「全国保証【7164】へこれから投資をしようか考えている」
「全国保証【7164】の株価、業績や株主還元について知りたい」
この記事はそのような方へ向けて書いています。
本日もご覧いただきありがとうございます。
今回は全国保証【7164】についての投資判断を考えてみたいと思います。
全国保証は業績は好調ですが、最近では株価が低迷しています。
現在の株価から投資をできるかを業績やキャッシュフロー、株主還元から総合的に判断したいと思います。
この記事を読んで少しでも役に立って投資収益が改善されるととても嬉しいです。
全国保証とは
全国保証は独立系の保証会社で住宅ローン保証を中心とした信用保証事業を行っています。
住宅ローンが必要な場合に金融機関を通じて住宅ローン保証を行い、契約を円滑に行う機能を担う役割を果たします。
保証料は保証開始時に保証委託者より受取、保証期間に応じて収益計上をしています。
→1件ごとの収益貢献は小さいが、保証債務残高の積み上げで安定的な収益基盤が作れるストック型のビジネスモデルです。
保証料については、安全性の高い預金、国債等の低リスク商品を中心に保有・運用を行っています。
保証債務に関しては債務保証損失引当金を計上しています。
保証商品
①住宅ローン保証
全国保証のメイン商品
② 教育ローン保証
教育資金借入を保証する商品
③ アパートローン保証
賃貸住宅建設費用の借入を保証する商品
④ カードローン保証
住宅ローンを利用、利用中の方がカードローンを利用する場合に保証する商品
提携金融機関数は2022年3月末で733機関です。
業績について
EPS
epsは右肩上がりに成長しています。
2020年度ではコロナの影響も受けてEPSの伸びは止まってしまいましたが、2021年度には
大きく伸ばしてます。
全国保証のビジネスモデルとして保証債務残高の積み上げで安定的な収益基盤が作れるストック型のビジネスモデルですので、今後もEPSは伸びていく可能性があります。
保有契約件数も右肩上がりで伸びています。
メインである住宅ローンが主に伸びていて、次にカードローンが保有契約数が伸びています。
売上高、当期純利益、営業キャッシュフローマージン
売上高はEPS同様2012年以降右肩上がりで成長しています。
ストック型のビジネスですので、売上も保証債務残高が積みあがっていくと上昇します。
2022年度以降も順調に伸びていくと思います。ただ、ストック型のビジネスですので急激には
売上は上昇しないです。
今後の売上の鈍化の可能性もあります。しかし、全国保証も今後の成長性を課題として取り上げています。
有価証券報告書によると国内の民間金融機関の住宅ローンは新規貸出額が年間18兆円、既存貸出残高が年間174兆円と巨大な市場で保証債務残高をさらに拡大できる余地があると考えています。
→市場シェア拡大の為に今後国内の保証会社の子会社化などが積極化と提携金融機関とさらに関係を深めると考えられます。
営業キャッシュフローマージンは60%以上と高すぎて儲かりすぎだと思ってしまいます。
しかし、設備もいらないのとそこまで経費もかからないので当然だとも言えます。
キャッシュフローについて
キャッシュフローについてですが、営業キャッシュフローは2012年から少しずつ上昇しています。しかし、そこまで営業キャッシュフロー伸びていません。
今後も横ばいか少し上昇するかになると思います。
営業キャッシュフローが上がったり下がったりよりかは、安定して横ばいでずっしり構えてもらったほうが僕としては長期で持てますので好きですが。
投資キャッシュフローは2018年度と2019年度に大きくマイナスとなっていますが、有価証券や投資有価証券にかかっているものです。
有価証券報告書によると有価証券は主に国債や債券などに投資しているのでリスクを負って投資をしすぎているという感じではないです。
投資有価証券にもお金を使っていますが、割合的に国債や債券など低リスク低リターンに投資をしています。保守的で良いですね。
稼ぎ出せているので、リスクをかなりとってもっと稼いだろという感じの経営でしたら僕は投資はしたいと思いません。
財務キャッシュフローはそこまで大きくマイナスな年はないです。
2013年と2020年はプラスになっているので調べようとしたのですが、2013年は過去のirのデータが見れなかったので調べられませんでした。
2020年は長期借入によるためプラスになりました。
コロナの影響で万が一のための借り入れをしているので、保守的で良いです。
ただ2021年に返済に充てるかと思いましたが、まったく返済の支出をしていないようです。
長期借入金は借り入れる前は借入はないです。
負債では前受収益と引当金が主に割合として多いです。
子会社化のためのお金を温存しているので返済をしていで現金を温存しているのかもしれません。
財務健全性について
自己資本比率はとても良好で、2013年以降改善されていて右肩上がりで財務が改善されています。
借入金も少ないので、余裕が見られます。
株主還元について
全国保証の配当利回りが3.41%(7/15現在)です。
配当は2013年から右肩上がりで増配しています。素晴らしいです。2023年度も増配の予定です。
配当性向に関しては20~30%で推移していますのでまだまだ増配の余力がありそうです。
自社株買いはそこまで行われていませんが、2022年度に4億4500万行っています。
株価について
現在株価は4,335円(7/15)となっています。
過去5年間で9.12%下落しています。
現在の経済の不透明さや住宅市場のリスクから直近株価は下落しています。
現在のPBRは1.61倍で、perは10.20倍と過去per10年間で算出すると13倍ですので過去と比較すると安い水準です。
僕の投資判断としては、買いの検討を考えたいと思います。
買いの検討の理由は事業モデルの安定性と、今後の住宅ローン市場で全国保証が居続ける可能性が高いこと、子会社化など積極的に行っていて今後も市場に大きく影響を及ぼす、利益率が高く財務健全性も高い、保守的にビジネスを行っている、キャッシュフローに余裕を感じるなど潜在能力が高く思えました。まだいろいろ投資する理由が見つかると思いますが、長くなりそうなのでここまでにします。
ただ株価が少し高いなというのが印象です。人気なので仕方がありませんがここ最近株価が下がってきているのでチャンスが転がりつつあるのかもしれません。
今の株価だと買いたいと思えます。欲を出すともっと下がってくれればうれしいです。
4000円台で買えたらチャンスですね。
そのタイミングであれば長期で持ち続けたいと思います。
まとめ
全国保証の投資判断について考えてみました。
全国保証は近年の業績はとても良いので、今後も業績が上昇していくと予想されます。
優良株であるので長期で保有して持つにはとても良いかと思います。
株価が上がらないように祈りつつ、キャッシュが溜まったら買いに行こうと考えている銘柄です。
コメント