アステラス製薬【4503】2024年3月期第1四半期について。株価は下落していますが、内容は良かったです。

製薬株

アステラス製薬【4503】2024年3月期第1四半期についてが発表されましたので記事にします。
現在アステラス製薬の株価は決算発表を受けて、株価が下落中です。下方修正が株価の下落の要因だと考えられますが、そこまで悲観的な内容ではないんじゃないかなと思いました。
株価が下落して不安に感じられる方もいるかと思いますが、僕はこのまま投資を続けていきます。

アステラス製薬【4503】2024年3月期第1四半期について簡単に解説していきます。

アステラス製薬【4503】2024年3月期第2四半期決算発表。下方修正もあり。ホルダーは忍耐力を試される場面。
現在アステラス製薬の株価は決算発表を受けて、株価が下落中です。やはり下方修正でてきましたか。株価が下落して不安に感じられる方もいるかと思いますが、僕の考えを投資判断の中に入れているので少しでも参考になれば幸いです。 アステラス製薬【4503...

2024年3月期第1四半期について

売上収益は3,749億円(前年比1.8%減)、コア営業利益は649億円(前年比17.4%増),コア四半期利益518億円(前年比13.0%増)となり、減収増益となりました。売上収益に関しては減収でしたが、コア営業利益と四半期純利益に関しては前期と比較して10%以上改善していますね。素晴らしいです!
売上収益に関しては主要製品である前立腺癌の治療薬イクスタンジと骨髄性白血病の治療剤ゾスパタが健闘したものの、レキスキャン後発品の影響が売上減少に繋がっています。レキスキャンは運動負荷に耐えられない患者の心機能検査を補助する注射剤です。アステラス製薬のレキスキャンの特許が切れる前に、米製薬会社が製造販売承認の申請を米食品医薬品局(FDA)に提出したことに関する特許侵害訴訟が行われていて、特許侵害を争いましたが敗訴していました。
主要製品別の売上は前立腺癌の治療薬イクスタンジが1,741億円(前年同期比7.2%増)、パドセブは152億円(前年同期比44.2%増)、ゾスパタ130億円(前年同期比24.2%増)と主要製品の全体が大きく伸ばしています!VEOZAH の売上は6億円(前年は0-2023年5月から販売)となっています。

VEOZAHは閉経に伴う重度の血管運動神経症状(顔のほてり・のぼせ等)の治療薬です。
決算説明資料によるとVEOZAH やパドセブの売上は、年度の後半にかけて拡大していくことを見込んでいるので、成長ドライバーとして期待できそうです。


パドセブに関しては、アメリカが好調なだけでなく、グローバル全体で予想以上に売上が拡大しているようです。第2四半期以降に段階的に売上が拡大すると岡本CEOから説明がありました。パドセブの売上推移表1Qを年度ごとに決算短信から数字を拾ってきましたが、着実に売上に関して成長してきています!!
VEOZAHに関しても、売上成長に関しては第3四半期以降に表れていくと説明があります。
売上拡大と並行して営業利益も後半に向けて拡大していくと言及していました。
今回売上に関しては確かに減少していますが、2023年通期決算の資料によると、レキスキャンの売上減少分をカバーするのはパドセブとfezolinetantとあります。
fezolinetantに関してはまだ未承認の為、1Qに売上としてカウントしていません。fezolinetantの2023年売上は400-500億円となっているので、全体の1Q売上で減収となっていましたが、あまり心配はいらないんではないですかね。
主要製品の売り上げ拡大も目に見えてきているので、時間はかかると思いますが、今後に期待できる内容でした。
今回営業利益の下方修正を行った要因は日本での組織構造改革で200億円の費用、メッペル工場事業譲渡に関する減損損失で70億円が発生したので下方修正になりました。
下方修正という言葉に株価は反応していますが、決算の内容はそこまで悪いかというと疑問です。
ここまで株価が下がっていると確かに心配になりますが、そこまで悲観的に見るべき内容ではないです。
ただ、下方修正を1Qから出さないで欲しかったです。前期の決算の時にも下方修正を出していたので、目標を大きく掲げるのは良いことだと思いますが、数字を大きく見せるのはちょっとなと思います。動画説明で質疑応答で、アナリストから予想着地が的確ではないという指摘があったのもあるのも納得します。

2022年度本決算の時に説明がありましたが、2023年の決算に関しては将来成長を見据えた投資を積極的に行う年と岡村CEOから説明がありました。2024年度以降に成長するための転換期であると言及しています。今期の決算はあまり芳しくないと思う方が多いと思います。捉え方で投資をするべきか否かも全く見解が変わります。今期の業績を業績が悪化しているためアステラス製薬に投資をしないのか、それとも今期の業績は来期のための布石であると認識してチャンスと捉えてアステラス製薬に投資をするかはわかれると思います。

財務に関してはIveric Bio社買収の為借入金が増加していて、
債務が増加しています。Iveric Bio社買収で今後業績にどう影響していくかが焦点であり、今後の業績の動向がどうなるかが楽しみでもあります。

投資判断について

アステラス製薬の株価は現在1,991円(2023年8月4日)で配当利回り3.52%です。

8月4日に売却した花王の資金でアステラス製薬を200株追加で購入しました。8月2日に売却したのは、花王を売却してアステラス製薬を購入したのですが日経平均が大幅に下落して次の日も下落したので、これはチャンスが転がり込んでくるのではないかと思い売却しました。
結局アステラス製薬が下がってきたので、これはチャンスだと思い購入しました。ここからさらにアステラス製薬の株価が下落するようであれば、株価が下落して感情的に投資をするのではなく、感情をコントロールしながら、資金管理に余裕をもって投資を行っていきます。株価が1,800円切る手前まで来たらまた投資を行います。それまでは耐えます。
保有株数は900株となりました。配当利回り3.5%で、キャッシュフローが潤沢で、株価もあまり上昇していない点を加味すると、なんでここまで下がって放置されているかがもったいないなと思います。
こういう居心地が悪いタイミングが買いのタイミングなのかもしれないです。感覚的に何度か経験があります。言語化が難しいですが、何かを掴みかけてきています。失敗するかもしれないですが、失敗したら失敗したで次の投資に活かします。

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