三菱HCキャピタル【8593】2022年第2四半期決算について検証。株価がまだ割安?

★★★★欲しい銘柄

三菱HCキャピタル【8593】2022年第2四半期決算が発表されましたので記事にします。
三菱HCキャピタルはリース事業の会社で事業も堅調に推移していて、連続増配も行い個人投資家に人気な会社です。
株価は高値で推移していましたが、ここ最近は軟調気味です。
三菱HCキャピタル【8593】2022年第2四半期期決算について簡単に解説していきます。

2022年第2四半期決算全体〈純利益進捗率57.4%〉

売上高は9,447億円(前年同期比13.4%増)、経常利益は757億円(前年同期比28.2%増)、純利益は631億(前年同期比4.5%増)となり、増収増益となりました。

完全子会社化した米国の海上コンテナリース会社CAI International, Inc.の利益貢献、海外地域
セグメントの欧米子会社を中心とした事業伸長などが利益に貢献しています。CAI Internationalを子会社化したことにより、Beacon Intermodal Leasingの子会社と合わせるとコンテナ保有数は世界第2位グループの規模になります。

三菱HCキャピタルは海上コンテナリース事業に力を注いでおり、グローバルに海上コンテナを展開して各国・地域の人・モノの円滑な輸送に貢献しているようです。
前期のロシア関連で航空機のリース関連で貸倒引当金を計上して利益が縮まっていましたが、今回は計上が少ないのも利益向上に繋がりました。

三菱HCキャピタルの考えではマクロ環境として欧米の景気後退の懸念があると認識していて、コンテナリースや航空機のリースなど不透明感があると考えています。

認識として不透明感があるとのことからリスクマネジメントの徹底を行う姿勢は崩していないので、業績の予想に関しては据え置きとしています。保守的に行動する考えは長期保有投資先としてとても魅力を感じます。

セグメント別

(決算資料数字から図の作成)

全体的に見てロジスティクスのセグメントが利益に貢献しています。次に環境エネルギーインフラが利益増加に貢献しています。

ロジスティックスのセグメントは大幅に上昇しています。海上コンテナリース事業のCAI Internationalを子会社化したことが主因となっています。業績は堅調ですが、景気後退の面が顕著になれば利益も減少してしまう恐れがあるので注意しないといけません。

航空セグメントは円安進行によるJOLCO(購入選択権付き日本型オペレーティングリース)事業における外貨建て借入に係る為替評価損の計上や減損損失の計上などにより損失になっています。今後の景気後退を鑑みたときに航空セグメントは今期だけでなく来期も結構厳しいのはないかと個人的に考えています。

環境エネルギー・インフラセグメントは欧州の風力発電事業の運転開始で持分法投資利益が増加しました。またインフラ事業における一部案件の出資持分売却も利益に貢献しています。
環境エネルギー・インフラセグメントでは2022年中でアメリカで太陽光発電事業に出資参画したり、秋田県で、2015年に竣工の秋田天秤野風力発電所の隣に、新たに太陽光発電所を建設して安定的な電力供給を試みています。

日本は第 6 次エネルギー基本計画で、2030 年度の電源構成の再生可能エネルギーの割合を 36~38%とする目標としています。その中で三菱HCキャピタルは太陽光発電や風力発電に事業として活路を見出しつつあります。「政策に売りなし」という株の言葉がありますが、今後三菱HCキャピタルは国内外を通じて再生可能エネルギー発電事業や自家消費型太陽光事業をおこなってなくてはならない社会的インフラの役割を担う会社になりつつあるのかもしれません。

投資判断

現在株価は636円(11/18)となっています。数か月前は680円でしたので、今の株価水準は下がってしまいましたね。680円付近の時は株価が少し上昇気味だなと思ったので、含み損の可能性があったため買いの検討には入っていませんでしたが今の水準は良いですね。
配当利回りが4.87%ととても高いです。

僕の投資判断は株式分析した時と同様変わらず買いの検討をしている銘柄です。

高配当株 三菱HCキャピタル【8593】の投資判断を考える。連続増配で高配当だが、今後増配が可能か?
この記事では連続高配当株三菱HCキャピタルの株式分析を行っています。忙しい方でもすぐ読めるようになっています。増配を続けることができるかなど分析していますので、参考になれば幸いです。

前の株式分析の時に680円と高い水準では様子を見るとの判断も継続していて、今の株価水準であれば買いに向かいたいと思います。三菱HCキャピタルはリース事業を多角的に行ってて、セグメントの一部が利益が減少しても他で補える点がリスク分散に繋がり業績も堅調に推移しています。
また、リース事業は国内で飽和されつつあるので業績は今後厳しいとの見立てがありますが、そのようなことはなく海外ではコンテナリース事業でグローバルに頭角を現してきたことや環境に配慮したエネルギーの担い手となるインフラの役割の会社としてなくてはならない会社であり続けると考えています。
M&Aを通じて会社も大きくなってきていて、EPSも毎年右肩上がりで成長しています。
他のリース会社みたいに株主優待が実施されたら株価も上昇するのはないかと思いますが、人気になって買いづらくなるのでそれは勘弁願いたいです。
とりあえず来年NISAの枠で東ソー同様投資する考えです。KDDIも欲しいなと思いますが、あれもこれも買いたい会社があって悩みますね。米国株は強い、日本株は株価上昇しないからオワコンとかいう人がいますが、日本の会社で素晴らしい会社もたくさんあると思います。

もっと日本の会社は評価されても良いのになと思います。日本人に生まれたからこそ純粋に日本の会社を応援したいという気持ちもありますが、日本株に投資を通じて微々たるものですが日本が少しでも良くなればなと願っています。もちろん株価の上昇や配当金の受け取りもありがたいですが、世の中に貢献する会社に投資を行うことで、投資先の会社が成長してより良いサービスを行って、日本に還元されて将来を担う未来の人たちや子々孫々に繋がればなと思ってます。

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