高配当株 三菱HCキャピタル【8593】の投資判断を考える。連続増配で高配当だが、今後増配が可能か?

リース株

「三菱HCキャピタル【8593】へこれから投資をしようか考えている」
「三菱HCキャピタル【8593】の株価、業績や株主還元について知りたい」

この記事はそのような方へ向けて書いています。

本日もご覧いただきありがとうございます。

今回は三菱HCキャピタル【8593】についての投資判断を考えてみたいと思います。


リース株の中で配当利回りが高く最近では株価が上昇傾向です。
三菱HCキャピタルは増配を連続で行っていて、連続増配を20期以上行っています!

現在の株価から投資をできるかを業績やキャッシュフロー、株主還元から総合的に判断したいと思います。


この記事を読んで少しでも役に立って投資収益が改善されるととても嬉しいです。

業績について

EPS、売上高、ROE

EPS

epsは2010年から右肩上がりで成長しています。
売上は横ばいの傾向ですが、利益に関しては着実に伸ばしています。

2021年度はコロナウィルスの影響が主に影響が響いて航空関連における収益減少・貸倒関連費用の増加等によりepsが前期比で大きく減少しました。

2022年度はアカウントソリューションの欧米子会社や海上コンテナリース事業の伸長、
航空関連における売却益の増加等がepsの増加が主な主因となります。アカウントソリューション事業の海外事業が業績がとても良いようですね。

eps成長率は10年単位では9.5%、15年単位では10.5%ですので、eps成長率は伸びています

売上高

売上高は全体的に見て綺麗な横ばいの傾向です。
景気の動向にかかわらず売上の急激な減少や増加はないのがリースの事業なようです。
ただ、2022年は大きく変動がありました。
日立キャピタル株式会社と経営統合を行いその結果売上が大きく伸びました。
背景にはリース業界は飽和状態なので打開策として統合したとのことです。
たしかに売上から見ても、売上に関してはまったく成長していないです。今後はリース業界全体が統合などで生き残りを模索していく未来が見えます。

ROE

ROEは全体的に見て直近は9%で推移しています。効率よく利益をあげていて良いですね。
ROEが高いのは株主が投資をしたお金にしっかり利益を生んでいると解釈できます。

ROEが高く、ROAが低いケースもあるので注意が必要なので見てみると
どうやらROAはそこまで高くはないようです。ROAは1%か。うーん、何とも言えないです。
ROAは会社がもつすべての資本を用いてどれくらいの収益を上げているかを示す指標です。
ただ、リース会社は総資産が多いので仕方がないのもあります。ROAを高めるには総資産を減らす必要があるのでリース会社なのでそこまで減らす必要がないです。

キャッシュフローについて

営業キャッシュフロー

営業キャッシュフローは特殊ですね。
リース業では営業キャッシュフローがマイナスになる傾向にあります。
リース取引は購入が先に行われてリース料が後から入ってくるので、お金が先に出ていく必要があります。
主にマイナスの要因はリース債権及びリース投資資産の増加、貸付債権の増加・賃貸資産の取得が主なものとなっています。資産が増えると営業キャッシュフローはマイナスになります。営業キャッシュフローはキャッシュが入ったか出ていったかの数字の合計です。
リース業にとって、営業キャッシュフローのマイナスは問題ないどころか成長に必要な点です。

2021年、2022年は営業キャッシュフローがプラスになりました。
2021年度は賃貸資産の取得を減らしたことが営業キャッシュフローのプラスに繋がりました。
2022年度は賃貸資産の取得は減らしていないものの、賃貸資産に係る減価償却費・除却と利益が差燻煙度と比較しても大幅に上昇したためです。

投資キャッシュフロー

投資キャッシュフローに思ったほどお金が流れていないようです。
2022年度に大きくマイナスになったのが、子会社株式等の取得によるものです。
有価証券報告書を見てみるとCAI Internationalを子会社化したようです。理由は中長期的な経営戦略を牽引する成長ドライバーのひとつで、注力領域に掲げる「グローバルアセット」の強化を図るためです。
CAI Internationalを子会社化したことにより、Beacon Intermodal Leasingの子会社と合わせるとコンテナ保有数は世界第2位グループの規模になるようです。
三菱HCキャピタルがここまですごいとは驚きました。

財務キャッシュフロー

財務キャッシュフローはプラスの年度が多いです。
プラスの年度が多いからといってリース会社では悪いとは限りません。

資産の取得後リースを行い収益をあげていくストック型ビジネスモデルです。
資産の取得の際に先にお金が必要となりますので、借入金を行っています。
借入金を行っているので財務キャッシュフローがプラスになり、資金繰りが悪化しているわけではなく問題はありません。

財務健全性について

自己資本比率

自己資本比率は12%で推移しています。自己資本比率が低いですが、金融業は全体的に見ても低い傾向にあります。ただ、自己資本比率が20%は欲しいなという所です。

株主還元について

配当

三菱HCキャピタルの配当利回りが4.52%(9/16現在)です。
配当は連続増配で20期以上と素晴らしいです。

配当性向

配当性向に関しては2013年ごろは16%でしたが、2016年には20%、2020年には30%、2022年には40%と配当性向が高まってきています。
連続増配であることは良いことですが、少し厳しくなってきているのではないでしょうか。
epsも上昇していますが、増配をし続けるというのは成長し続けるという解釈です。
そうすると、増配に固執するといずれ足かせになる可能性が高いです。

自社株買い

(IR BANK引用)

自社株買いは行われていないですね。増配に力を入れているので手一杯という所でしょうか。
今後はそこまで自社株買いに期待はしないほうがよさそうです。

株価について、投資判断について

株価

現在株価は686円(9/16)となっています。
過去5年間で16.27%上昇しています。

現在のPBRは0.70倍で、perは9.00倍と過去per10年間で算出すると9.88倍ですので過去と比較すると少し安い水準です。

投資判断

僕の投資判断としては、買いの検討を検討したいと思います。
理由としては、業界自体はこれ以上伸びしろはないと思いますが、リース業という事業はなくならないビジネスだということと、業界の再編が行われていき今後も大手のリース会社は存在しつづけると長期的にも考えることができるからです。

しかし、三菱HCキャピタルに関してはここ最近株価が上昇してきているので一括で大きく投資をするよりもコツコツ購入していくほうがベストだと思います。9月の権利確定月は近くまで来ているのでいまから買うとなると含み損を抱えてしまう恐れがあります。

狙える株価のタイミングとしては~650円付近でしょうか。
そこの株価であれば高配当を享受しつつ、長期投資として冥利を感じます。

まとめ

三菱HCキャピタルの投資判断について考えてみました。
高配当だけでなく、連続増配でとても人気のある銘柄です。
配当性向が高くなりつつあるので、業績に注意しつつ減配の兆しがあるか決算の報告で確認をする必要があります。
優良株ですので、投資をコツコツ行って長期投資がより良い資産のパフォーマンスに繋がると思います。

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