兼松【8020】2023年3月期決算が発表されましたので記事にします。
兼松に対して前からもっと価値があっても良いのではないか、再分析してもやはり良さは変わらずより欲しくなった銘柄です。今回大幅に増配してくれたので、ホルダーの方はおめでとうございます。
僕も300株のみ保有ですが、分析して信じて保有し続けて良かったです。
そろそろ株価が上がってきていますが、僕は継続して購入を検討しています。
兼松【8020】2023年3月期決算について見ていきます
2023年3月期決算全体について
売上収益は9,114億円(対前年比18.7%増)、営業利益が388億円(対前年比32.5%増)、親会社所有者帰属当期利益は185億円(前年比20.2%増)となり増収増益となりました。決算の内容は素晴らしかったです。営業利益は鉄鋼、素材、プラントセグメントが123億円(対前年比+83億円)となり、鋼管事業が米国内エネルギー投資伸⾧と鋼管価格上昇により好調に推移したためセグメントの増益となりました。主力となる電子・デバイスセグメントは203億円(対前年比+13億円)となりました。主な要因はICTソリューション事業がセキュリティ関連やネットワーク関連の案件の増加や半導体、製造装置事業が多き需要を見込み増益となりました。ただモバイル事業は販売台数が伸び悩んでいます。モバイル事業がやはり苦戦していますね。兼の子会社である兼松コミュニケーションズが携帯電話販売代理店として全国に400店舗超を展開しています。ただ、伊藤忠商事が携帯販売会社2位のコネクシオを手放したところからも、先行きがあまり良くないと判断されているので、兼松の携帯事業もあまり芳しくないのではないかと考えています。
食料セグメントでは41億円(対前年比+5億円)となりました。採算改善もあり好調なこととリテール市場向け商材の取引がよかったため増益となりました。3セグメントで増益となりましたが、車両・航空セグメントでは15億円(対前年比-2億円)となっています。車両・車載部品事業で、需要
があるものの輸送コストの高騰が利益を圧迫しているようです。
財務面ですが、自己資本比率が25.1→19.0%に下がってしまっているのが結構気になりました。兼松エレクトロニクスと兼松サステックの株式を購入するために借入金が増えている状態です。けっこう攻めているなという印象です。僕としては財務健全性を保ちつつ、なんとか子会社をTOBしてほしかったです。今後採算が取れると自信があると見込んで、2社をTOBして返済の目途が立つと先行きとして考えているのかもしれないと考察しています。
来期の2024年3月期の決算は増収増益を見込んでいます。
売上収益は9,600億円(対前年比5.3%増)、営業利益が405億円(対前年比4.1%増)、親会社所有者帰属当期利益は235億円(前年比26.5%増)です。
親会社所有者帰属当期利益は26%も増加予定です!!素晴らしいです。兼松エレクトロニクスおよび兼松サステックの完全子会社化で利益を完全に取り込んだ結果、大幅に増益予定となります。2024年3月期の配当も大幅に増配しれくれました。
75→90円(20%ほどの増加です)。配当性向も32%を予定としているので、まだ増配余力はあります。
配当性向を35%を目標としているので増配するとなるとありがたいですね。
投資判断について
兼松の株価は現在1,915円、配当利回りが4.69%です。現在僕は300株を保有していて、取得単価が1,486円で配当利回りが6.05%となっています。保有株でJTの次に取得単価で配当利回りが高いです。また増配する可能性も大いにあるので配当利回り6.5%も現実味を帯びてきています。
今回の決算を見て、兼松に投資をしていて良かったです。一番最初に投資をした時期は、1,324円台と安く放置されていて、こんなに良い株がなぜここまで安値で放置されているんだと疑問に思っていました。兼松に触れている人があまりおらず、業績も決算の発表で悪くない数字で配当利回りが高いのになぜなのか、自分が理解できていないリスクを大きく抱えているのかなど投資をした当初が自信がありませんでした。
また兼松の社長が新しく交代して、2社のTOBを行うなどで保守的な事業から攻めの姿勢に転換して、変化の兆しが見えたときに200株追加で投資を行いました。本当はもっと投資をしたかったのですが、ポートフォリオが商社株で多く占めているのでできればリスクを抑えたいと考えていたので、300株のみ投資をしていました。以前NTTがNTTドコモをTOBしたときに業績に良い結果をもたらしていたので、今回の兼松の2社のTOBが大きく影響するのではないかと試験的に投資もしたのと、もし仮にTOBの影響が微小でも投資対象となりうると考えて投資に至っています。
TOBの影響は2024年3月からということになりますが、大幅増配もしているので純利益が改善されていくことは可能性として高いでしょう。
ただ気になるのは財務健全性が少し毀損してしまったことは残念な点です。来期も財務が悪化する可能性もあるので注意して投資をしないといけません。
株価を試算して5年後にはおおよそ2,800円ぐらいになるのではないかと予想しています。
1,915円時点の株価は値上がり益は狙えないなと考えています。
商社株全体に言えることですが、ここから株価を大きく上昇するというのは難しいと思っています。
ボーナス期間は過ぎたので、あとはボーナスで獲得したものをどう活かしていくかが今後の成長していく場面で鍵となります。
兼松には本当は1000株を目標に投資をしようと思いましたが、500株ももしかしたら難しいかもしれないです。残念ではありますが、兼松の価値を掘り下げられただけでも満足です。兼松に投資をして得られた経験を他の投資に活かせればと思います。投資した経験をこのブログを通して文章化して、文章化したスキルが資産として共有されて、誰かのお役に立てれば僕にとってこの上ない幸せです。
最近は丸井が大幅増配していたのを見て、以前情報集をして大幅増配をする可能性を発見していて、実際に大幅に増配した結果を見て、自分の考えが間違えではなかったと答え合わせできて良かったです。僕に足りないのは自信だと思うので、もう少し自信を持ったほうが良いのかもしれないです。自信を持ちすぎるのは良くないですが。
やはり株式投資は面白いなと思います。投資の時間を費やせる時間が増えたら、もっと良い会社を掘り下げられるのになと思います。
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