最近は総合商社が軒並み上昇していてどこまでいくのかわからない状態にになっています。大手商社株を保有している人は資産が多く増えている方が多いと思います。僕も伊藤忠商事を400株を保有し続けていて、資産が増えてきていて嬉しい限りです。
しかし、この現状はいつまでも続かないはずなのと何か懸念点が顕在化したときに株価が上昇しすぎなのでどれくらい下がるのかという不安が大きくあります。
そこである本の内容を思い出しました。
サイコロジー・オブ・マネーの中の文章に裕福になること、裕福であり続ける事についての文章を思い出しました。資産が増えていく中で今増えている資産をどのように維持しつつ、拡大していくべきかを頭の中でふと思っていたので共有したいと思います。
裕福になることより裕福であり続ける事が大事
サイコロジー・オブ・マネーの章の中に裕福になることより裕福であり続ける事が大事で具体例が挙げられています。バークシャーハサウェイの会長であるウォーレンバフェットと副会長のチャーリーマンガーは投資で有名な二人です。バークシャーハサウェイにもう一人重要人物がいました。リックゲリンという人物です。
バフェットはこう語った。マンガーと私は、このままいけば莫大な資産を築けると強く信じていた。だが、我々は裕福になることを急いでいなかった。いつかそうなると確信していただけだ。ゲリンも、私たちと同じように投資の能力は高かった。だが、彼は急いでいた。
サイコロジー・オブ・マネーP.96引用
1973年から1974年にかけての不況期に、ゲリンはレバレッジをかけてバークシャー社の株式を大量購入していた。この2年間で株式市場が7割近く暴落したことが運の尽きだった。グリンはバフェットにバークシャーハサウェイ株を1株40ドル以下で売った。レバレッジをかけていたため、株を売らざるを得なかったのだ。
よく聞く話では宝くじを購入して当てた人は、お金を使いすぎて維持できないという話があります。大きくリターンを獲得したときに、人は気持ちが大きくなって、行動も大胆になってしまいます。
株式投資で最近の僕の現状も同じなのかと思えました。伊藤忠商事の株式が含み益が膨らんでいくことを中毒のように見て喜び、気持ちが大きくなり、投資も積極的に行っていこうという自分がいると客観的に見ています。伊藤忠商事の含み益が増えていく中で自分は才能があると過信している自分がいます。ただこれは誤った考えであり、誤った行動に繋がりかねないので非常に危険な状態であると判断しています。
強気相場は人の考えや行動を大胆にしてリスクを大きく取るよう人の強欲というスイッチを簡単に押すことができます。過信で居続ける状態は、まるで電車が走り続けて目の前が行き止まりなのにも関わらず、周りの危険という標識が見えず突き進み衝突してしまう電車のようです。
過信な行動から生まれる軽率な行動は諌めるべきです。
今商社株を保有し続けて資産が拡大している人は、とても気持ちが大きくなり、感情的になってウキウキしていると思います。しかし、いつまでもその状況は続くことはないです。
その資産を維持していくためにどのようにすればよいか、どのように考えればよいか、どのように行動すべきかを考えていくべきです。
僕の考えた一つの答えは、お金の器を作るべきであると思いました。
お金の器を作るには謙虚さが鍵なのかなと漠然と考えています。投資で大きくリターンを獲得して成功したときに、自信過剰になるのではなく、今は相場のおかげで資産が増えているので、自分の能力ではない。自分の投資をした会社が株価上昇したのは、経営者や従業員の方たちが毎日働いて、業績がよく企業の価値を高めたおかげで株価も上昇しているのであって、決して自分の能力ではないです。そこを勘違いしてはいけないと思います。企業の頑張りがあったからこそ、配当金を受け取れるだけでなく、増配もしたり自社株買いもしたりすることが可能になっています。
たまに、企業の株価が上がらないからと、会社に対して掲示板に罵詈雑言をしている人を見かけます。
