DCMホールディングス【3050】の投資判断を考える。増配と自社株買いを発表!!株価は大幅に上昇したが現在でも割安か検証。

★★★購入様子見

「DCMホールディングス【3050】へこれから投資をしようか考えている」
「DCMホールディングス【3050】の株価、業績や株主還元について知りたい」

この記事はそのような方へ向けて書いています。

本日もご覧いただきありがとうございます。

今回はDCMホールディングス【3050】についての投資判断を考えてみたいと思います。


DCMホールディングスはホームセンターの会社でカインズと並ぶ国内最大手のホームセンターの会社です。9月29日に発表した決算発表で増配や自社株買いを発表して好感触として捉えられ株価が10%高になりました。
現在の株価から投資をできるかを業績やキャッシュフロー、株主還元から総合的に判断したいと思います。


この記事を読んで少しでも役に立って投資収益が改善されるととても嬉しいです。

業績について

EPS、売上高、営業キャッシュフローマージン、ROE、ROA

EPS

epsは2013年から2018年まで横ばいの傾向でしたが、2019年以降epsは改善され2021年、2022年には大きく伸ばしています。素晴らしいですね!
2021年はコロナの巣ごもり需要が主に要因になって売上が大きく伸びたところからepsも大きく上昇しています。2022年度は前期の売上の反動があったものの販管費削減や荒利率改善により大きく利益を伸ばしました。
経費削減には管理系部署の集約(総務・人事・財務・採用・教育)を行ったり、本部拠点を集約したりなどを行っています。
また人件費の削減の取り組みとしてRPAの導入を行っています。
帳票の加工やメールの一括送信などの作業自動化を行うことで2020年8月~2022年2月までの累計は削減時間が2万時間、人件費削減が56百万となっています。
素晴らしいです!!

新しい取り組みは変化を伴うので周りから煙たがられますが、それでも会社一丸となって新しい取り組みを行って結果として残しているのは経営者が優れた人だからなのでしょう。

売上高

売上高の傾向としては大きく売上は伸びていませんが、少しずつゆっくりと売上高は伸ばし続けています。店舗数が増え続けているのとM&Aなどが奏功して着実に成果として売上に反映されています。
dcmホールディングスは資本提携業務や買収を行っていて存在感が大きくなっています。

またdcmホールディングはec戦略にも注力していて家電EC専業大手のエクスプライスを買収しています。エクスプライスは家電を主軸に幅広い商品を販売する家電EC専業大手です。
dcmホールディングスの良い所は、経営課題を取り上げてすぐに改善と行動を繰り返しているところが良いです。今後は店舗業務効率化のためにDXの推進などで業務プロセスの自動化(RPA)の導入、物流コストの削減など、ますます発展していくでしょう。

営業キャッシュフローマージン

営業キャッシュフローマージンは5%台で推移しています。2019年以降少しずつ改善していき、6%、8%、10%となっています。ただ、2022年はマイナスになっていて苦戦しているようです。
2023年度も低い水準ではないかと予想しています。

ROE

ROEは2010年は1.15%とかなり低い水準の時もありましたが、2011年以降ROEは改善していき6%~7%の水準で推移しています。2021年と2022年では8%程で推移して効率よく経営が展開できています。自社株買いを頻繁に行っているのでROEが堅調なのもうなずけます。

ROA

ROAは年度ごとに改善されていまして、約3%程で推移しています。そこまで高くはないですが、2021年と2022年には4%となっています。5%を超えると魅力を感じますね。

キャッシュフローについて

営業キャッシュフロー

営業キャッシュフローは2008年から2016年まで波があり業績が安定していませんでした。しかし、2017年以降営業キャッシュフローが安定して改善しています。
2015年が大きくプラスになった要因を調べてみますと、仕入れ債務の増加で大きく営業キャッシュフローがプラスになりました。2016年は仕入れ債務が大きく減り営業キャッシュフローがマイナスになっています。2021年は多く営業キャッシュフローがプラスになりました。
主因としては稼ぐ力がついているところが大きいようです。

