『敗者のゲーム』から学ぶ投資について

投資本

今回は投資をする上で役に立った投資本をご紹介致します
著者名はチャールズ・エリス氏です。

  • 学歴 エール大学卒 ハーバード大学M.B.A, ニューヨーク大学博士号
  • 経歴 ロックフェラー基金、ドナルドソン・ラフキン・ジェンレットを経て   1972年 グリニッジ・アソシエーツ設立。
  • 代表パートナーとして投資顧問会社や投資銀行などの 経営・マーケティング戦略に関する調査、コンサルティングを手がけ 業界トップ経営者の間に圧倒的な信頼を得る。  
  • 2001年 代表パートナーを退任し、取締役に就任。 全米公認証券アナリスト協会会長などを歴任。

市場に勝つことについて

市場で勝つことは難しいです。
市場では大半以上がプロの機関投資家だからです。彼らは日々知識を研鑽して情報収集にも時間をかけて行うことができ、運用金額も桁違いで個人投資家ではかなうはずがありません。しかし、それでも
市場に勝てる可能性はあります。その方法について2つ解説します。

タイミングについて

長期的に投資家が主に失敗する原因はタイミングを逸するためと著者は言及しています。
激しい下げ相場の際に、欲しい銘柄があった際に本当にこの銘柄を選んでよいか、もっと下がるのではないか、倒産するのではないかなど自分が行う投資に自信が持てずメンタル的にもマイナス面が出てきてしまい買うタイミングを失ってしまいます。一喜一憂した感情を伴った投資は成績はとても芳しくはありません。みんなが狼狽して売っているタイミングこそ、リターンを上げることができるので積極的に買いを進めていくべきです。

分散投資をすること

分散投資を行うことで、メンタルの防波堤として役に立ちます。
どの銘柄が株価が上昇するか、下がるかなどの予測は難しいです。
さらに暴落を予測することは非常に困難です。そして突然の暴落はメンタルに対してマイナスな面を植え付けて狼狽売りをさせていしまう可能性があり、常に感情が落ち着かず負の連鎖を生んでしまいかねません。
そこで、分散投資を行うことで暴落が起きても銘柄に集中するよりも下げ幅が分散してメンタルのプラスの維持が可能です。

投資における天気と気候について

著者は投資について天気と気候に例えています。
天気は短期的な現象で明日雨が降るか晴れるかなどを予測します。気候については長期的な現象で、明日雨が降るか晴れるかなど予測する必要はありません。
気候の良い場所に住みたい場合南国などに行けばいいですので明日雨が降るかなど予測する必要はありません。

株価を毎日チェックして明日上がるか下がるかなどで一喜一憂してメンタルをすり減らしては
投資判断が多くなるだけでストレスがかかります。
銘柄を厳格に選定して、短期的に持つのではなく長期的に持つことに適している会社の株を買えば明日の株価の上げ下げに囚われることなく一貫した投資を行うことができます。
銘柄選定に時間をかけるべきで、購入した後も他の銘柄に目移りしないように賞味期限がながい情報を収集して投資に役立てるべきだと思いました

運用基本方針について

投資戦略は明文化する必要があると著者は述べています。理由としては、周りが暴落でパニックに陥っているときに冷静に判断ができず投資ができないからです。
投資戦略を自分の中で腑に落ちるまで内容を落とし込めば、一貫した投資を行うことができるだけでなく暴落にも対応ができますし、市場の株価の雑音も気にならず投資に専念することができます。
そのような投資を心がければディフェンシブに投資を行うことができ、リスクを抑えつつ冷静な判断で安全域を意識して自分を律することが可能となります。

一時的思考で考えると投資戦略を書き記した後満足しそれで終わりとなりますが
二次的思考で考えると投資戦略をさらに洗練するために定期的に確認したり深堀したり細かく条項も
追加するなどが必要かと思います。

まとめ

『敗者のゲーム』の本を紹介させていただきました。
投資についてのノウハウが詰め込まれていて内容を落とし込み実践をしていけば
投資成績も長期的に向上できる素晴らしい名著でした。
読めば読むほど投資は奥深くとても面白いものだと実感しました。
このような本に出会えて感謝しかないです。もっと色々な本に出会って対話しながら
読めたら幸せです。

敗者のゲーム[原著第8版] [ チャールズ・エリス ]

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