兼松【8020】2024年3月期第3四半期(10-12月)を発表しました。株価は上昇していますが追加投資を検討中。

投資

2024年3月期第3四半期(10-12月)が発表されましたので記事にします。
兼松に投資をして現在300株のみ保有しています。
兼松に投資をして2年0カ月13日目となりました。兼松に投資をしてようやく2年目が経ちました。
高配当株を長期で保有していると安定感が出てきます。
兼松も最初は投資したときには、株価もそこまで上がっておらず投資先として大丈夫かなとは少し不安な時期もありましたが、分析して深堀して投資先としてかなり気に入っています。
配当金の増配で配当利回りも上がっているだけでなく、含み益も増えているので投資してよかったです。

兼松【8020】2024年3月期第第3四半期(10-12月)について見ていきます。

2024年3月期第第3四半期(10-12月)

(兼松決算短信引用)

2024年3月期第3四半期の収益は7,260億円(前年同期比7%増-進捗率76%)、営業利益は331億円(前年同期比12%増)、親会社の所有者に所属する四半期純利益166億円(前年同期比7%増-進捗率70%)となりました。

前年同期比で増収増益だけでなく、営業利益は過去最高益となりました!!素晴らしいですね。
四半期純利益は進捗率が70%と目標値に達成するか微妙ですね。
中期経営計画で当初の目標値が200億円でしたので上方修正して235億円の着地と予想されていたので、もし達成されなかった場合は仕方がないですね。他の総合商社が減益になっている会社が多い中で、兼松は増益となっているのはとてもすばらしい結果を残していると思います。
兼松は過去の事業の失敗から非資源事業の割合が多くを占めるようになっています。
伊藤忠商事同様に非資源の収益率もさらに向上していると窺えます。

財務健全性に関しては、自己資本比率が19%→20.5%に改善されているので良いですね。
子会社2社をTOBのため、借入が多く必要でしたので、財務が少し悪化していましたが、
兼松は過去に事業に失敗して財務もかなり悪化した時期がありましたので、財務に関して過去の手痛い経験から債務の健全性をすぐに保とうという意思を感じられます。

今回の決算では増配ありませんでした。
今期で中期経営計画が終わるので配当方針がどう変わるかはかなり気になる点です。

僕はよく会社の年初の挨拶を読むのですが、兼松のCEOの宮部さんは今期の目標である235億円をさらに超えて、次期中計の最終年度の2027年3月期にはさらに大きく伸ばし、新しいステージに達すると発言しています。
中期経営計画に期待するのあれば、利益が積み上がりさらに拡大すると考えるのであれば、増配の余地もかなり高まるのではないかと思います。
株価は高まってきていますが、長期的視点に立ち投資をするというのであれば高配当株の投資先として良いなと思います。


電子・デバイス事業の収益は2,305億円(前年同期比13%増-進捗率79%)、親会社所有者帰属四半期利益は90億円(前年同期比59%増-進捗率64%)です。
ICTソリューション事業は好調でネットワーク、セキュリティ関連の案件が好調です。また、モバイル事業に関して以前までは利益が落ち込んでいましたが、ようやく増益になっています。また兼松エレクトロニクスの取込で利益を大幅に伸ばしています。
兼松エレクトロニクスは2023年統合報告書によると中期経営計画の経常利益の目標値を2年前倒しで達成しています。かなり勢いがある中でTOBがなされて兼松の利益の取り込まれています。
兼松エレクトロニクスの成長を取り込んでいくと考えるとかなり投資先として兼松は面白いなと思います。まだまだ成長余力があるので、DX需要が国内でまだまだあるので今後も成長し続ける可能性は高いと予想できます。兼松エレクトロニクス上場廃止していますが、兼松エレクトロニクスのホームページから情報は常に収集していくべきだなと考えさせられました。

また前から思っていたのですが、高配当でIT系で親会社がある程度大きい会社は投資先としてかなり面白いなと思っていました。伊藤忠商事の伊藤忠商事テクノソリューションズのTOBや丸紅のアリテリアTOB、兼松の兼松エレクトロニクスのTOBがありました。
以前行ったことがない銭湯に行った際にJFEの看板を見て、JFEシステムズの存在を知ってかなり利益が改善されているなと思い高配当でとても良いなと思っていましたが、投資のチャンスを逃してしまいました。もしかしたら今でもまだほかにチャンスがあると思いますので探して観ようと思います。




