KDDI【9433】2024年3月期第2四半期(7-9月)を発表しました。安心感のある決算の内容でした。

通信株

KDDI【9433】2024年3月期第2四半期(7-9月)を発表しましたので記事にします。
2024年第1四半期の時には決算の内容で少し懸念する内容があり今期の業績は厳しそうだと考えていましたが、その考えを覆す安心のある決算内容に変わりました。沖縄セルラー電話と同様に新NISAの投資対象で投資をしていこうと考えていこうとしています。

KDDIの決算の内容を毎回読んでいていて思ったのが、決算の内容で安心感が生まれる点が多いです。
2024年第1四半期の時は確かに今期の業績大丈夫か、エネルギー事業が足を引っ張るのではないか、通信事業は今後どうなるなどいろいろありましたが、持ち株の中で今の段階ででている決算では安心感がけっこうあります。

決算説明の動画を一時間ほど視聴していましたが、高橋CEOが仏のように見えるくらい安心して観ていられる内容でした。

アステラス製薬の決算の時は急に何か起こるのでヒヤヒヤしますが、KDDIは比較的安心な決算で巨人の肩に乗って歩いてるような安心感があります。

KDDI【9433】2024年3月期第2四半期(7-9月)について簡単に解説していきます。

KDDI【9433】2024年3月期第1四半期(4-6月)を発表しました。少し不安が残る内容でしたが長期投資先として保有と追加投資を検討します。
KDDI【9433】2024年3月期第1四半期(4-6月)を発表しましたので記事にします。KDDIの今回の決算は少し大丈夫かなと不安要素がありました。今期の業績も結構厳しいのではないかと予想しています。しかし、5年後,10年後という投資先と...

2024年3月期第2四半期(7-9月)

(KDDI決算短信引用)

(KDDI決算説明資料引用)

売上高は2兆7,778億円(対前年同期比1.4%増)-進捗率47.9%、営業利益は5,603億円(対前年比0.2%増)-進捗率-51.9%、親会社の所有者に帰属する四半期利益は3,686億円(対前年比3.8%増)となり増収増益となりました。

1Qの時には減収減益で大丈夫かと?と心配していましたが、持ち直してきました。良いですね!
営業利益はローミング収入が203億円のマイナスです。ローミング収入は楽天モバイルへのローミングサービスを提供して、楽天モバイルでは基地局整備とローミングの終了を急いでいたので、今期は600億円の減益の予定としています。3Qと4Qであと400億円ほど利益を押し下げます。

今期の通信ARPU収入は1Qの時はマイナスでしたが盛り返して2Qでプラスに転じています。
KDDIはKPIとしてARPUの最大化に取り組んでいて、付加価値サービスの提供とともに顧客層の拡大を図り現在の安定的な収益と資本が効率的に活かし収益も生み出せています。
2024年2Qではマルチブランド通信ARPU収入は増収で、金融事業との相乗効果だけでなく、UQ→AUへの乗り換えが増えてきているなと実感しています。以前高橋CEOの決算説明の動画でAUの魅力化を深化するというメッセージがありました。
個人のお金に対するニーズが高まっている状況で、KDDIも金融事業に力を入れているだけでなく、既存の通信事業と合わせることで相乗効果を生んで消費者を囲い込んでいます。
最近ではauマネ活プランを発表して、auのサービスをより使っていもらうだけでなく、他のエネルギー事業にもつながっていて相乗効果が生まれています。
auマネ活プランは9月から開始なので、業績に好循環が生まれるかなと思います。僕はそこまでauのサービスを使い倒せないので、auマネ活プランは調べてやってみようと思いましたが辞めました。

金融事業に関しては、2023年上期は89億円の利益でしたが、2024年上期に関しては171億円と大きく増益となっていて、とても良い結果となっています。au payのゴールド会員数の増加も伸びていて、auローンの事業も行っていて好調です。

auマネ活プランの効果で通信の契約の際にaupayカードやaupayゴールドカード、auじぶん銀行に入る人が増えているので相乗効果が生まれています。

今回注目すべき点は、エネルギー事業でした。1Qの時は39億円の赤字でしたが、今回の決算で95億円(前年同期比134億円増)となり増益となっています。
急激に利益が伸び始めています。
決算説明資料にはありませんが、動画の中で担当者の説明によると、燃料費高騰で採算が取れない状態でしたが、価格改定により業績が安定的に推移したのと、今年は猛暑が続いて電力の使用量が増えているために増益となっていたと説明がありました。
確かに今年は暑いだけでなく、11月に入っても日中はまだ昨年より汗かいたりしているので暑いですね。そういうところも敏感になって企業に業績にどう影響するかを考えていく必要があるなと感じられました。
高橋CEOによるとエネルギー事業はボラティリティがありましたが、安定的に業績を伸ばしていくと考えているようです。

