2024年3月期第3四半期(10-12月)が発表されましたので記事にします。
ジャックス【8584】に投資をして現在100株のみ保有しています。
今年に入り1月4日にジャックスへ投資を行いました。
日本の金融株はとても魅力的な投資先が多いです。
以前までは全国保証に投資をしようと考えていましたが、株価も上昇してきて配当利回りがあまり魅力的ではなくなってしまい投資の断念をせざるを得ませんでした。
三菱UFJフィナンシャルグループも今の株価から投資をするにも配当利回りはそこまで高くなく、今から投資をしても旨味はあまりないなと感じて現段階では投資は考えていません。
三菱グループで金融株で配当利回りが高い銘柄を探していた時にジャックスを見つけました。
ジャックスは分析した結果、事業モデルや、株主還元意識、ROEが高まりつつあり、僕好みの投資先でしたので投資を行いました。
ジャックス【8020】の2024年3月期第第3四半期(10-12月)について見ていきます。
2024年3月期第第3四半期(10-12月)
(ジャックス決算短信引用)
2024年3月期第3四半期の収益は1,391億円(前年同期比7.5%増)、営業利益は271億円(前年同期比3.5%増)、親会社の所有者に所属する四半期純利益181億円(前年同期比0.2%増)となりました。
通期計画の連結経常利益は325億円ですので進捗率は83.2%ととても芳しい結果となっています。
進捗率がとても芳しいので、順調に計画の予想値に着地するでしょう。
営業収益は、取扱高の増加、割賦利益繰延残高と信用保証残高が積みあがったことで増加しています。
割賦利益繰延残高が収益として繋がるのは、ジャックスのクレジット事業で加盟店が商品・サービスを消費者に提供して、ジャックスは、代金を消費者の代わりに加盟店に支払い、消費者は代金を分割してジャックスに支払い、消費者は分割払いの手数料を支払います。分割払いで払う商品は住宅関連や高級時計、車など高額な商品が多く、長期で支払っていくものです。
長期で支払っていくので、長期で分割手数料も発生して、割賦利益繰延残高が積み重なることで、積み重なることでさらに収益に繋がっていきます。
2024年3Q時点でクレジット事業の割賦利益繰延残高は2,221億円と前年同期比で129億円増加しています。オートローンの割賦利益繰延残高が増加しています。
国内のクレジット事業は物価が上がって消費意欲が減るのかもしれませんが、物やサービスの単価が上がっていくことは目に見えているので、そうなるとクレジット事業もさらに収益も伸びていく可能性があります。
カードペイメント事業はショッピング事業の営業収益が222億円と前年同期比で4億円程増加しています。前期に獲得した提携カードの取扱いが拡大して、さらに消費も少しずつ回復して百貨店での消費や旅行などで観光需要も回復した結果収益も増加しています。取扱高は、7,628億円と前年同期比で438億円増加しています。たしかに、コロナという恐怖が以前と比べると和らいだのもあり、観光に関しては行く人が多くなってきました。コロナで行動を制限されて行けなかった分、需要も増えたということと、外国人が日本に来ることでホテルの宿泊の費用もさらに高くなったなという印象です。
気になっていたサンフロンティア不動産のホテル事業は利益も出ていて、オリックスも不動産事業を行っているので見てみると、ホテル事業は好調なようです。
今後もカードペイメント事業は収益は積みあがっていく可能性があります。
ファイナンス事業の営業収益は264億円と前年同期比で24億円増加しています。
ファイナンス事業は投資用マンション向け住宅ローン事業と銀行個人保証ローンの事業からなっています。投資用マンション向け住宅ローン事業は営業収益は216億円と前年同期比で23億円増加しています。提携先の販売戸数の増加と取扱高の増加で収益は増加しました。
今回の決算を受けて株価が下がっていたタイミングがあったので、なぜだろうと考えていました。
進捗率がかなり好調で、それなのに!!?と思い、決算の内容を見ていたらおそらくですが、予想ですが分かりました。
海外事業においてかなり気になる数字がありました。
海外事業の経常利益が2024年3Qで4.2億円と前年同期比で15.6億円も減少している点です。
インドネシアの経常利益が1.5億円と前年が11.8億円あったのにかなり減少しています。貸倒引当金の増加や金融費用の増加が経常利益の減少に繋がりました。
またベトナムにおいては、1.6億円の赤字になっています。前年の3Qにおいては3.9億円の黒字でしたので、この点が株価にマイナスに響いています。
海外事業でインドネシアの経常利益が大きく下がっていたので、かなりマイナスとして捉えられて株価も下がっていたのだと思います。海外事業の不透明さが悪目立ちしてしまったのかなと考えます。
ただ、インドネシアの貸倒引当分を今後戻し入れると考えれば、利益も伸びてさらに増配の余地というチャンスが転がっているのではないかと楽観的に考えています。
海外事業においては、インドネシアは営業収益は堅調で、110億円と前年同期比で10億円ほど増加しています。フィリピンやカンボジア、ベトナムにおいても堅調に営業収益は増加しています。
インドネシアやベトナムに関しては、金融費用の増加や貸倒引当金の増加で利益は減っているので不安の残る決算でしたが、株価もあまり上がってはいないのでチャンスではあるかなと思います。
投資判断について
ジャックスの現在の株価は5,540円(2024年2月22日)、PBR0.87倍、配当利回りは3.79%です。
じりじりと株価は上昇してきています。今回の決算発表を受けて、進捗率は芳しかったものの、海外事業に関して不安要素が大きくのしかかった結果、直近は株価は上昇していないです。
ただ、この不安材料は2Qの時に下方修正の発表をしたときに織り込まれているものかと思ったのですが、思った以上に海外事業の経常利益が悪かったのが起因しているのかもしれないです。
ただ、それでもジャックスに投資をしようと思えました。
短期的には不安要素がありますが、長期的に見たときに今後も着実に収益は積み重なることが予想されます。
またインフレとともに単価も上昇して、金利上昇分も手数料の利率を上げることでさらに収益性が高まることで、今後も成長性を期待することができます。
ゆっくりとではありますが、着実に収益が積み重なることで配当も今後増配していくと考えると高配当投資先としてとても魅力を感じました。
金融株ですので、何か経済に不安定な要素がでてきたときにポートフォリオにかなり打撃が加わりますので、リスクを管理しながら投資をする必要があるなと思います。
現段階で僕のポートフォリオの中に金融株は三菱UFJ200株とオリックス100株、ジャックス100株ですので、ポートフォリオのバランスを考えながら追加でジャックスへ投資を考えています。
もしジャックスへ投資をすればポートフォリオも偏ってきてしまうので、沖縄セルラーもポートフォリオに入れるべき時が来たのかもしれないです。
沖縄セルラーの株価は上昇してきていて、配当利回りも3%以下ですが、長期投資先として保有していく銘柄としてとても頼もしい投資先だと思います。業績も堅調でそこまで面白味に欠ける銘柄だと思いますが、僕は市場から退場しないように負けない投資を心掛けているので、着実に資産を積み上げていく銘柄としては良いなと思います。
コメント