それは違うのではないかなと思います。素晴らしい経営者や一流の能力のある従業員が働いてたおかげで、資産が増えていると感謝をすべきです。
野球には全く詳しくはありませんが、前に甲子園を沸かせたハンカチ王子で有名だった斎藤佑樹投手と田中将大投手についてなぜ差が出たのかを考えていました。甲子園で二人は試合で投げ合い、斎藤佑樹が勝利し、田中将大投手は敗北しました。
二人のゆく道は異なり、斎藤佑樹投手は大学へ進出して、田中将大は高校卒業後プロ野球への道へ行きます。斎藤佑樹投手が大学で野球をしている一方で、田中将大投手は厳しいプロの世界で戦い続けて経験を積んででいます。
斎藤佑樹投手が大学卒業後、プロ野球選手になった時にまたあの白熱したあの甲子園のような試合が見れるのではないかと野球関係者やファンも興奮していたと思います。
斎藤佑樹投手が密着でインタビューに取り上げられたときに、発言が少しおやっ?という言葉がありました。「大勢の観客の中で投げるのに慣れた。今じゃあれがないと物足りない」、「10年後は、イチローさんや松井さんのように注目されても構わない。対戦したら抑える自信がある」という言葉が語られていました。この言葉は事実なのかは100%断言できないですし、一部の切り取られた部分が放送されたということもあると思います。結果は甲子園で勝利して成功しているのは事実でしたが、プロ野球では通用はしませんでした。
宝くじを当てたように大きな成功でリターンを得て、自分を過信しすぎて、傲慢になり、失敗してしまったのだと思います。
一方で田中将大投手は甲子園で敗北して、本当に悔しい思いをされたのだと思います。プロ野球選手になり、厳しいプロの世界に入り、ひたむきに努力を行い続け、プロでも通用する選手になりました。
彼の発言は試合に勝ったからと言って天狗にならずに謙虚であり続けました。「最初からできたわけでなく、いろんな経験を積み重ねてきて、自分のものにしてきたからこそ、今の自分があるんだと思います」、「僕はもともと野球エリートじゃない。中一のときはレギュラー入りすらできなかった」。
褒められても自分はまだまだなのだと反省して、謙虚な気持ちでる努力に勤しむ姿が田中将大投手の発言から見えました。野村克也監督も田中将大投手をうぬぼれさせないように一軍から二軍に落とそうと思っていましたが、彼が謙虚だったので二軍に落とすとのはやめたという話があります。
田中将大投手はさらに厳しい挑戦でメジャーリーグでも活躍して成功していました。斎藤佑樹投手がプロ野球であまり結果が振るわない中で、田中将大投手は成功していました。
謙虚に努力をし積み重なった結果が田中将大投手を成功に導いたのだと思います。だからといって斎藤佑樹投手が決して努力不足というわけではないです。
しかし、差が出たのは謙虚さがあったからではないかと思いました。斎藤佑樹投手は大きく成功してリターンを獲得しましたが、維持することはできませんでした。一方の田中将大投手は勝利してもおごらず、自信過剰にならず、謙虚にひたむきに努力し続けて成功を維持することができました。
最近では大谷翔平投手がメジャーで活躍しています。彼の発言も謙虚な発言が多く聞くことが多いです。成功しているからと決しておごらず、天狗のようにならずに謙虚にひたむきに努力している姿が見えます。成功し続ける人は謙虚になる共通点があるのだと思いました。
投資も同じように今大きくリターンを獲得したからとって、決して同じようにリターンを獲得し続けることは難しいです。だからこそ、僕は今強気相場によってもたらされた運によって得たリターンを得て慢心するのではなく、謙虚な姿勢で市場に居続け負けない投資を心掛けていきたいと思います。
決して自信過剰にならずに、驕らずに、感謝を忘れずにひたむきに個人投資家として努力を続けていきたいと思います。
常に新しいことを学び、謙虚であれ
ウォーレンバフェット引用
実るほど頭を垂れる稲穂かなとあるように、年を取るごとに自分の器や考え方も醸成してきたいです。
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