NTT(日本電信電話)【9432】2023年度第2四半期決算発表。増収減益となりましたが、問題はないと判断しています。

通信株

NTT(日本電信電話)【9432】2023年第2四半期決算が発表されましたので記事にします。
NTTの決算を受けて下落する場面がありましたが、また元の株価水準に戻っているのでNTTの人気さが垣間見えました。
今期の2Qの決算は、増収減益となっていますが、全く心配する内容でもありませんでした。
NTTへ投資をしている方ならわかるかもしれませんが、毎回なんか安心する決算なんですよね。
決算発表で急激に利益が減っている企業を見て、なんで?と一瞬冷や汗がでて二度見してしまう時がありますが、NTTはまあ大丈夫だろうという根拠もない考えがあります。
NTTの良さは安心感を買っているという所もあるのかもしれません。

NTT(日本電信電話)【9432】2023年第2四半期決算について簡単に解説していきます。

2024年3月期第2四半期(7-9月)全体について

(NTT決算説明資料引用)

2023年第2四半期決算全体の内容は増収減益となりましたが、そこまで問題はない内容だと感じられました。

営業収益は6兆3,645億円(前年同期比1.2%増)、営業利益は9,509億(前年同期比4.6%減)、四半期利益は6,708億(前年同期比3.7%減)となりました。営業収益に関しては過去最高益となりました対前年比で減益となっています。KDDIは増収増益だったので、NTTも増収増益を期待していましたがそこまで減益というわけでもなく、動画の説明でもありましたが下期で利益をとれるようにしていくと説明がありましたのであまり鵜呑みにはできませんが少し期待したいところです。

NTTはセグメントが4つに分かれています。
1つが総合ICT事業ー携帯電話事業や県の通信サービス、国際通信事業、ソリューション事業、システム開発事業などを行っています(NTTドコモ、NTTコミュニケーションズ)

2つが地域通信事業ー県内通信サービスの提供などの事業(NTT東日本、NTT西日本)

3つ目がグローバルソリューション事業ーシステムインテグレーション、ネットワークシステムサービス、クラウド、グローバルデータセンターなどを行っています(NTT データ)

4つ目がその他(不動産、エネルギー等)ー不動産、エネルギー等の事業を行っています。(NTTアーバンソリューションズ、NTTアーバンソリューションズ)です

営業収益は総合ICT事業が2兆9,464億円(前年同期比465億円増)、地域通信事業1兆5,270億円(前年同期比205億円減),グローバルソリューション事業2兆785億円(前年同期比1,056億円増),その他(不動産、エネルギー等)7,481億円(前年同期比272億円減)となりました。

営業利益は総合ICT事業が5,808億円(前年同期比43億円増)、地域通信事業2,162億円(前年同期比480億円減),グローバルソリューション事業1,219億円(前年同期比74億円増),その他(不動産、エネルギー等)342億円(前年同期比135億円減)となりました。

総合ICT事業ではNTTドコモのスマートライフ事業とコンシューマ事業が好調です。
スマートライフ事業では、金融決済事業を取り扱っていて、最近ではMONEXと資本提携業務を締結していました。金融事業に関しては出遅れ感がありましたが巻き返しを図るようです。またスマートライフ事業では、マーケティングソリューション収入が伸びていて、DXによる支援により事業が好調です。動画の説明にありましたが、スマートライフ事業に関しては先行投資を行っているので下期に利益がでてくると説明にありました。

通信事業に関しては、営業収入は改善していますが、営業利益は増収に伴うコストや先行投資の為減益となっています。

地域通信事業に関しては、営業利益は大幅に減少しています。営業収益も減少しているので利益も下がる要因となっていますが説明資料には何か特段説明があるわけではないです。
NTTが出しているexcelの数字を見てみると、経費が前年同期比で上がってきているのと、固定資産除却費用が発生しています。
動画説明によるとNTT全体で不要な資産に関しては減らしていっていると説明があり、不動産も減らしいく意向であるとありました。

グローバルソリューション事業が前期同様営業収益、営業利益が大きく伸ばしています。
グローバルソリューション事業ではクラウドサービス、データセンターサービス、マネージドサービスおよびシステムインテグレーションなどの多様なサービスを行っています。NTTの豊富な経験値や実績、ノウハウが蓄積されたものをサービスとして提供していて高品質かつ高セキュリティ、保守運用を行っています。
グローバルソリューション事業に関してはNTT Ltdの連結拡大により大きく伸ばしています。NTTデータとNTTが出資している会社です。(出資比率NTTデータ55%,NTT45%)
NTTはNTTデータとともにIWON構想等のR&D分野の連携強化、5G等のNTTビジネスの推進などのためにNTT Ltdを合弁会社として設立しました。
また、グローバルソリューション事業に関しては日本の大型案件を獲得したことが目立った情報でした。中央府省向けの大型案件の獲得や地域金融機関向けの大型案件です。
グローバルソリューション事業の利益に関しては、海外セグメントの統合費用や構造改革費用の増加がしていますが、営業収益も拡大したことで利益も伸びています。
動画の説明ではグローバルソリューション事業に関しては、国内の事業は順調で後半に利益が出てくると説明がありました。

地域通信事業は赤字事業になっていますが、総合ICT事業に関しては安定的に稼ぎつつ、グローバルソリューション事業で芽が出てきているので成長期待ができます。

投資判断について

NTTの株価は173円、配当利回りは2.89%。以前は配当利回りが3%ほどありましたが、人気から結構株価も上がってきましたね。以前は100株で購入単価が40万ほどでしたが、今は株式を25分割して173円と個人投資家に買いやすい水準となっています。

今後も僕は追加で投資をしていく銘柄となっています。


25分割をするときに、周りの評価は困惑しかなかったと思います。KDDIでさえも、なぜそこまで株式分割するのかというKDDIのコメント出会ったような気がします。
周りも困惑して持っていて大丈夫かと不安になる場面があり株価も下がっていく場面がありましたが、他の人が不安になっていてかつ株価も下がっているタイミングだからこそ追加で投資を行いました。

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僕の場合は今保有している銘柄で3年以上の保有している付き合いですので、全く心配していませんでした。長期保有することでどういう会社かを理解して、事業の堅調さや安心して保有できるという信頼ができてきています。決算をそこまで見なくても安心して保有できます。
決算の内容を見なくても大丈夫だろうという会社に投資をしていると余裕が生まれます。現在投資をしている伊藤忠商事に関してもまあ問題はないだろうという考えです。
理想は全体のポートフォリオを少なく構成して決算を見なくても安心して保有できる銘柄が一番いいですね。資産の拡大や配当金の増加を図りつつ、自分の人的資本を成長させて、さらに人的資本から金融資本へ投資金額を増やしていくのが理想です。

NTTへの投資は今は確かに配当利回りがそこまで高くなく物足りないですが、KDDI同様に長期で保有していくことで、ゆっくり業績の拡大や増配や、大量の自社株買いでさらに増配余地を高めていき、資産の拡大に貢献してくれる銘柄であると思います。
NTTへの投資は退屈で目新しいものはありませんが、今後も僕のポートフォリオの中で頼れるパートナーとして保有し続けます。

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