NTT(日本電信電話)【9432】2022年第3四半期決算が発表されましたので記事にします。
NTTはディフェンシブ銘柄で不景気にも負けず業績も堅調で株主還元も手厚く行われています。
株主還元では配当金は増配傾向で、自社株買いも頻繁に行われています。
株価は軟調ですが、投資先として今から投資するかはありか考えてみました。
NTT(日本電信電話)【9432】2022年第3四半期期決算について簡単に解説していきます。
2022年第3四半期決算全体
2022年第3四半期決算全体の内容はさすがNTTといったところでしょうか。問題なく業績の内容は良かったです。
営業収益は9兆5,725億円(前年同期比7.3%増)、営業利益は1兆5,208億円(前年同期比1.2%減)、四半期利益は1兆9325億(前年同期比3.1%増)となりました。前期同様に営業収益と当期利益は過去最高を更新しました。安定感があり、そこまで大きく成長性がなく面白味がないなと思って投資をしていない投資家の方もいらっしゃると思いますが、こういう優良な会社に投資をすることでゆっくりと資産形成を行っていく楽しみもあります。
NTTはセグメントが以前5つでしたが4つに分かれています。
1つが総合ICT事業ー携帯電話事業や県の通信サービス、国際通信事業、ソリューション事業、システム開発事業などを行っています(NTTドコモ、NTTコミュニケーションズ)
2つが地域通信事業ー県内通信サービスの提供などの事業(NTT東日本、NTT西日本)
3つ目がグローバルソリューション事業ーシステムインテグレーション、ネットワークシステムサービス、クラウド、グローバルデータセンターなどを行っています(NTT data)
4つ目がその他(不動産、エネルギー等)ー不動産、エネルギー等の事業を行っています。(NTTアーバンソリューションズ、NTTアーバンソリューションズ)です
営業収益は総合ICT事業が4兆4,244億円(前年同期比1.5%増)、地域通信事業2兆3,300億円(前年同期比0.9%減),グローバルソリューション事業3兆3,76億円(前年同期比14.2%増),その他(不動産、エネルギー等)1兆2,107億円(前年同期比25.1%増)となりました。
営業利益は総合ICT事業が8,888億円(前年同期比0.3%増)、地域通信事業3,866億円(前年同期比11.1%減),グローバルソリューション事業1,900億円(前年同期比12.2%増),その他(不動産、エネルギー等)836億円(前年同期比13.2%増)となりました。
グローバルソリューション事業が前期同様営業収益、営業利益が大きく伸ばしています。
グローバルソリューション事業ではクラウドサービス、データセンターサービス、マネージドサービスおよびシステムインテグレーションなどの多様なサービスを行っています。NTTの豊富な経験値や実績、ノウハウが蓄積されたものをサービスとして提供していて高品質かつ高セキュリティ、保守運用を行っています。
総合ICT事業や地域通信事業は安定的な分そこまで大きく伸びること期待はできないようですね。
いかに安定的な収益から獲得したキャッシュを金のなる木に育てるかがキーとなります。
NTTは世界の大手データセンター事業者で1,300MW以上の電力容量が供給可能な規模のデータセンターを世界20か国・地域以上に保有しています。またNTTはMacquarie Asset Managementと2022年3月戦略的パートナシップを結んでいていて、海外展開に積極的に行っています。Macquarie Asset Managementは調べてみるとインフラストラクチャー、再生可能エネルギー、不動産、農業、天然資源、アセットなど取り扱う資産運用会社です。
NTTはデータセンター保有会社株式の売却を予定しています。資産の中で売却目的で保有する資産が該当します。これだけの資産を売却するとなると、キャッシュが増えますのでその分子会社の取込や株主還元などの増配や自社株買いということを見据えるといい意味で震えますね。
投資判断について
NTTの株価は3,842円、配当利回りは3.12%です。
配当利回りは少し物足りない水準ですが、今から新規をしても100株であれば持っていても悪くない選択肢なのではないかと思います。
直近の企業の決算の内容はとても良いとは言えないです。インフレや原材料高騰、電気の高騰などモノの価格が高くなりつつあります。その中で、業績が低迷して株価が下がってしまうと内心では心穏やかではないと思います。好景気、不景気にかかわらず業績に安心感がある優良企業への投資をしたいと思うはずです。NTTへの投資は大きく成長する感じでもなく、わくわくするような投資先ではないです。しかし、株主還元は厚く、株価も大きく上げ下げしないで、業績も大きく変動するということは少ないのは長期投資家にとって保有の材料としてとても良いです。
一家に一台NTT株保有でもよいのではないかと最近では思います。
減配もせず増配傾向、自社株買い、安定した業績、長期保有者に対して(株主優待-dポイント)など100株だけでも持っていても良いかと思います。
確かに今の株価が3,800円台と高く、ここから3500円とか3000円台に下がる可能性も絶対にないとは言い切れません。しかし、その際はチャンスと見て買い増しを行うこともできまし、配当利回りも上がっていくだけでなく、増配もしてくれると思いますので、下がったときには長期保有前提であれば4%超える水準も行くと思います。
また、経済の先行きは誰にも想像することができないからこそ、安定した優良会社への投資は必須です。長期保有を前提に考えれば、NTTは安心して長期で保有する材料が多い。だからこそ、投資すべきだと思い、僕は100株追加で投資を行いました。
まとめ
最近歩きながらふと考えていたのが優待投資家という種類の投資家です。
彼らはこの不況下でもとても良いリターンを出していて、資産も着実に積み上げている方が多く見受けられます。
優待投資家は個別株、分散、長期投資を行う傾向です。
個別株に投資をするのは数十社ではなく、数百社という強者もいます。
優待投資の良いリターンを生み出すのは、インデックス投資と同じやり方だなと思いました。
インデックス投資をするだけで、その市場を構成する複数の銘柄に広範な分散投資ができます。インデックス投資は長期で保有を前提で行うので下手な売買をせずに税金も取られずコスト費用も低いです。
優待投資もインデックス投資同様に複数企業への個別株に分散投資を行い、下手に売買をせずに長期保有を行う。複数社に分散しているので、1社がこけても他の会社のリターンが埋め合わせをする。その間に株主優待で生活費を軽減して、配当金もある。投資資金をより確保して複利運用していく。そして資産を着実に積み重ねていく。
高配当投資家として優待投資家から学ぶ点が多い。
僕はまだ10社のみしか投資をしていないので、分散を考え直さないといけないですね(笑)
業種も商社に偏っているので駄目ですね(笑)。
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