短期的な結果を求めない。千里の道も一歩ずつ。宮本武蔵から学ぶ鍛錬について。

学ぶべき投資スキルについて

僕は毎年初めに習慣として吉川英治さんの歴史小説『宮本武蔵』を読みます。この歴史小説は、宮本武蔵がどのように成長して生涯負けなしの最強になっていくのかが描かれています。

歴史小説である吉川英治さんの宮本武蔵からは学ぶことが多くあり、毎年読んでも新しい発見や、自分の未熟な部分を正される気持ちで宮本武蔵から学ぶことが多いです。何度も読んでいると、自分もこういう人でありたい、本を通じてその人物が直接自分に教え諭しているような感覚になります。

何度も読んでいるので、内容は覚えてしまっているのですが、学びが多いです。
また僕はこの小説の中で主人公は二人いると思っていて、又八という登場人物は堕落した欲におぼれた弱い読者自身なのではないかと考えています。この考えについては、また記事にしてみたいと思います。

宮本武蔵の歴史小説に出会ったのは、自分が公務員試験を受けたのですが不合格で、挫折して落ち込んでいる時に出会いました。

歴史小説の『宮本武蔵』とセットで読むべき本は『五輪書』もありますのでおすすめします。
また活字が苦手だという人は、宮本武蔵の漫画の井上雄彦さんが描く『バガボンド』もあるのでそちらもおすすめです。


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短期的な結果を求めない。千里の道も一歩ずつ。

人には欲があります。欲は人の原動力となります。人は欲のために頑張ろう、努力しようとします。そして結果を求めます。

最近では、短期的に結果を求めようとする風潮がでてきています。
1カ月で年収1,000万円誰でも稼げる副業、誰でも簡単に痩せるすぐに結果がでるダイエット方法、すぐに儲かる誰でもできる投資法、不動産投資ですぐに人生一発逆転できるな、今働いている職場は年収が良くないからすぐに転職して年収上げよう、などそういうフレーズが目に留まるようになりました。

短期的にすぐ得られる結果は、結果は出るときもあるかもしれませんが言葉通り砂上の楼閣のようにすぐに崩れて、短期的な結果として期限は短くすぐに効果は薄まっていきます。
楽して誰でも簡単にできれば、飛びつきたくなる気持ちもわかります。しかし、短期的な結果を求めても短期で結果を求める考えが身に着き、効果が得られないとすぐに挫折してしまったり、長い期間で物事を考えられずにチャンスを逃してしまったり、思考そのものが短期的になり、短期的にものごとを捉え、短期的に結果を求め、短期的に満足して、短期的な効果しか得られないのですぐに飽きて、次に短期的な目標に向かって進む。

株式投資においても、短期的な利益のために欲のために感情的に投資をして失敗してしまう時があります。短期的に含み損を抱えて、じりじり株価がさらに下がり含み損が拡大して、この今の状態から逃げたい、楽になりたい、マイナスな数字をみたくないという短期的な考えた方になってしまう時があると思います。
短期的な利益をのために、チャンスと捉えて行動することも時には必要な時もあると思います。
しかし、株式投資は長期の視点でおこなう資産運用です。株式投資がマラソンと同じように考えれば、急にスピードを上げても体力に底がつき、マラソンを完走できなくなる時もあります。

宮本武蔵の言葉に有名な言葉があります。

「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を練とす」

千日の稽古で技を習得、万日の稽古でその習得した技を練り上げるという意味です。
技を完全に習得するには、毎日毎日の日々の練習、繰り返しの稽古に励むことしか道はないということです。
何事においても日々、一歩ずつ着実に努力を重ねることが大事です。千里の道も一歩ずつ歩む必要があります。今日は昨日の自分に勝ち、明日は昨日の自分に勝ち、来月は先月の自分に勝つ。今年は昨年の自分に勝つ。

2024年になり新しく習慣として何かを始めようと決めても、一週間は続くかもしれませんが、一か月後には続いている人は多くはありません。また、三か月後と六カ月とさらに年月が経てば、新しく始めた習慣もやっている人はさらに少なくなると思います。
継続するのは本当に難しいです。すぐに結果が出てくればよいですが、目に見えた結果がないと本当に自分がやっていることは、やってて意味があるのかと出口のないトンネルに入っていく感覚に陥ると思います。

株式投資で長期で投資をしていても、含み損を抱えて損切りして失敗したり、チャンスを逃してしまう時があります。
投資は難しいな、もっと簡単に稼げる方法はないか、自分には向いていないなどと辞める言い訳を探して、楽な方向に流れ市場から撤退をしてしまうと思います。

株式投資の分析方法や、読書をして知識を深めて、メンタル、情報収集、考え方や経験値が積まれてくると、何かコツみたいなものを感覚的につかみ始めるときがあります。他の人のやり方や考え方などを真似して、自分のやりやすいやり方を身に着けて自分流に昇華していく。
短期的にすぐには身に着かないと思います。もしかしたら長くやっても絶対に上手く行かないかもしれないです。しかし、失敗してもやる意義はあると思います。失敗しても、学んだことは決して無駄にならないです。どこかで、絶対に役に立つことがあると思います。自分の時間とお金を投じて真剣に取り組んだことは無駄にはならないです。

歴史小説の宮本武蔵から学ぶことは多いです。平常心についてや、勇気についてや、物事の捉え方、感覚について、人間力についてなど、とても刺激を受けますし、内面を磨くためにも読んでおいて良かったなと思います。

自分は株式投資において未熟な点が多く、人として内面の部分に関しても未成熟です。
日々学び、短期的な成長のために努力するのではなく、長期的な目標に向かって、一歩一歩精進して人として成長していきたいです。


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