沖縄セルラー電話【9436】2024年3月期第3四半期(10-12月)決算が発表されましたので記事にします。
沖縄セルラー電話の業績は堅調そのもので、財務の改善、資本効率の向上で企業の価値が上がっています。配当利回りが3%以下とそこまで高くないですが、連続増配株として個人投資家に人気で株主優待もあります(株主優待廃止の恐れがあるので注意です)。株主優待を廃止する可能性がある言葉が沖縄セルラー電話のホームページにあったのに、まだ株主優待廃止は今のところないようです。
沖縄セルラー電話【9436】2024年3月期第3四半期(10-12月)決算について見ていきます。
2024年3月期第3四半期(10-12月)
営業収益は584億円(前年比1.0%増-進捗率76.7%)、営業利益は136億円(前年比4.9%増-進捗率83.9%),親株主に帰属する四半期純利益95億円(前年比8.7%増)となり、増収増益となりました。
2Qの時には、減収でしたが、今回の決算で増収となりました。良いですね!!
今回の決算で上方修正を発表しました。通期の営業収益は780億円(+18億円)、営業利益は16億8,000万円(+5億円)、当期純利益は120億円(+5億円)となりました。
営業収益はauでんき売上が2Q同様に大幅に下がっていますが、通信ARPU収入(利用者1人当たりの平均収入)は増加をして端末販売収入も増加して増収になりました。
auでんきの売上が減少幅が大きかったのでどうなるか、懸念要素でしたが採算が取れてきています。
2022年11月に燃料費調整額上限を撤廃した影響で思った以上に電気料金高騰してしまったため個人の解約数が増えていて、その結果今auでんきの売上の減少の要因となっていました。
今回の決算資料の中に、auでんきの契約数は69,800と前年と比較して4.3%ほど増加しています。
auでんきの事業が少しずつ改善されていき、営業収益が改善されれば利益を確保して、順調な通信事業にプラスされると考えるとまだまだ魅力的に見えます。
auでんきの原価も大幅に減ったことで営業利益の改善に繋がっています。エネルギー価格高騰も少しずつ落ち着てきたので来期以降はさらにauでんき事業は改善に向かうと予想されます。
モバイル純増数は10,600と増減率で39.5%と大幅に増加しています。
ちょっと増えすぎではと疑問に思いました。電気通信事業法改正前の駆け込み需要を取りこんだ結果大きく伸ばしているようです。
マルチブランド付加価値・総合ARPU収入の業績が改善されています。
マルチブランド付加価値・総合ARPU収入は通信ARPU収入(利用者1人当たりの平均収入)と付加価値ARPU収入(端末保証サービス、スマートプレミアム等)から構成されています。
営業利益に関しては、通信ARPU収入(利用者1人当たりの平均収入)の増加とauでんきの採算の改善により増益となっています。今後のauでんきの売上の改善でさらに利益も積みあがっていくとなるとより良い投資先として認識できます。
沖縄セルラー電話は安心して見ていられる内容の決算だなと毎回思います。
今回の決算も何か問題があるようなわけでもなく、順調といった感じです。the優等生といった感じでしょうか。2Q同様そこまで何か大きく材料があるというわけでもないので、通信事業は安定感がありauでんきも軌道に乗れば、さらに安心できる投資先として出てくるかなと思います。
今回の決算の中で成長領域の取り組みとしてソリューション事業の説明がありました。
沖縄セルラー電話初のジョイントベンチャーを設立とありました。ジョイントベンチャーとは複数の会社が出資して新しい事業を立ち上げることです。
気になったので調べてみて、沖縄セルラーみらいクリエイトを調べると、一番トップの検索結果に表示されているホームページらしきものをクリックするとページにたどりつけないとあり詳細は調べられませんでした。今後アップデートされると思いますのでまた検索して観たいと思います。
ただこの点はひっかかりました。
説明資料によればソリューション事業の成長で県内中小企業に4万社にアプローチの余地があるようです。
投資判断について
沖縄セルラー電話の株価は現在3,545円、配当利回りが2.82%です。株価も上昇してきて、配当利回りも3%以下となってしまいました。
株主優待廃止で株価が大幅に下落したタイミングで狙おうと思っていたのですが、タイミングは訪れないですね。
沖縄セルラー電話は自社株買いを行っているので、今後も行っていくと考えるとやはり公平な観点から配当還元を意識したものとなると思います。そうなると株主優待廃止も時間の問題かなと思います。
最近はディフェンシブ銘柄だから買うということは辞めました。
花王も生活必需品だからと安定感があるからと買って痛い目に遭いました。ちゃんと分析もせずに購入していました。
ディフェンシブ銘柄だからと思考停止になるのは良くないなと思います。
NTTやKDDIもディフェンシブ銘柄でとても安定感がある投資先です。
でもディフェンシブ銘柄って勝手に名前を付けられたもので誰かが勝手に名付けたのであって、勝手にラベルが貼られているだけです。そのラベルが貼られているからと、そのラベルに書かれていることが事実とは限りません。
そのラベルの情報は偽物ということもありますし、期限が切れた古い情報ということもあります、ラベルをはがすとさらに違う情報が隠されている可能性があります。
自分が分析してこの投資先は良いと思った投資先に投資をして長期で保有していきたいと思いました。
沖縄セルラー電話に関しても、ディフェンシブ銘柄というラッテルからの事実ではなく、純粋に投資先として良いなと感じて投資先として魅力を感じます。
最近日本株の株価上昇が顕著に表れてきました。
外国人投資家が参入してきただけでなく、日本人も投資しつつあるのだなと実感しています。
株価が上昇していると自分は機会を逃さないようにと焦って資金管理をせずにリスクを取った行動をしてしまう可能性があります。
だからこそ自分を冷静に見つめつつ、沖縄セルラー電話に関しては3月までに判断を下せるようになれればなと思います。
無理に投資を考えてはいないので、自分のペースで投資を行います。
人の資産が増えたとかで、自分もリスクを取って投資をしようと思うのは違うと思います。
他人の人生を生きているのではなく、自分の人生を生きているので自分の資金を管理しつつマイペースに自分のペースで行っていければと思います。
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