兼松は最近なかなか攻めているなという印象があります。
最近のニュースで2024年2月15日に兼松の子会社の兼松コミュニケーションズは、株式会社シーシーディの全株式を取得したとIRでありました。兼松コミュニケーションズは、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクなど通信キャリアの一次代理で携帯電話など販売をしています。株式会社シーシーディは東京・茨城・長野を地盤にNTTドコモの販売代理店で15店舗があります。携帯販売事業は伊藤忠商事が以前コネクシオの株式を売却していたので、携帯販売事業はあまり儲からないのかなと思っていましたが、兼松は逆により収益性を高めるために基盤を強くするようです。
兼松は半導体市場に製造・検査装置等の販売、保守サービスの提供も行っていて、直近でジェイエムテクノロジー株式会社の株式を取得しています。ジェイエムテクノロジー株式会社の株を取得したことで事業領域の拡大や半導体装置の保守、改善などの強化などを行います。

食糧事業の収益は2,583億円(対前年同期比0%減-進捗率71%)、親会社所有者帰属四半期利益は36億円(前年同期比0%減-進捗率100%)です。利益に関しては進捗率が100%を超えています。
前年同期比で横ばいではありますが進捗率は100%を超えています。
円安や相場高が業績に寄与しているので、円高などを想定した業績を考えて数値も保守的に見積もっていたのかもしれないです。
それでも進捗率は100%を超えているので、何もなければさらに利益を積み重ねることができると思います。

鉄鋼・素材・プラントの収益は1,600億円(対前年同期比12%増-進捗率80%)、親会社所有者帰属四半期利益は18億円(前年同期比66%減-進捗率53%)です。利益の進捗は50%とあまり芳しくないです。前年と比較してなぜここまで下がったのかというと、持分法投資に係る減損損失の為です。営業利益は上方修正しましたが、減損損失があったため純利益は据え置いています。
減損損失全体で、25億円ほどで鉄鋼・素材・プラントの利益に大きく影響を及ぼしています。
調べたのですが、内容の詳細は記載はされていませんでしたので、追加で情報がありましたら更新しておきます。

車両・航空事業の収益は682億円(対前年同期比8%増-進捗率76%)、親会社所有者帰属四半期利益は15億円(前年同期比136%増-進捗率89%)です。純利益は進捗率が89%と良いですね。
営業利益はすでに進捗率は100%を超えている状態ですので、やはり兼松は数値をかなり保守的に見積もるときがありますね。
だから投資先として好きだなとも思います。
車両・航空事業は業績が前年が大幅に減益となっていたので、数値も保守的に見積もっていたのだと思います。

投資判断について

兼松の現在の株価は2,335円(2024年2月15日)、PBR1.36倍、配当利回りは3.85%です。
株価が徐々に上昇してきています。前回2Qの時はたしか1,900円台でしたが、少しずつジリジリ上昇しています。
自分が投資をして2年ほどですが、兼松に投資をしてよかったです。
業績はよいですが、株価はそこまで目立った上昇はしていないですが、着実に増配もしていて配当利回りも現段階で3.8%台と高い水準です。
兼松は良い投資先だと言って資金が貯まり投資をしようと思った矢先、どんどんいつの間にか株価が上昇してしまって投資ができず違う銘柄に投資をしてしまっている時があり、目標は1,000株行けたらと思っていたのですが、300株保有で止まってしまっています。
株価もジリジリ上昇してきていて、含み益が増えたのと配当金が徐々に増加しているのを見て自分の分析は間違ってはなかったんだなと少しほっとしています。

中期経営計画が今期で終わるので、来期以降の中期経営計画で子会社の兼松エレクトロニクスの買収効果もでてきて利益がさらに積み重なってくると予想できます。
そうすれば利益も着実に伸ばすことができて、さらに増配も視野に入ってくるはずです。あわよくば累進配当を配当方針として導入してくれればなと淡い期待があります。
非資源割合が多いのでそこまで業績も波があるわけではないので、累進配当の導入を期待しています。

今月に投資をしようと検討しています。
株価がここから上がってしまってさらに手が出せなくなったら、もう仕方がないですね。

と過去の僕は思っていましたが、辞めました。
良い投資先は自分で分析して納得したのであれば株価が上昇していても投資をします。
高配当はもちろん大事ですが、長期的に成長していき増配していく投資先を厳選して投資を行います。


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