全国保証【7164】決算2024年3月期第1四半期(4-6月)が発表。やはり投資先として魅力を感じます。

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全国保証【7164】の決算2024年3月期第1四半期(4-6月)が発表されましたので記事にします。
全国保証に関しては、株価が上昇しなければ来年の新NISA枠で欲しいなと考えている銘柄です。
今回の決算も堅調で、投資先としてやはり魅力的だなと感じざるを得ませんでした。
決算発表の翌日もそこまで株価が上がっていないですが、何か落とし穴があるのではないかと不安がありますが、投資先として今回の決算はどうか検証していきます。

2024年3月期第1四半期(4-6月)全体について

営業収益は105億円(対前年比2.5%増)、親株主に帰属する当期利益は64億円(前年比17.6%増)となり増収増益となりました。素晴らしい幸先のスタートとなっています。

営業収益に関しては保証債務残高の積み上げや新規保証実行の増加で増収となりました。全国保証はKPIとして保証債務残高を中期経営計画で19兆円としています。全国保証は借入人の連帯保証人になる代わりに住宅ローンの借り入れに対して借入人から保証料を受領できます。保証残高が積みあがっていくことで、借入人から安定的に収益として保証料を得ることができます。
保証債務残高は毎年積みあがっていて、2023年の予想は17兆円に達する予定です。現在は1Q時点で16兆円まで保証債務残高は到達しています。
住宅ローン貸出残高は約190兆円の市場で、今の段階で16兆円なので8.3%のシェアとなっています。
ストックビジネスである保証債務残高を獲得するために、東日本保証サービス株式会社を子会社化して保証債務残高を増加させて、RMBS(住宅ローン担保証券)を購入して保証債務残高を増やしています。RMBSを調べると、少し不安な要素に気づきました。リーマンショックの発生の起因としたMBS(モーゲージ債)です。モーゲージ債-不動産担保証券は、住宅ローンの元本や利子の返済資金をもとに資金として発行される証券です。
全国保証に投資をするのにも、リスクを理解して投資をしないといけないですね。

営業収益が対前年比で2.5%増加に対して、親株主に帰属する当期利益は64億円(前年比17.6%増)と大きく伸ばしています。東日本保証サービスの株式取得および連結子会社化に伴う負ののん発生益などが6億54百万円の特別利益が計上されたためです。 負ののれんが発生するのは、買収される企業の純資産を下回る価格でM&Aが成立したときの純資産との差額が負ののれんです。

周辺事業への進出として2023年7月31日にCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)でスタートアップ企業と事業を協業等するために全国保証イノベーションファンドを設立しています。フィンテックや不動産テック、住宅生活関連サービスなどを投資範囲としています。業績にどう影響してくるかが楽しみですね。

財務に関しては自己資本比率が46.3%(前年自己資本比率43.9%)と改善しています。
決算説明資料の中に、株主還元について言及していて、配当性向を段階的に上げていくだけでなく、自己株を取得するとあります。
全国保証は過去に自社株買いを頻繁に行っていないので、自社株買いを今後積極的に行っていくということになれば株価上昇と一株の価値向上に繋がり、より魅力的になります。自己資本が必要資本に達したので資本活用フェーズをしていくと明記しているので期待はできそうです。

投資判断について

全国保証の株価は4,988円(2023年8月10日)、配当利回りは3.41%です。決算発表を受けて株価上昇するかなと思ってみていましたが、そこまで上がらなかったのは意外でした。
投資対象として狙っていますが、来年の新NISAまで待ち続けます。5,300円以上になってしまったら投資は諦めると思います。今年に資金に余裕があればもしかしたら特定口座で購入するかもしれないです。岸田さんの金融所得課税の増税がいきなり出てくるかもしれないので何とも言えないですが。
全国保証は投資先として退屈に思う方もいるかもしれませんが、ストックビジネスは大体そんなもんだと思います。ゆっくり成長していきますが、資源株みたいに業績がいきなり急改善するという会社でもないと思います。
安い時に仕込んで、増配や株主優待の長期保有や自社株買いなどで株価上昇もゆっくりではありますが期待できます。増配も着実に行われていて配当性向も段階的に上げて長期保有すれば5%以上の利回りも期待できると思います。
今回全国保証を調べていく過程で、リーマンショックみたいにまたMBS関連の商品が引き金となったら全国保証はどうなるか不安の種となりました。本当は200株とか購入したいなと思いましたが、200株購入して100万円が紙切れになったら嫌ですので、100株がちょうどいいのかもしれないです。

投資家はリスクを背負って投資をしているのでどういうリスクがあってリスクに対応していくが大事であるなと認識しました。

前々からクレディセゾンの株がけっこう気になっていて、村上ファンドが購入していつの間にか株価が上昇していました。スルガ銀行と資本提携業務を行っているということを知ったときに、投資先としてなんだかな―と思ってしまいます。
そういう考えはやめるほうが良いのか?スルガ銀行に対してあまり良いイメージがなく、先入観から何も考えずに投資をするのを控えてしまい考えが止まってしまっています。当然のことを当然のこととして受け止めて、何も考えずに思考停止は良くないのではないかなと反省しています。
以前知り合った人にホストの人がいましたが、ホストという言葉からなんかよくないイメージでしたが、その知り合った人は勉強熱心で人としての器も素晴らしく、外見からは想像ができませんでした。
企業についても、上手く作られた数字をみて判断するだけでなく、中身をみる、経営者の言動や社員の行動など実際に見てみて総合的に判断するべきだと思います。

あとはジャックスと日本製鉄が気になっています。明治ホールディングスが決算発表を受けて株価が急上昇してしまったので、来年の新NISAに投資をするのを辞めようか考えています。


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