今回は吉田兼好著の『徒然草』の一部を解説しました。徒然草は吉田兼好 が鎌倉時代末期に書いた随筆集で枕草子・方丈記とならんで日本古典文学の三大随筆にあげられています。
今回徒然草を取り上げた理由はあるページに勝負ごとに対してどのようにすれば負けないようになるかが書いてあって投資に活かせそうだと思ったからです。
古典は至極本質を説いた内容が散りばめられていて、学ぶことが多いです。
世の中に出回っている情報鮮度が短いhow-to本ではなく、情報の質が高い長持ちする情報が多いです。
だから古典は好きです。新しい書物より古い書物のほうが味わい深いです。
時代の変遷を経ても内容は現代にも通用しますが、新しい書物はその時代に合った内容ですので何年後には通用しない可能性もあります。
人間の寿命は短いです。だからこそジャンクフードのような情報で時間を消費するのではなく上質な情報を脳に蓄積する必要があります。
勝負事で負けないようにするには?
兼好法師が双六のゲームを見ていて、勝ち続けている双六の名人がいたので勝負のコツを聞いてみました。するとこう答えました「勝とうと思って打ってはいけない。負けないようにと打つことだ。どの手でいったら、早く負けてしまうかを考えて、その手は避けて、たとえ一目でも遅く負けるような手を選ぶことが大切だ」と語りました。
株式投資でもとても共通するところがあります。
株式投資ではこの銘柄に投資をすれば今後成長して株価も上昇するはずと投資をして含み損を抱えた経験はあると思います。
しかし、株価は上昇し続けるはずと考えてその後は思考が止まっていることが多いです。
負けないように投資をすると考えるとリスク分散の考え方になります。
どうすれば負けないように投資をすればよいか、どうすれば財務分析して損失を被らないようにできるか、どのようにすれば減配リスクを回避できるかなど、あらゆるリスクを考えるようになりその結果リスク分散の考え方が生まれて精神的にも余裕が生まれて暴落にも耐性ができるようになります。
僕は以前どうすれば投資で利益を上げられるかを考えてその結果失敗してしまいました。
花王に投資を行って、この会社に投資をすれば今後も安定的に成長して株価も上昇すると考えて失敗しました。
いまでも含み損は抱えていますが、良い経験になったと思っています。
含み損があるおかげで、大きいリスクを取りに行くという行動を控えるようになっているので結果的には良かったのかもしれません。
ただ、花王に関しては来年には損出しをしてすぐに買い戻す予定です。
まとめ
『徒然草』の投資に活かせそうな部分を選んで解説してみました。
徒然草は愛読書で毎年読んでいます。読めば読むほど味わい深い内容がたくさんあります。
2016年ごろに出会った本だったので早めの段階で出会えてよかったです。
本を読むというのは著者との対話ですので、たくさんの読書をすることでいろいろな人の思想に感化されてアイディアや自分の精神や器を形作る手助けになります。
自己投資だと思って本にはお金を惜しまず、自分をこれからも未来に向けて形成していきたいです。
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