日本高配当株のサイクルの終わりについて

投資考察

タイトルにあるものは決してあおっているわけではなく、自分への警鐘として残しました。
最近バリュー株の日本高配当株が軒並み上昇していて、自分の資産がゆっくり増加して嬉しいと思う一方で、自分が狙っている高配当、割安で放置されている株が徐々に値上がりして欲しい銘柄がなくなってきています。高配当株への資金流入を肌で実感しています。
ただ、頭の中で少し考えに違和感があったのと市場を見ていた時に頭の中にあった懸念を言語化するために記事にしました。

グロース株のサイクル終了について

最近はバリュー株の筆頭である日本高配当株への上昇が目立ってきています。増配や自社株買いなど決算の発表の際に続々大きく上昇していて、日本高配当株へシフトしているんだなと実感していて嬉しいです。
以前までは、エムスリーやレーザーテックなどのグロース株がよく取り上げられていました。僕が当時2020年の夏から投資を始めたときは、巷では高配当株への投資はあまり儲からないなど悲観的に見られていました。一方グロース株は絶頂の時で、高いPERや高いPBRにもかかわらず株価は上昇に上昇を重ねて飛ぶ鳥落とす勢いでした。グロース株へ投資をしている投資家の含み益や売却益を他の投資家は見て、グロース株を物色してさらに他のグロース株が上昇して、投資を始める人もグロース株はめちゃくちゃ儲かると他の人の実績を見て自分の資産が増えるというバラ色の未来を思い描いていました。
ただバラ色に思い描いていた資産の未来は少しずつ不安の要素という顔をちらつかせていました。


今思えば市場の熱気は僕が投資を始めて数か月後がピークに達していたのかもしれません。グロース株はめちゃくちゃ儲かると思って投資をした投資家は、儲かっている投資家をみて投資をします。しかし、投資を行ったは良いものの上手く投資の含み益は増えない。だけど他のグロース株へ投資をしている人は儲かっていたんだ。だから大丈夫。儲かっていた投資家を改めてみてみると、含み益が増えていない。おかしいぞ、含み損を抱えてきている、損切りも行っているけど自分のグロース株は大丈夫かと不安になる。他のグロース株へ投資をしている人も損切りをしているけど自分は今がチャンスだと思って思いとどまる。しかし、行動はすでに遅く、市場の熱気でお金が入っていたグロース株からお金が出ていきました。風船に空気を入れるのは口から入れていくとゆっくり膨らんでいきますが、ふさいでいる穴を開放すると急激にしぼみます。

高配当株のいずれ来るサイクル終了について

グロース株から少しずつ、日本高配当バリュー株へ投資をしている人が少しずつ増えてきました。本棚には、高配当株が特集された雑誌や著名な高配当投資家の本が並んでいて、投資関連の本棚に立ち読みしている人が多くいました。僕が観察して何の投資本を手に取るのかと見ていたら、高配当投資に関連する本でした。

高配当株もここ最近は株価が上昇してきています。

貯蓄から投資へという言葉通り、インデックス投資や高配当株投資など安心して投資できる投資先にお金が集まっています。コロナウィルスや戦争、物価高、景気後退など不安材料しかない世の中を生きることに対して安心的な投資先へという心理が反映されているのだと思います。

グロース株でもそうでしたが、著名な高配当投資家が含み益や配当金の公表で、投資家は明るい未来を思い描きます。投資もうまくいき、含み益や配当金も増えていい状況です。そして、自分は投資に才能がある、もっとリスクを取っていくべきだと判断した。短期的な運を自分の実力と勘違いしている。最初は上手くいっていた投資が少しずつ、含み損が増えている事実に気づき、著名な投資家も弱気になり損切りや市場の撤退などでようやく、今の置かれている現状に気づいたものの、気づくのが遅く高値掴みをしてしまっていて配当金以上に含み損を抱えてしまう

賢者が最初にやることは愚か者が最後にやることというのはなんとく意味が分かりつつあります。

対策について

投資リターンが伴わないと自分の投資法が間違っているのではないかと不安になり、投資手法を変えるということもあると思います。色々試して、自分がどの手法に合っているかを試すためというのであれば良いと思います。ただ、他の投資家の投資手法を見て大きくリターンをあげているのを見て、結局失敗して、他の投資家のリターンをみて、これならいけると真似て失敗するのは違うなと思います。

高配当投資家で著名な方も最初からリターンが大きかったわけではないと思います。含み損を大きく抱えていた時期もあると思いますし、リーマンショックなどの荒波も乗り越えてきた結果今があります。

対策としては、自分が良いと思った手法を続けることが大事だと思います。高配当株のサイクルはいずれ終わり、リターンが伴わないときが出てくると思います。
しかし、悪いサイクルの時こそ買い場のチャンスで、その悪い状況を生き抜けばリターンを得ることが可能だと思います。
僕は、高配当株への投資を続けます。他の投資家が高配当株から違う流れに行って、高配当株の投資が儲からないと言われても、自分の責任で自分を信じて突き進みたいと思います。

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