「ジャックス【8584】へこれから投資をしようか考えている」
「ジャックス【8584】の株価、業績や株主還元について知りたい」
この記事はそのような方へ向けて書いています。
本日もご覧いただきありがとうございます。
今回はジャックス【8584】についての投資判断を考えてみたいと思います。
日本国内の金融株は魅力的な投資先が多いです。その中でも長期投資先として優先的に投資をしたいなと考えていたのがジャックスです。以前から全国保証や東京センチュリーなど分析してきて、確かに良い企業ではありましたがジャックスは投資先として長期保有に適していると分析して判断しました。
この記事を読んで少しでも役に立って投資収益が改善されるととても嬉しいです。
業績について
EPS、売上高、営業キャッシュフローマージン、ROE
EPS
epsは2014年から2018年にかけて横ばいの傾向でしたが、2020年以降に上昇してきています。
2022年にはさらに上昇して2023年もepsの伸びがとても良いです。
2022年は営業収益が伸びただけでなく、費用を抑えて収益性を改善させたことが主にepsを伸ばした要因です。前期にコロナの影響を加味してインドネシアJMFI社について貸倒引当金を大幅に積み増しした反動もあり、epsは伸ばしました。海外事業は2021年にフィリンピンの会社を連結子会社化した影響もあり、さらに2022年のepsが積みあがっています。
2023年も2022年よりepsは上昇していますが、業績が好調なだけでなく、貸し倒れ償却額の減少がepsの改善に繋がりました。販管費の増加や金利上昇で資金調達費でコストは上がっているのは少し、気になる点ですが、それでもepsは上昇しているので、手堅く今後も稼ぎ続けると思います。
売上高
売上高は2013年から2015年に伸び悩んでいましたが、2016年3月期以降順調に売り上げは拡大してきています。2016年3月期では、クレジット事業の個別信用購入あっせんの取扱高拡大と割賦利益繰延の戻し入れにより増加していて、オートローンでは取扱高が、輸入車、中古車が堅調に推移して増加しています。2018年3月にはクレジット事業、カード事業、ファイナンス事業の全体が好調で、増収となっています。またジャックスは海外にも力を入れていて、インドネシアMPMF社の連結子会社化によりさらに増収に繋がりました。
コロナ下においても増収をしていて、さらに増収されて積みあがっています。ジャックスはストック型の収益モデルですので、ゆっくりとではありますが、売上も積みあがっています。
(ジャックス統合報告書2023年引用)
クレジット事業は加盟店が商品・サービスを消費者に提供、ジャックスは、代金を消費者の代わりに加盟店に支払い、消費者は代金を分割してジャックスに支払い、手数料を支払う。分割支払いは住宅関連商品、自動車、高級時計など高価な単価の商品が多く支払い回数が多いのと支払回数が長く、長期にわたり繰り延べられます。
手数料は消費者の分割支払い手数料、加盟店が負担する取扱手数料があります。割賦利益繰延残高が収益として積み重なり売上として積み重なります。
カードペイメント事業ではクレジットカード利用時にリボルビング支払を指定して、カード会員は、リボルビングに応じた元本と残高に応じて手数料を支払いいます。リボショッピングの収益もストック型ですので収益は比較的安定的です。
カードペイメント事業で家賃保証事業も行っていて、入居者の代わりに家賃等を支払い、入居者から家賃等を回収して、保証内容やサービスに応じて手数料を収益として計上します。
家賃保証事業は安定的に収益が見込めるストック型の収益モデルです。
ファイナンス事業では、住宅ローンや銀行個人ローン保証を行っていて、自動車や不動産等の購入なので返済期間も長く高額なので長く安定した収益源に繋がる。
ジャックスの事業は全体的にストック型の収益モデルとなっていて、安定感があります。
ROE
ROEは2012年から2019年は横ばいで5%~6%とあまり効率的に稼げているとは言えない状態でしたが、2020年以降資本効率が高まり、2022年にはROEが10%となっています。
営業利益率をみると安定的に10%を稼ぎ出せていますが、2022年以降さらに収益率が高まりROEの改善に繋がっています。収益基盤の拡大と国内・海外事業の費用圧縮による収益性の改善によりROEも向上しています。ROAも上昇してきていて、総資産を使い効率的に稼ぎ出す力が向上してきています。
