投資の判断力向上のためにすべきこと。投資判断の振り返りを記録して振り返る必要がある。

学ぶべき投資スキルについて

今回は投資において大事な判断力向上のためには何をすべきかについて考えてみたいと思います。
投資においては企業の分析力も大切ですが、一つの能力が突出してもダメで、総合的に投資家としての能力を高めていく必要があります。個人投資家は、市場の中で生き残る必要があります。
自分が企業の分析力が誰にも負けない自信があると思っても、市場にはウォーレンバフェットのような投資の神様や、資金や情報量が多い機関投資家、頭が切れ者で投資において負けがない百戦錬磨のような投資家もいます。
市場は短期的に儲かっている時(上昇相場)は誰でも勝てると錯覚してしまいますが、長期的にみて負けてしまう可能性もあります。
市場では強者が生き残る弱肉強食の世界で、油断をするとあっという間に市場を退場する可能性もあります。
弱肉強食の世界の中で僕のような凡人サラリーマン投資家が生き残るには、企業分析力では絶対に生き残れない世界であると理解しました。

市場で生き残るためには、企業分析力以外にも総合的に能力を伸ばしていく必要があると考えました。
今回は判断力について伸ばすために自分が実際に効果的でやってよかったことをご紹介します。
ご参考になれば幸いです。

投資判断を振り返ることについて

人は日々何かを判断をしています。朝起きて、二度寝するか、服は何を着るか、朝ごはんは食べるか、電車はどこの車両に乗るか、何を音楽で聞くか、お昼ご飯は何を食べるか、家電を買う、家を買う、どこに旅行に行くかなどいろいろ常に小さい判断から大きい判断をしています。

投資でも常に判断をしています。
今の市況で積極的に動いていくべきか、株価が下落している銘柄に投資をしようか迷っている、保有銘柄は含み損を抱えているが売却すべきかなどです。

僕は判断力向上のために何をすべきかをネットで調べたり、チェスのプレイヤーの判断の考え方や将棋の羽生善治さんの本を読んで判断力はどのように鍛えているかなどを本から学んでアウトプットしてきました。
僕が判断力向上のために今までやってきて効果的だったなと思うのが、過去の投資売買の振り返りです。ネット証券では、売買した際に取引日が記載されているので記録をみます。
投資を始めたときの過去をさかのぼってみてみると、なぜこんな売買をしているのかというあまり良くない投資の売買履歴が残っています。

おそらく、たいていの人は、今まで投資売買はした後に、その自分が購入した経緯であったり、その時の感情や投資判断などは考えない人が多いと思います。
投資先で含み損を抱えて損切りを行い失敗をしてしまったときに、なぜ含み損を抱えてしまったのか、
なぜ含み損を抱えてもすぐに損切りできなかったのか、損切り後に株価が上昇してしまったが含み損が嫌で感情的に売却の判断しただけではないかと一つ一つの取引で学ぶべきことがたくさんあります。
僕も花王の投資の時に失敗をして痛い目にあいました。でも失敗から目を逸らさずになぜ、自分は大きく失敗してしまったのかを受け止めて次の取引に繋げようと意識しました。
短気で含み益が増えて売却したときに、さらに株価が上昇して大きな利益逃してしまったときもありました。なぜ、自分は短期的な利益を優先して長期的な利益のために辛抱できなかったのかと振り返りました。
その時に自分には忍耐力が必要だったんだと理解して、短期投資から長期投資に切り替えるきっかけになりました。
一つ一つの取引の内容を確認して、中身を思い出して振り返ると、自分には何が足りてないかが理解できます。何が足りていないかを理解して、自分には感情のコントロール力がないと思ったら、本を買ったり、ネットで調べたりなどで自分で実践的に積極的にアウトプットしていく必要があります。その一つ一つの振り返りと改善が投資家として成長するカギとなると思います。
複利を活かして指数関数的に成長していくには自分の投資判断が何が良くて何が駄目だったかを振り返り、1%の改善を繰り返していく必要があります。
振り返りの過程の中で、自分に足りない能力は何か、足りていない能力を伸ばすにはどうすればよいかなど試行錯誤を繰り返すことができるようになります。
もし投資売買で自分はこんなにも良い取引をしたというのであれば、もう改善の余地はなく成長していく伸びしろは少ないと思います。

短期的に投資で大きく儲かったとします。自分は投資能力が高く、才能があるんだと間違って認識してしまう時があります。
たしかに短期的に儲かるときもあると思います。しかし短期的に上手くいくのは、運の要素も大きく絡んできます。
自分が選んだ銘柄がたまたま運がよく株価が成長した、業績が良かっただけかもしれません。
国の政策の恩恵を受けて、業績に運よく好影響を及ぼした投資先を持っていたなどもあると思います。
例えば、総合商社で儲かった人は外部の環境もあって、ウォーレンバフェットも投資したということもあり株価の上昇に繋がったりしましたが、運の要素もあったと思います。ロシアの戦争がさらに深刻化して、商社の事業に思わぬリスクが顕在化して業績にマイナスに影響になった未来もあると思います。
銀行株に投資をして大きく儲かった人も、金利上昇などの外部の環境や東証からのPBR是正のために施策があり運よく業績に良い影響を及ぼし、株価も上昇しています。

しかし自分が短期的に運の影響を受けているにもかかわらず、自分の手柄である、自分の能力はすごいと錯覚してしまってはいけないと思います。
僕も伊藤忠商事に投資をして含み益が増えてきていますが、自分の能力ではなく、運よく投資をできたぐらいにしか思っていません。

ブラックスワン理論の話の中で、白鳥はすべて白いものだと信じられていました。しかし、初めてオーストラリアで黒鳥が発見されたとき何千年も何万羽も観察した当たり前のことがたった一つのことに完全に覆されたというものです。一つのことが大きく変化を及ぼすのはまったく予想はできません。
複雑な世の中で、人々は起きなかった歴史に関しては焦点を当てず、起きたことに対して車のバックミラーのように後付けで解説をしています。起きなかった歴史は、過小評価されがちです。
世の中は過去の経験から未来は予測できる断言しています。しかし世の中は思った以上に複雑に絡み合っています。

野球のメジャーで活躍する選手は、厳しい競争の中でも活躍し続けています。人にはスランプがあり不調な時もあると思います。その中でも活躍し続けるというのは難しいです。たまたま、そのシーズンだけ好調で来年のパフォーマンスが全く振るわない可能性もあります。
毎年活躍し続けてきた野球選手は、僕の考えでは継続して改善を繰り返してきた人だからこそ、活躍し続けてきたのではないかと思います。
あるピッチャーの野球選手は、自分が投げた球をすべて記録していたという話も聞いたことがあります。

投資でも判断を下した一つ一つの売買で、振り返り何が良くて何が駄目なのか何が足りていないのかを改善して成長していく必要があります。

今後も投資を通じて学んだことを共有して、少しでもお役に立てるように精進していきたいと思います。

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