってから投資先を大きくしていく予定です。
事業の多角化で卵を一つのカゴに盛るということはなくなるのでしょうか。

ただ三菱UFJフィナンシャルグループは投資先としてとても魅力的で株価は上昇していますが、まだまだ買える水準ですし、株価がここから大幅に下がっても買いに向かいたいぐらい価値を感じています。

変化をとらえることは難しいですが、変化に気づくのは難解なパズルを解いたときのような感覚と似ていて知的好奇心を刺激します。

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