キャッシュフローについて
営業キャッシュフロー
営業キャッシュフローは2014年以降マイナスになっていますが、これは大丈夫か!?となりますが、ジャックスの営業キャッシュフローの中に売上債権の増減額が増えているので問題はないです。
もし売上債権が減少していたら将来の売上減少になってしまうので、2014年以降は着実に収益も増えているとわかります。売上を見てみるとゆっくりとではありますが着実に売上が積み重なっています。リース事業も同じようにさきに先行的に営業キャッシュフローがマイナスになり徐々に収益として積みあがっていきます。
逆に投資キャッシュフローは少ないですね。
財務キャッシュフロー
財務キャッシュフローはプラスの年度は営業キャッシュフローがマイナスの時になる傾向にあります。
プラスの年度が多い理由はリース業のように先にお金が出ていき収益が積みあがっていく事業ですので、財務キャッシュフローはプラスになる傾向にあります。
株主還元について
配当
ジャックスの配当利回りが3.96%(2024/1/5現在)です。
配当は2020年から配当は増配傾向にあります。PBRの改善に向けて株価対策のために、増配を意識した株主還元を行っています。
2023年11月にPBR改善のために配当性向を30%→35%に引き上げると発表しています。今後収益性が高まり、順調に成長していけばさらに増配の可能性もあるのでとても魅力的に映ります。
配当性向
配当性向に関しては安定的に推移していて直近では30%で落ち着いています。
収益力の安定感は増配をしているにもかかわらず配当性向も一定を保っているので事業の変動性が少ない事業のようですね。
株価について、投資判断について
株価
現在株価は,300円(2024/1/5)となっています。
現在のPBRは0.84倍で、perは8倍です。株価を試算してもまだ上昇余地はあります。
過去1年間で34.69%上昇しています。
投資判断
僕の投資判断は投資をしたいと思います。
ジャックスはEPSは毎年ゆっくりとではありますが、長期的にみて成長してきています。
ROEも直近では10%以上と効率的に稼ぐことができるようになっています。国内の事業の収益基盤が安定して、ストック収益として安定的な収益源になっている点や海外事業の成長を取り込むという点においても成長よりもあります。
ジャックスの事業はクレジット事業やカードペイメント事業や住宅ローンや銀行個人ローン保証などのファイナンス事業、海外事業で構成されています。ジャックスへの投資は不安要素も多くあります。今後世界の景気が不景気になった時にジャックスへの業績への打撃はどれくらいかということです。
不景気になり、世界的に経済にマイナスな負の状況が続くのであれば、消費意欲が減り、お金が回らない状態が続いてしまう可能性があります。そのような状況になればジャックスの業績はかなりマイナスな打撃があり、株価にも大きくマイナスな影響がある可能性もあります。
配当も増配傾向ではありますが、絶対に今後も増配していく可能性があるとも限りません。
それでもなぜジャックスへの投資をしたかというと、長期的に見て企業として生き残る可能性があると
判断して投資をしたからです。リーマンショック級の金融ショックが仮に出てきたときに、ジャックスに大打撃が与えるのは考えることは容易にできますが、大打撃から立ち直ることはできるかを予想したときに絶対とは限りませんが、生き残れる可能性があると判断しました。
ジャックスは国内の事業を基盤として安定的にストックビジネスとして収益を着実に積み上げていて、総資産の利益率も直近で上昇しつつあり、成長事業である海外の成長を取り込むためにアジア圏を中心にバランスをとれた事業を行って分散して収益を固めつつあります。
調べるごとに良さを再認識して、追加で投資を検討はしています。今年に入り新規に100株投資をしましたが、もしジャックスの株価が上昇しても含み益が増えていき、株価が下がって含み損が増えても買い増しのチャンスとして捉えて投資していき、株価が横ばいであっても追加で投資をできるのでどっちに転がっても良い投資先は好きです。ただ株価が下落傾向にあったときは感情的にナンピンをするのではなく、資金管理しつつ、余裕を持って投資を行っていきます。
まずは100株投資をして、どこかのタイミングで追加で100株を目指します。
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