『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略 LIFE SHIFT』に学ぶこれからの生き方について

投資関連本

今回はリンダ グラットン著『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略 LIFE SHIFT』の解説を行いました。僕は自己啓発系とか今流行っている系のものは基本的に読みませんので、この本もきっと周りが買っているからとか、なんでもベストセラーとか書いとけば売れるだろうという戦略で売っているのだろうと避けていました。(かなりひねくれている性格ですね。)
この本を最近になって立ち読みして、なんだこれは!と思いすぐ本屋を立ち去りネットで中古品で購入しました。

今回『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略 LIFE SHIFT』を読んで感想は控えめに言ってすごくよかったです。気づきが多い点もあり、学びも多かったです。そして、今の僕の現状に危機感を与えてくれたのが一番良かった点です。
おそらく20歳前半とかで読んだらそこまで、ふーんとしかならなかったと思いますが30代で読んだことで今後どうするべきかという意識を持つことにもなりました。サラリーマンとしてだけでなく、自分自身の価値を高めるにはどうすればよいか、どうすれば人生で生き残ることができるかなどとても考えさせられました。

70歳、80歳、100歳になった自分が今の自分をどう見るかを考えてほしい。今あなたが下そうとしている決断は未来の自分の厳しい評価に耐えられだろうか?

p.37 『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略 LIFE SHIFT』引用

僕はこの文章を読んだときにドキッとしてしまいました。心臓の高鳴りが、早くなっていくのがわかりました。きっとこれが不安なんだなと思いました。


寿命の長寿化に伴う弊害

人の寿命が長くなってきていて、100年も超えて長生きするのも珍しくありません。

100年という人生の長さの中で、働くスタイルも変わりつつあります。就職して一つの会社に居続けて退職してあとはのんびり暮らすということは難しくなっています。
寿命が延びて、さらに仕事が機械に代わる可能性もあり、能力が高い外国人が仕事を請け負い、厳しい世の中になっていくでしょう。また、寿命が延びてより資産を形成する必要が出てきます。
仮に自分が100歳ほどまで生きるとします。
自分が働けるのはいつまででしょうか。65歳で定年を来年迎えるぞ嬉しいな。仕事から解放されたぞ!あとは余生を楽しむんだ!と思ってはいたものの、65歳からあと35年も生きるとして今の資産で足りるか?今まで一つの会社で仕事ばかりしてきたけど、辞めてみると何もやることなくないか。だからと言って今までスキルを磨いてきたということでもない、力仕事もできないしと考えに考えたものの定年退職してからの未来が思い描くことができない。人間関係もあまり、他とかかわってこなかった。スマホのゲームをしたり、だらだらテレビを見て何もかも先延ばしにしていた。

おそらく、今僕が働いている会社で漠然と働き続けて本当に良いか、10年後20年後も同じ仕事をしていていきなりリストラにあったときに他でも通用スキルを持っているかと考えたときに答えはNOでした。僕の現状はこのままでは本当にやばい。危機感を覚えました。定年退職した自分は、趣味という趣味もなく、家で興味もないテレビを見て、ひとりポツンと笑っていて、ふとした瞬間に家族がいればなーと思います。何かおいしいものを食べるかと思ったものの、通帳を出してみてみると、残高が毎月減りつつある。働かないとなとハローワークに行ったけれども、あなたのスキルでは何も仕事はないよと言われる。日本の物価が上がってきていて、電気代も上がってるからきついな。家賃も払えるかと不安になる。
将来の僕はこんな風になるのではないかと危機感を持っています。

目に見えない「資産」

見えない「資産」とはお金に換算できない無形資産と著者は言及しています。
お金は確かに人生においてとても重要な役割を果たします。しかし、長寿化するとお金だけでなく無形資産もとても重要になっていきます。
無形資産→家族関係、友人関係、スキル、知識、健康など

無形資産の種類
①生産性資産→仕事で生産性を高めて所得を増やす要素
ex)スキル、知識

学習と教育は自分自身の稼ぐ力を身に着けます。

②活力資産→肉体的、精神的な幸福と健康
ex)健康、友人関係、パートナーとの関係

③変身資産→自分についてよく知る、人的ネットワーク、チャレンジ精神

著者は長く生きるに必要なのは変身資産が重要であると述べています。
自分についてよく理解することで世の中の変化への対応をすることができます。自分の過去、現在、未来について自問することが必要です。
人的ネットワークでは、何か変化を起こそうにも橋が架かっていないと先が渡れない場合があります。会社とは違うネットワークや、会社から仮に離れても交友を深めておくことで何かあったと時にチャンスとして仕事ができる可能性もあります。
そしてチャレンジ精神が今後も重要です。考えることで変化は訪れず、行動することで変化し、変化することで活力資産が活性化されます。

新しい時間の使い方について

著者は多くの人が時間貧乏であると指摘しています。昔と比較して、通信技術が発達して情報があふれるようになった現代で便利さがより際立ちました。機械の発達、スマホの普及、キャッシュレス、自動掃除機、amazonのサービス、思いつけばつくほどきりがありません。

裕福な時代に生まれていると実感はしています。
しかし、現代の人は時間が足りておらず時間貧乏だと感じています。理由は自由に使える時間ではなく、空き時間が足りないからと指摘しています。様々な選択を重ねて今日の日程を組み自由に使える時間を使っていき空き時間が残っていません。
休日に映画鑑賞、ネットで調べものしたり、食事したり、旅行に行ったり、youtubeやテレビを見たりやりたいことが多すぎます。時間を消費しすぎているということです。

100年時代では、余暇(レクレーション-娯楽)に時間を費やすよりも自己の再創造(リ・クリエーション)に時間を費やすべきだと著者は言います。余暇として時間を消費するのではなく、自分への時間を投資するべきだと主張しています。つまり、無形資産を築くために自己研鑽や家族や人間関係を構築、運動時間を持つ、知識教育への力を入れることです。

まとめ

『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略 LIFE SHIFT』の解説を行いました。年明け早々良い本に巡り合えた。本を購入する選択は選択力を磨いてくれます。
人のレビューやニュースなどに惑わされず自分が良いものを価値があるものだと考え選択する。
よく映画でみんなが絶賛していたので観たら全くつまらなかったことがあったので、みんながそうだからと言って自分もそうだとは限らない。
人の意見に振り回されず、自分の考えを貫くほうが自由です。

これの続巻のlife shift 100年時代の行動戦略があるようです。買うか迷いますね。続編は失敗の可能性が高まります。失敗の可能性が高まるのはおそらく前作が良すぎたために前作を上回ると期待されて期待値が高すぎるということがあるのでしょう。
とりあえず立ち読みして、これだ!と思ったら本屋をでてネットで購入します。スーパースターと握手するわけでもないのに長蛇の列に並ぶのはあまり好きではないのと、ネットのほうが安くポイントも還元できるからです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました