リコーリース【7752】2022年第2四半期決算について検証。株価は軟調だが、投資対象になるか?業績から投資判断を考える。

★★★購入様子見

リコーリース【7752】2022年第2四半期決算が発表されましたので記事にします。
リコーリースは配当利回りと株主優待を合わせると総合利回りは4%近くですが、株主優待の長期優遇がありますので年々総合利回りも上昇します。また連続増配株としても知られていて株主還元に厚く、直近ではリース会社では珍しく自社株買いも行っています。業績も堅調に推移していて、長期投資先としても良いです。
高配当で連続増配銘柄なので、高配当投資家にはとても魅力的です。
今回の決算発表で業績から投資先としてまだ投資できるかを検証します。

リコーリース【7752】2022年第2四半期期決算について簡単に解説していきます。

2022年第2四半期決算全体

(リコーリース決算短信引用)

売上高は9,735億円(前年同期比15.4%増)、営業利益は234億円(前年同期比79%増)、純利益は153億(前年同期比54%増)となり、増収増益となりました。業績はなかなか良いですね。

売上高は円安の影響やPFUが連結子会社となったこと等により増収となりました。PFUとは以前富士通の子会社だったコンピューター関連メーカーです。scan snapなどの書類スキャンをするものが商品として有名です。買収効果が如実に表れているので良い結果だったのではないでしょうか。

営業利益に関しては原材料、エネルギー高の影響を受けましたがそれでも価格のコントロールやデジタルの生産性や効率性の向上でなんとか増益と着地しました。
ただ、決算の内容を見ると日に日に厳しくなってないかと薄々感じています。

リース会社で比較すると2022年第2Qでリコーリースの売上高は9,735億円、営業利益が234億円、営業利益率が2.4%となっていてみずほリースの2022年2Qの売上高は2,228億円、営業利益が173億円、営業利益率が7%台となっています。リコーリースの売上高は大きいですが、他のリース会社と比べるとそこまで稼げていない印象ですね。

デジタルサービス部門では電子帳簿保存法改正やインボイス制度対応等ICT商材に依存しないソリューションの本格導入、教育による提案力強化を行った結果、売上は増収しました。今後コミュニケーションサービスを展開するCeneroの買収した結果が徐々に効果が出てきて増収に寄与していくと思われます。

投資判断について

現在株価は3,690円(11/25)となっています。配当利回りが3.86%です。以前はざっくり株式分析を行って長期投資先としてとても魅力を感じていました。しかし、他のリース会社と比較すると不安要素が残ってしまいました。営業利益率が他と比較すると低くROEも低下傾向です。
資産性の高いみずほリースや三菱HCキャピタルのほうが購入優先度は高いですね。リコーリースの資料を読んでいましたが、なんかしっくりきませんでした。株価が横ばいなのも将来オフィス事業ということに関して頭打ちなのではないか、成長が鈍化しているのではないかという考えがあるのかもしれません。
みずほリースとリコーリースの売上、営業利益を比較したときにリコーリースの売上こんなに大きいのにリコーリースとみずほリースの利益はそこまで変わらないと驚きを隠せず二度見してしまいました。株価を試算したときにリコーリースはまだまだあ株価上昇余地がありましたが、比較検討したときに投資先としてどうかなとなかなか悩みました。
リコーリースは優良企業であることは正しいですが、何か少しひっかかります。株主優待や連続増配が良いからと安易に判断してはいけないのかもしれません。epsも年々上昇していて、bpsも上昇していてすぐ良いなと思ってしまいましたが、もっとリコーリースに関しては精査してから投資をするべきだと判断していて購入を様子見としました。以前は100株だけなら買いだと思っていましたが、今は購入の様子見です。

やはり投資先には時間をかけてから投資をするべきだと思いました。自分の時間とお金を投じるので量だけでなく質のある投資判断を行いたいです。
株式投資は面白いな。奥が深いです。


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