投資キャッシュフロー

投資キャッシュフローが思った以上にお金が流れているようです。
2014年では新規出店などの有形固定資産の取得による支出で大きくマイナスになりました。
2015年、2017年でも新規出店を行っていて有形固定資産の取得で支出がマイナスになっています。
どうやら新規出店が多いため、投資キャッシュのマイナスが主因なようです。2015年では新規出店が23店舗、退店が5店舗となっています。
新店だけでなく、退店も多く行っているのが気になりますが店舗数は子会社化なども通じて店舗数は増加しています。不採算だからといって退店なのかが気になります。計画的に行っていれば、費用と労力もかからないと思いますので釈然としないですね。

店舗数の変動(ir資料から数字を参照)

財務キャッシュフロー



財務キャッシュフローは大きくキャッシュ年が何度かあります。
プラスの年は投資キャッシュにお金を使用するためなので、財務に問題があるわけではないようです。

フリーキャッシュフローに関してはそこまでプラスな年がないようですね。
投資キャッシュにお金が消費されてマイナスな年が多かったです。
しかし、2019年以降フリーキャッシュフローがプラスになっている年があり、上手くキャッシュが循環されているようです。

財務健全性について

自己資本比率

自己資本比率はとても良好で、45%で平均的に推移しています。
2022年度は53%と大きく財務基盤が安定していました。
ただ、2023年第2Qで借入金を800億円大幅に行い自己資本比率が下がっています。
2023年第2Qで自己資本比率を計算すると約46%になっていて、やはり自己資本比率のボーダーラインは45%なのでしょう。

株主還元について

配当

DCMホールディングスの配当利回りが3.38%(10/5現在)です。
配当は右肩上がりに少しずつ増配しています。2022年第2Qで大幅に増配して8期連続増配となりました。株主還元に力を入れていて良いですね!


配当性向

配当性向に関しては25~30%で推移していますのでまだまだ増配の余力がありそうです。
増配を大幅に行っているので、今後も配当還元を強化していくと思われます。

自社株買い

(IR BANK 引用)

自社株買いは頻繁に行われているようです。とても好印象です。
自社株買いのおかげもあって、企業の価値が上がりepsも上昇しています。
ROEも少しずつ改善されているので今後も自社株買いを行って欲しいですね。

株価について、投資判断について

株価

現在株価は1,182円(10/5)となっています。
過去5年間で17.15%上昇しています。

現在のPBRは0.70倍で、perは9.13倍と過去per10年間で算出すると10倍ですので過去と比較すると若干安い水準です。

投資判断

僕の投資判断としては、買いの検討を様子見したいと思います。
様子見の理由は直近の業績が良いのはコロナによる巣ごもりによる需要の為業績が好調と考えていますので、コロナの影響が弱まってから巣ごもりがなくなりそれでも業績が好調なまま維持できたら購入を検討したいと思います。ただ、業績の好調の維持は難しいと思っています。
理由は、僕の考えでは不況が来ると思っています。アメリカや中国などの景気成長減速から世界中に影響を及ぼしいるのが少なからず伝わってきています。日本では、インフレで少しずつ物の価値が上がってきていて、消費活動が抑えられています。
誰かが不景気だと認識したときに不景気だと思いますが、ニュースや誰も騒ぎ立てて言っていないだけで、僕は今は不況に入っていると思っています。

DCMホールディングスも不況の影響で消費減退で消費が抑えられて業績は維持できないと思っています。ただ、不況に耐えうる財務基盤を持っているので生き残ることができる優良な会社だと思います。

魅力を感じている会社なので、まだ店舗に赴いて需要や店舗の良さがわかっていないので
実際に目で見てみたら投資判断を変わる可能性もあります。とりあえず、3店舗ほど調査したいと思います。

まとめ

DCMホールディングスの投資判断について考えてみました。

投資判断については様子見ですが、良い投資先だと思っています。
ただ、現在はまだ焦って買うまでには至りませんでした。
重要なキャッシュをどうすればよいか、インフレ時に耐えうる投資先の会社を厳選しなければなりません。その中でDCMホールディングスは現段階では投資対象としては見送りました。
良い投資先だとは思っているので、景気が安定し始めたら購入を検討したいと思っています。

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