今回は通信大手の3社の比較分析を行いたいと思います。
ディフェンシブ株で安定的で人気な株ですが、業績は3社でどう違うのか、株主還元、
財務について比較してみて投資判断がどこが良いか考えたいと思います。
この記事をみて、投資をする際の判断にお役に立てれば幸いです。
売上高、当期純利益の比較
通信大手三社の売上高の比較をしてみます。基本的にはどの通信会社も売上高は横ばいです。2017年度から2019年度はKDDIとSoftbankの売上は差がありましたが、2020年度以降僅差となっています。売上に関してsoftbankに勢いがあるように窺えます。
当期純利益の通信大手3社の比較をみると、KDDIの当期純利益は2007年から2015年度までほぼ横ばいでしたが改善されて2015年度にはNTTの当期純利益まで近くなってきました。ただNTTも負けておらず2016年度から当期純利益は伸長して2022年度にはさらに向上しています。Softbankは売上はKDDIと並んできましたが、KDDIにはまだ当期純利益は追いついていないようです。
ROEについての比較
ROEの比較についてみていきたいと思います。
売上高や当期純利益に関してKDDIはNTTに負けていますが、ROEという観点だとKDDIの方が効率的に自己資本を使って稼ぎ出せているようです。KDDIのROEは基本10%以上とキープしているので素晴らしいです。NTTも2019年度以降改善しており14%まで向上しています。
softbankのROEは2018年度から30%以上と高すぎます。理由としては安全性に繋がる財務レバレッジが大きく寄与しています。ソフトバンクは2社と比較してもかなりの借金を負っていますので収益性と資本回転率はそこまで変わらなくても財務レバレッジで差が出てきてしまうようです。
財務について
自己資本比率はKDDIが一番高く借金が他の2社と比べて多くはありません。平均50%以上なので良いです。NTTに関しても自己資本比率は40%台とまずまずです。sotbankの自己資本比率に関しては10%台とちょっと大丈夫かなと思いました。攻めの姿勢は好きですが、苦境に陥ったときに業績が落ちて借金が足かせになると考えられます。
3社に関して共通するのが2020年度以降自己資本比率が低下しているということです。
今後も借入金が多くなると株式を保有するのに疑念が生じますので注視する必要があります。
株主還元の比較について
3社の配当金についてですが、現在配当利回りはNTT(3.01%),KDDI(2.97%),softbank(5.77%)とソフトバンクが一番高いです。しかし、ソフトバンクの配当は86円の配当から横ばいになっていて増配もそこまでは期待できないです。
一方のNTTとKDDIは利回りが3%台ですが、KDDIは20期連続の増配を行っていてNTTに関しては20年近く非減配と増配行っていて両社とも株主還元に積極的に行っています。
長期で持つ場合は今の利回り水準でも増配で徐々に利回りも上昇するので良いのではないかと思います。
株価の比較
株価についてはソフトバンクが他の通信会社と比較して低空飛行で株価が推移しています。
今後のソフトバンクの業績次第となりますが、まだまだ株価上昇は難しいかもしれません。
KDDIとNTTは両社とも株価の伸びが2021年度以降上昇していて5年間で見てもかなり上の位置にいます。株価が上がりすぎたのでそろそろ調整に入る可能性が高いです。
まとめ
NTT,KDDI,softbankの比較をまとめてみました。
僕個人の意見としては、NTTに一番投資をしたいなと思いました。
KDDIに関しては業績が良く財務健全性も良く効率的に稼ぎ出せていてとてもよく僕の眼には映ります。
しかし、人気になりすぎて株価が高すぎるのと誰もが欲しい株を買ってだから安心だというのは何か違うなと思いました。
一方のNTTには潜在性があり、大きすぎて無駄が多いところもたしかですが少しずつ良くなってきています。株価も上昇局面に入っていますが、長い目で見たときにコツコツ購入すれば安くなった時に購入株数を増やすことができ増配も期待できるのが投資をしたい理由です。
現在は200株のみ2100円台で持っているのでもし暴落の局面が来て自分が納得して購入できる株価水準にまで株価が下がりましたら購入を検討していきます。
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