高配当株 積水ハウス【1928】2024年1月期第1四半期(2-4月)決算が発表されました。大幅減益で苦戦しているか?

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積水ハウス【1928】2024年1月期第1四半期が発表されましたので記事にします。
積水ハウスは高配当株で株主還元も手厚く財務健全性も高く個人投資家に人気な銘柄です。

今回の1Qの決算は前期と比較して大幅に減益していたので少し気になる内容でした。
目先の業績で判断しているわけではないので、投資先としての判断は変わりはないので今後新規で投資先として狙っています。

積水ハウス【1928】2024年1月期第1四半期について簡単に解説していきます。

2023年第1四半期決算全体

(積水ハウス決算説明資料引用)

売上高は7,082億円(前年同期比4.8%減)、営業利益は557億円(前年同期比36.5%減)、四半期利益は419億(前年同期比27.1%減)となり減収減益となりました。
減収減益となり幸先の良いスタートとは言えないように見えます。

売上高はセグメント別にみると、国際事業があまり芳しくないです。前期と比較すると444億円ほど減少しています。しかし、国際事業の2021年1Qの売上高は683億円となっていて2022年1Qの売上が大きく伸びた反動で2023年1Qが減少しているととらえることができます。2022年1Qの売上がオーストラリアはコロナの影響で期ずれしたマンションの引渡しおよび土地売却により増収増益だったため、2023年1Qは見劣りしてしまいます。
また積水ハウスは中国事業から撤退を推進していて、中国の売上が2023年1Qが2億円と前期の118億円より大幅に下がっています。国際事業が確かに今回の減収減益の要因になったことが大きいですが、むしろ僕は中国事業の撤退でアメリカに集中できる点から今後期待ができる内容だと思えました。
アメリカでは、住宅ローン金利と住宅価格の高止まり等で住宅着工件数は調整局面が継続しているので、今回の決算で売上利益面ともにあまり結果は振るわなかったです。今のアメリカの動向をアメリカに住んでいる日本人がyoutubeで配信していて、物価高などで生活が苦しんでいる状況を見ていて、アメリカの経済は富む人はより富んでいき、物価高に影響されて生活が厳しくなり、借入をして家を購入している人はさらに金利上昇で生活が圧迫されていく状況を見て考えさせられました。アメリカのサンフランシスコに一年間いたことがありますが、一戸建ての家は多かったです。積水ハウスの成長分野として、今後も需要はまだまだあると思いますが長い目で国際事業は見る必要があります。アメリカ事業はアメリカ西部で足場を固めたので今後最大市場のテキサス州を目指していると計画にあります。2022年7月にテキサス州主要4市場で事業展開を行うChesmar Homesの住宅事業を完全子会社化して、足場を固めてきています。成長分野としてなかなか興味深いので、目が離せないです。


ストック型は売上高が2,011億円(前年同期比105億円増収)、利益は193億円(前年同期比15億円増益)となっていてとても好調です。賃貸住宅管理事業(シャーメゾン)が好調で管理室数の増加と高水準の入居率ができているようです。入居率は98.2%と素晴らしすぎます!惚れ惚れする数字です。管理の質の高さと付加価値の提供力が入居率の高さを維持できる点で強みがありますね。各手続のオンライン化や、非対面による内見を実現するシステムがあり、シャーメゾンブランド価値向上で管理室数が増えてきてもさらに高い入居率を維持しています。
サービスでアプリで入居者の対応や業務効率化にもあるので入居の快適さになっています。
リフォーム事業でも売上高、営業利益を伸ばしています。大規模リフォームの受注増加により、利益率改善も継続できている点は素晴らしいです。付加価値の高いサービスの提供をし続けているので今後も期待ができますね。積水ハウスは国内で安定成長、海外で積極的成長と言及しています。国内で安定成長という言葉はありますが、まだ国内の成長もまだできる範囲があるとCEOの発言からあります。
アメリカで事業があまり芳しくなくても何とかできる潜在性がある会社であると過去の歴史からみて取れます。


開発型ビジネスは売上高は増益となりましたが、減益となっています。仲介・不動産事業と都市開発は売上と利益ともに芳しかったですが、マンション事業において減収減益となっています。主因としては大型物件の前期引き渡し完了の影響されたものとなっています。この大型物件の影響がなければ、開発型ビジネス全体が増収増益となっていたので悪い内容ではないですね。