その他が155億円のプラスになっていますが、説明資料には説明がなく、動画の内容で証券会社の担当者から質問がありましたが、具体的に答えてはいませんでした。あいまいな回答でしたが、その他がプラスになっているのは子会社が好調であると発言していました。auフィナンシャルホールディングス(ローンやカード以外)やjcomなどそのほかの子会社が1Qと比べて好調になっていると説明がありました。
ただ、具体的には申し上げらないのでご勘弁ください発言がありましたので、もうちょっと情報が欲しかったです。

また1Qと2Qでコストの構造改革を行っているため、設備投資の徹底管理から償却費の削減が効いているので今期の決算の内容も利益に直結してきていると動画の中で説明がありました。

ビジネスセグメントでは、売上が5,846億円(対前年同期比7.5%増)、営業利益は1,017億円(対前年同期比5.7%増)と増収増益となっています。1Qの時も気になっていましたが、データセンター事業が好調なようです。
KDDIはTELEHOUSEのブランドでのデータセンターサービス等を提供しています。
データセンターとはデータセンターとは、サーバやネットワーク機器を保管するための専用の建物です。KDDIのDC事業は2023年3月期で売上が1,000億円超えていて、注力しています。2023年の5月にタイのバンコクで開業予定で、2023年6月にカナダのトロントでDC(データセンター)の事業譲渡がなされたのと同時に子会社を設立していてグローバル展開が進んでいます。ドイツのフランクルトやフランスのパリで続々開設しています。

データセンター事業に関しては今後もビジネスセグメントにおいて業績をけん引していくと思われます。強みの通信事業を活かして今後も成長が期待できます。

またIOTの事業にも力を入れていくと説明がありました。
まだIOTの事業は小さいですが、今取り組みを強化しているのがコネクティッドカーがあります。

コネクティッドカーは車両の状態を今どういう状態か情報収集したり、周囲の地図の最新の状態に更新したり、道路状況をデータで収集したりなどしてくれます。

日経自動車メーカー以外にも今後海外でのメーカーにアプローチしていきます。

投資判断について

KDDIの株価は現在4,458円です(2023年11月2日)。

現在100株のみ保有していて、来年の新NISAで投資をしようと検討している銘柄でもあります。
今後もゆっくりではありますが、成長が期待できる点が情報収集や分析している過程の中で蓄積された結果長期投資先として優良な投資先と判断しました。

KDDIの配当利回りは現段階で3%弱ですので、高配当投資家からするとあまり旨味がないかもしれません。しかし、長期的視点に立てば今後も持続的にゆっくりと成長していく点や堅調な業績、成長分野の今後の期待ができます。また連続増配や自社株買いなど株主還元の厚さなど業績と共に今後も配当も増配していくと考えれば今後の配当利回りも高くなっていくだけでなく、株価も業績と共に推移していくと考えられます。

株価に関しては少しずつ上がってきているので、今から投資をするのもなと考える人もいるかと思いますが、それでも僕は長期的な視点で見たときに今後も長期的に成長し続けて居続けるであろう会社に投資をしていきます。

いつか、金融事業も頭打ちになるかもしれません。しかし、ビジネスセグメントのIOTの事業や、データセンター事業など種をまきつつあり、芽がでてきている事業もあります。

そう考えると長期的に考えるとこの先成長していくとともに株主に株主還元だけでなく、株価の上昇で資産の増加をすることで長期的に投資先としてとても良いのではないかと思います。

以前は100株のみで十分だと思いましたが、NTT同様ポートフォリオの主力として育てていきたいと考えています。

KDDIの配当利回りは現段階でそこまで高くないので、ポートフォリオに配当利回りが高い銘柄に投資を行い、ポートフォリオの配当利回り全体を上げて基盤を作りつつ、KDDIなどの優良企業で盤石なポートフォリオを構築していこうと考えています。

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