伊藤忠エネクスは現在絶好調の伊藤忠商事の子会社です。
伊藤忠エネクスは高配当にもかかわらず株価も上昇していないと感じました。
そこで今回は伊藤忠エネクスが業績やキャッシュフロー、株主還元等から投資ができるか
総合的に判断したいと思います。
この記事を読んで少しでもお役に立つことができれば嬉しい限りです。
伊藤忠エネクス【8133】とは
伊藤忠エネクス株式会社(いとうちゅうエネクス、英: ITOCHU ENEX CO.,LTD.[3])は伊藤忠商事が株式の53.97%[4]を保有する伊藤忠グループ中核のエネルギー商社である。
東京証券取引所プライム市場上場(証券コード:8133)。エネルギー商社としては国内トップの売上規模を誇る。
経営理念は『社会とくらしのパートナー~エネルギーと共に・車と共に・家庭と共に~』
1961年に燃料商社として創業し、社会・生活インフラに必要な石油・ガスの供給によって、強固で安定したコア事業を構築している。
時代の変化に合わせ、石油・ガス事業のビジネスモデルの変革に着手するとともに、 2010年電力小売事業への参入や2014年カーディーラー事業への参入など、現在に至るまで事業拡大を続け、新規事業にも積極的に取り組んでおり、2020年8月現在、ホームライフ部門(LPガス販売、産業用ガス販売等)、カーライフ部門(自動車用エネルギー販売、自動車ディーラー等)、産業ビジネス部門(産業用エネルギー・資材販売等)、電力・ユーティリティ部門(発電、電力販売、熱供給事業等)の4部門構成となっている。
今後は、コア事業との相乗効果を発揮することで、新たな価値の創造による収益基盤の再構築を推進している。(wikipedia引用)
業績について
EPSは2007年から2012年は横ばいでしたが2013年頃から上昇傾向にあります。
EPS成長率は10年で7.6%と長期の期間で考えても伸び続けています。素晴らしいです。
ただ、今後は90~120の間で推移してそこまでは伸びる可能性は高くはないかと思います。
ROEは15年平均で7.3%ほどあり、長期で見ても自己資本を使って効率的に投資を行えてることが窺えます。
EPS同様2007年から2012年まで横ばいでしたが、2013年以降改善していて9%台と数字の結果を出し続けていますので今後も高い水準でROEも出し続けるでしょう。
ROAに関しても2007年から2012年までは1%台で2014年から改善の傾向がみられ現在では3%台と
なっています。
伊藤忠エネクスはEPS,ROE,ROAを意識して取り組んでいるので今後も資産効率と資本効率は上昇していくと思われます。
キャッシュフローについて
キャッシュフローについてですが、営業キャッシュフローが2013年~安定的に推移しています。
今後に関しては営業キャッシュフローが伸長してもそこまでは将来的には伸びていくのは難しいと思われます。
投資キャッシュフローに関してですが、2013年から2019年にかけては一定額のマイナスでしたが2020年度、2021年度に関しては極端に少なくなりました。数字のコントロール力がすごいですが、逆にすごすぎて本当にその数字が正しいかが判断しづらくなりましたのでちょっと気になる点でした。
財務キャッシュフローは2020年と2021年度に大幅に上昇していますが、短借入金や社債の返還やリース負債の返済に主な原因です。
コロナショックの時にどう対応したかで会社で千差万別ですが、伊藤忠エネクスに関してはかなりの守りに入っているようです。その結果フリーキャッシュフローは2020年度、2021年度共に大幅にプラスになりました。
株主還元について
伊藤忠エネクスは高配当株で配当利回りが4.55%(6/1現在)です。
配当金は安定的に推移していて、上昇傾向にあります。
配当性向は40%程度で推移しています。
増配もし続けてもそこまで増配力はなさそうです。
高配当ですが配当に関しては業績次第ですが少しずつ厳しくなり重荷になる可能性があります。
株価について
現在株価は1,054円(6/1)となっています。
5年間で上10.25%程上昇していますので、そこまでは上昇していません。
エネルギー関連銘柄は、株価が安い水準で放置されがちですのでここも同様にかんがえられます。
PBRは0.82倍と割安水準です。
PERは9.15倍となっていていて、10年平均では10.92倍なので買える水準です。
株価に関しては業績は良いですがまだ上昇していませんので、そこまで目を付けられていないので今の株価水準で買い、下落していくようでしたらさらに購入していき、上昇したら静観するというスタンスが良いかもしれないです。
まとめ
伊藤忠エネクスについてまとめてみました。
伊藤忠エネクスは高配当でROE,ROA,EPSを意識して経営に取り組んでいるので資産効率性と資本効率性が今後も改善されていくと予想されます。
数字に関して上手くコントロールしすぎている感があるので少し心配な点がありますが、株価水準でもまだ安いので100株だけでも持っておいても良いかもしれません。
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