請負型ビジネスは減収減益となっていますので苦戦していますね。資材価格の高騰が売上や利益に響いてきています。請負型ビジネスの賃貸・事業用建物事業の積水ハウスのシャーメゾンZEHは、太陽光発電の電力を配分して入居者が光熱費の節約や入居者売電方式が好評なようです。調べてみると光熱費の削減効果が大きいようですね。売電収入を得ることができる入居者売電はなかなか面白いなと思います。

(積水ハウスシャーメゾンZEH説明ページ引用)

時代は変わってきているんだなと思います。地球にやさしい会社が生き残る可能性を高める。積水ハウスは時代と共に環境に適応しながら時代のニーズに沿って、生き残っていく可能性が高いと考えます。

投資判断

積水ハウスの株価は現在2,771円です(2023年6月9日)。決算を嫌気して結構下がるかなと結構身構えていてチャンスであれば狩りに行こうと思っていましたが、まったく下がらなかったので残念です。配当利回りは現在4.27%とまだ4%越えで高い水準です。以前の投資判断から変わらず投資をしたい上位に位置しています。積水ハウスは堅実に経営を行っていて、慎重に効率的に事業を推進しています。
質の高い経営をしているだけでなく、安心して保有できる投資先だと確信しています。以前の中期経営計画の中身を見たときにピンときました。ここの投資をしようと心高ぶらせていました。

積水ハウス第6次中期経営計画が発表されました。中計から積水ハウスの魅力を掘り下げてみたい。
積水ハウスが決算発表と同時に第6次中期経営計画(2023年~2025年)を発表しました。決算の内容はとても良かったのですが、中期経営計画についてザックリしか見ていなかったので見ていきたいと思います。 第5次中期経営計画の振り返りと第6次中期...

今から積水ハウスを購入すればいいじゃんと思うこともあるのですが、来年の新NISAに向けて現金を保有していく必要があるのと焦ってまで購入すべきでないと判断しました。

新NISAが始まる前に、岸田首相が増税を発表して金融所得に対してより課税しますと発言することが行動を委縮させています。岸田首相が静かすぎて、逆に不安です。嵐の前の静けさというんですかね。
特定口座からNISAに移すというのも手ですが、現状は静観しています。もし金融課税所得がアップしたら特定口座、高配当株を保有し続けるという行為は資産を増やすうえでは非効率的であると考えます。あと、最近伊藤忠商事の含み益が大きく増えてきていて嬉しいのですが、自分の能力を過信してしまっているのではないかと思っています。強気相場は自分の能力を過信させてしまう可能性が高いので、今の判断力はとても良いと思えないのもあるのも、積極的に投資ができない現状があります。

高配当投資家にとって金融課税所得はなかなかの難敵です。配当金を受け取るごとに税金が課せられるので、長期的に見るとあまり得策ではないかと思えます。NISAで運用するのであれば課税所得がアップするのは関係がないのでJTのような高配当株の旨味もあります。
高配当であるだけでなく、質を伴った成長していく企業を厳選していく必要性が出てくると思います。
特定口座で保有して、増配して課税されても、成長して株価も期待できる会社に投資をしていくべきです。
行動も大事だと思いますが、むやみやたらと外部環境のせいで動き続けるのは得策ではないと判断しています。

話は逸れましたが、積水ハウスは長期保有をしていくべき会社で、質を伴った成長をする会社であり、今後も生き残る可能性が高い会社であると判断しています。
仮に今から投資をして含み損を抱えてもナンピン買いをする気力もあり、値嵩株ではないのでキャッシュが枯渇することもないです。株価がここからさらに上昇するのであれば購入を見送りますが、今の段階では購入を検討しています。
来年のNISAまで待ちます。欲しい会社の株が続々増えてきています。全国保証、沖縄セルラー、明治ホールディングス、東ソー、ms&ad、サンフロンティア不動産、エディオン、アステラス製薬とKDDIの追加投資、ちょっと気になる分析できてないアークスなどです。日本の会社は素晴らしい会社が多いです。

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