兼松【8020】2022年度第1四半期決算について

商社株

兼松【8020】2022年第1四半期決算が発表されましたので記事にします。
兼松は業績が堅調で優良株で株主還元も手厚く行われています。
しかし、以前から株価は軟調で優良株なのに安く放置されているなと感じていました。
現在100株だけ保有していますが時期をみて、株数を増やす予定です。
兼松【8020】2022年第1四半期期決算について簡単に解説していきます。

2022年第1四半期決算全体、セグメント別

収益は2,144億円(前年同期比22.2%増)、営業利益は94億円(前年同期比87%増)、四半期利益は70億(前年同期比87%増)となりました。
手数料収入の減少のモバイル事業では減益となった一方で、市況上昇で畜産事業や食糧事業が増収になりました。また原油価格上昇でエネルギー事業においても増収となりました。
四半期利益は35%と1Qでとても良い進捗になりました。
業績が好調で進捗率も良いにもかかわらず上方修正をしない理由は、食料セグメントにおける市況高騰や円安に伴う先物評価益や為替評価益の先行などの
利益が含まれています。また、本社移転を予定していて関連費用で第2四半期以降支出が増えるとのことです。経済の先行き不透明感、世界情勢リスクなど総合的に考慮して現段階では据え置きとしているとのことです。
保守的で素晴らしいです。業績が好調だからと勢いで行動せず、着実に事業を考えて行っていく石橋を叩いて渡るスタイルは好ましいです。

電子・デバイス

電子・デバイスセグメントの四半期利益は16億97百万円(前年同期比5億円増)-進捗率は19%となりました。半導体部品・製造装置事業は半導体不足から需要がまだまだあり、製造装置事業の買収効果で伸長しました。
ICTソリューション事業はネットワーク、セキュリティの見直しで設備投資が増えていて需要があり、伸長しました。
しかし、モバイル事業は販売台数の減少ち手数料収入が減少したためあまり芳しくなく減益です。ビジネス環境がとても厳しいということがわかっています。同業の伊藤忠商事の子会社のコネクシオもあまり業績が振るいませんでした。
ただ、兼松はこの厳しい現状に傍観しているのではなく、キャリアショップ店頭を活用した新規ビジネスや法人ソリューションビジネスを行っていく予定です。

食料

食料セグメントの四半期利益は25億52百万円(前年同期比15億円増)となりました。畜産事業は、畜産物が全体的に上昇して、鶏肉を中心に価格が上昇して好調に推移しました。食糧事業は穀物、飼料原料価格上昇で好調に推移しました。
食料の四半期利益は80%となっています。とても好調すぎて驚きました。

鉄鋼・素材・プラント

鉄鋼・素材・プラントセグメントの四半期利益は13億43百万円(前年同期比9億円増)-進捗率は33%となりました。エネルギー事業は船舶用燃料取引が好調でした。
鋼管事業は、米国内エネルギー投資が好調で順調に推移しました。米国では現在ロシア・ウクライナ情勢からエネルギー供給力を増大する方向に向かっているため兼松にとっては追い風となっています。

車両・航空

車両・航空セグメントの四半期利益は4億82百万円(前年同期比1億増)となりました。

航空宇宙事業は、既契約品の納入が行われて堅調に推移しました。
車両・車載部品事業は、需要の回復傾向にはありますが輸送コストの高騰が利益を圧迫していてそこまで良くはありませんでした。

株価について


現在の兼松の株価は1,455円です。8月3日の決算発表から大きく上昇しています。
業績が好調で株価もとても良く反応しています。全体的に見ましたが、食料事業で四半期利益が
進捗率が80%ととても好調なのには驚きました。
事業全体で見ても兼松に追い風が吹いていますが、保守的に事業も進めているため今後も業績も
堅調に推移していくと考えられます。
現在株価が上昇しているため追加投資ができませんが、チャンスを窺いつつ自分が納得できる株価であれば追加投資をしていきます。


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