東京センチュリー【8439】の決算2024年3月期第1四半期(4-6月)が発表されました。大幅な増益予想を出しているが結構厳しそう?

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東京センチュリー【8439】の決算2024年3月期第1四半期(4-6月)が発表されました。

前期の決算の内容が大きく減益だったので、東京センチュリーは今期の業績は大幅に増益と予想しています。
ただ、意外と主力の事業が苦戦していたような気がしました。大幅に増益してしまったので、業績が苦戦してしまったら、配当性向も高まるので少し不安な要素です。
短期的には不安な要素がありましたが、僕は長期投資先として東京センチュリーへ投資をしたいと思っています。

2024年3月期第1四半期(4-6月)について

(東京センチュリー決算説明資料引用)

売上高は3,289億円(対前年比4.4%増)、親会社に帰属する四半期純利益は182億円(前年度赤字)となり増収増益となりました。売上に関しては内容を確認してみると、環境インフラ事業の売上が164億円(前年度64億円)との試運転費用が下がったことと発電事業による収益計上で増収になっている点、国際事業の売上が373億円(前年度315億円)が増益に寄与しました。主力であるスペシャリティ事業の売上が590億円(前年度647億円)と減益となっているのは気になりました。


親会社に帰属する四半期純利益は大幅に増益となりました。前期の一過性の損失であるロシアの関連損失がなくなったことが主因です。ロシア航空機が8機戻ってこない可能性もあり、戻ってきても使い物になるかどうかというので、前期は東京センチュリーにマイナスな影響が大きかったです。
航空機のリース業はスペシャリティ事業が行っていますが、前期のマイナス要因から大きくプラスになったと思っていました。しかし、意外と苦戦しているように見えました。スペシャリティ事業の590億円(前年度647億円)と減益、営業利益も53億円(前年同期197億円-144億円減益)、経常利益が59億円(前年同期223億円-164億円減益)、四半期純利益が37億円(前年同期▲180億円-217億円増益)となっています。四半期純利益は特別損失の影響で確かに大幅に戻っていますが、営業利益や経常利益はけっこう苦戦しています。旅行需要も回復してきて、利益も伸びてくるかなと思っていましたが、厳しそうです。米国政策金利上昇に伴う資金原価増加が航空機セグメントの業績に重く響いています。航空機セグメントの経常利益は▲6億円(対前年度35億円)と、金利の上昇がかなり重荷になっています。リース業でアメリカで事業を行っていくとなると、先に借入をして資産を購入後に資産を貸して利益を得ていくので、金利が高いとその分利益も逼迫していくことが数字で如実に表れています。

スペシャリティ事業では不動産セグメントもあり前年度比で+6億円です。不動産事業に関しては、2024年に大型物流施設が開業予定です。2025年にはアメリカでデータセンターを竣工予定です。不動産事業に関してはNTTとも協業しているので、資産が積み重なっていきさらに業績拡大に寄与していくと思われます。海外においては安定成長が続く物流施設・賃貸住宅 と需要が見込めるデータセンターへの投資を引き続き行い資産を積み上げています。

今期は意外ときつそうだなと思いました。しかし、配当を143円→200円に増配したというのは何か将来的に根拠があったのだからこそ、大幅に増配したのだと思います。ロシア関連の特別損失がなくなっただけで、増益となることは予想はできますがそこまで強気になるのは考えにくいです。
スペシャリティ事業の今期の四半期純利益の予想が260億円で1Qで37億円ですので、予想値には遠いです。2Qと3Qで大幅に改善する見込みがあるのかが焦点となります。

総合商社の決算で伊藤忠商事や三菱商事もアメリカの金利上昇で支払利息が重くのしかかっていました。東京センチュリーも業績にマイナスの影響がありました。三菱HCキャピタルの決算の内容をざっくりみましたが、営業利益と経常利益ともに減益、四半期純利益は増益となっています。
今思ったのですが、三菱HCキャピタルと東京センチュリーの事業セグメントかなり類似していますね。
三菱HCキャピタルもどうなんでしょうか。国内なら金利はまだそこまで高くないですが、アメリカの金利上昇で今後続くとなれば利益が圧迫して、配当を増配するにもそこまで多くはできなさそうだなと思います。

投資判断について

東京センチュリーの株価は5,395円(2023年8月23日)、配当利回りは3.71%です
今回の業績は少し不安な要素がちりばめられていましたが、長期的に生き残る可能性がある投資先と考えるのであれば投資を来年頃に行いたいと思っています。
今期の決算の内容が芳しくなく売られるタイミングがあれば、今年にもしかしたら投資をする可能性があります。配当利回りはそこまで高い水準ではないので、来年の株主優待月3月権利確定なので無理して投資をする必要はないような気がします。そういって株価が上昇してしまって、機会を逃してしまうこともよくありますが。

僕の考えは金融株をポートフォリオに入れてリスクを多く受け入れるよりかは、ポートフォリオの変動を抑えて配当金を着実に積み増していき、ゆっくりと資産を増やしていきたいです。
そうなると配当利回りが高い金融株も大事ですが、今配当利回りが低いがゆっくりと成長して配当も増配していく株への投資をしてゆっくり育てていくということもより大事だと思います。最近では遠回りをしたほうが結果近道になるのではないかと考えています。

東京センチュリーに投資はいずれしますが、今は焦って投資をしようとは思っていません。


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