オリックス【8591】2022年度第1四半期決算について

リース株

オリックス【8591】2022年第1四半期決算が発表されましたので記事にします。
オリックスは決算発表を受けて翌日4.78%下落してしまいました。決算の内容から業績がまずいと不安を感じた人が多くいたのかもしれません。

オリックス【8591】2022年第1四半期期決算について簡単に解説していきます。

2022年第1四半期決算全体

営業収益は6,578億円(前年同期比8%増)となりました。
サービス収入や生命保険料収入、運用益、オペレーティング・リース収益、商品、不動産売上高が増加したため営業収益が増加しました。
営業費用は5,745億円(前年同比13%増)となりました。生命保険費用やサービス費用、商品、不動産売上原価が増加したためです。
四半期純利益は618億円(前年同期比5%減)となりました。
要因として持分法投資損益は13億円の損失の計上と子会社・関連会社株式売却損益、清算損が31億円によるものです。

セグメント別収益

(オリックスIRの数字から表作成)

法人営業・メンテナンスリース

法人営業・メンテナンスリースは金融・各種手数料ビジネス、自動車、電子計測器・ICT関連機器などのリース、レンタルを行っています。
セグメント利益は、弥生株式会社の事業の売却に伴いサービス収入が減少したことにより、前年同期に比べて9%減の157億円になりました。
弥生会計の売却がなければ横ばいです。

不動産

オリックスは不動産開発・賃貸・管理、施設運営などの不動産事業を行っています。

株式会社大京、不動産売上高が減少したものの、運営事業の旅館を中心としたサービス収入が増加したことにより、前年同期に比べて13%増の119億円になりました。前年では宿泊施設を一時全館休館していたので回復しつつあります。

事業投資・コンセッション

オリックスは事業投資、コンセッション事業を行っています。
コンセッションとは空港や道路などの公共施設について施設の所有権を公的機関に残したまま、運営を民間事業が行うことです。
セグメント利益は、投資先の業績が好調で、オペレーティング・リース収益やサービス収入が増加しました。コンセッションでは関西3空港からの持分法投資損失が減少したことにより、20億円増の21億円になりました。
オリックスはHEXEL Worksに新規投資しました。HEXEL Worksは集合住宅分野と米軍施設分野において業界トップクラスの施工実績を有する総合電気設備工事の会社です。
都市部の大型マンションや再開発事業、物流施設やデータセンターなどの需要が見込めるのでオリックスの事業と相関性があるので、今後の不動産事業がどう変わっていくか検証していくべきです。

保険

保険のセグメントでは、コロナ第6波の影響で給付金の支払いで生命保険費
用が増加した結果保険収入は増えましたが、109億円(前年同期28%減)になりました。オリックスは新型コロナウィルスに感染された場合に入院治療や自宅療養などを対象に給付金を支払っています。コロナウィルスは収束の目途が立っていないので、採算が取れてない可能性が高いです。
8月4日のニュースでpaypayがコロナ関連保険のコロナお見舞い金の販売を停止しました。採算が取れていないのと長期的に見てまだ先行きがわからないので販売停止の判断をしたと思われます。

銀行・クレジット

オリックス銀行株式会社では前年同期に有価証券売却・評価損益および受取配当金を計上した反動で減益になりました。
オリックス・クレジット株式会社において広告宣伝費が増加したことと前期に信用損失費用の戻入計上したため減益になりました。
結果、利益は72億円(前年同期比41%減)になりました

ORIX USA

ORIX USAでは、前年同期に複数のPE(プライベートエクイティ)案件を売却した反動でキャピタルゲインが減少した結果66億円(前年同期比76%減)となりました。。PE(プライベートエクイティ)とは取引所で売買されていない非上場会社への投資で企業価値の向上で売却益で利益を得ます。
PE投資は1Qにおいては先行き不透明なため売却ができていないため、キャピタルゲインが得られませんでした。昨年同期と比べてもかなり減少してしまいましたが、2022年第2四半期に売却すると予定しています。

株価

オリックスの株価ですが2,230円(8/4)です。
前日比で-112円安(4.78%減)となりました。決算発表を受けて業績が芳しくないと受け取られマイナスになりました。決算の内容は僕個人としてはそこまで悪くはないなと思いました。
事業別の利益を見ても、ORIX USAはかなり下がってますが、一時的な点でたしかに下がっていますが、不透明からむやみに動けなかったのでリスクヘッジしているので保守的に事業を進めてるので好ましいです。
多角化事業ですので、利益も総合商社などのように資源高から業績が好調ということはないですが着実に利益を積み重ねて、保守的に事業を進めていくオリックスは長期で保有するには良い会社だと思っています。今後も投資機会を窺って投資をできればと思います。



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