良品計画【7453】2022年8月期決算が発表されましたので記事にします。
良品計画の株価は低迷していますが、直近の決算を検証して投資先として魅力が戻ったかを見ていきたいと思います。
2022年8月期決算全体
2022年8月期の営業収益は4,961億円と前年比で9.4%上昇しました。営業収益に関しては国内外の出店の増加により営業収益は上昇しました。
利益に関しては苦戦を強いられているようですね。
営業利益は327億(対前年比22.8%減)、経常利益は372億(対前年比18.0%減)、245億(対前年比27%減)となっています。
衣服・雑貨の販売苦戦のほか、急激な円安および輸送費高騰の影響等により、利益が芳しくありませんでした。確かに衣服に関しては店舗に調査に行った際には、あまり買っている人がいないのと服のエリアに人がいる気配がなかったので需要はそこまでないんだなという印象でした。
在庫の処分が行われているのでまだまだ厳しい冬は続きそうです。
営業キャッシュフローも見てみると前年比と比較して棚卸資産が大きく増加していたので、この状態が続くようであれば成長が鈍化していき、業績も低迷して株価も下がる可能性があります。(株価に関しては下がるところまで下がっているので、株価は低空飛行になります)
セグメント別営業収益、利益
国内事業
国内事業の売上2022年8月期は3,081億(対前年比3.7%増)となりました。
営業利益は152億円(対前年比46.5%減)となり増収減益になりました。
売上は少し改善されましたが、利益が大幅に減益となっていて苦戦しています。衣服・雑貨の販売低迷による在庫処分や円安、輸送費上昇等で利益が圧迫されました。
今後、景気後退が進むようであれば消費意欲も減少するのでより国内事業の業績は厳しいと考えています。原材料高もまだまだ収まる様相はないようですので、国内事業の将来は暗いです。
東アジア
東アジア事業の売上は2022年8月期は1,392億(対前年比10.9%増)となりました。
営業利益は221億円(対前年比3.6%減)となり増収減益となりました。
2022年第3四半期に、上海、深圳、北京等を中心に中国のゼロコロナ政策の影響で最大で約100店舗が店舗休業および営業時間の短縮をしているのが響いています。
中国は経済の成長が鈍化しつつあるので、中国への集中事業はリスクが過度になる可能性もあるので何事もバランスが必要です。
東南アジア,オセアニア
東南アジア,オセアニアの営業収益は2022年第3四半期は2,370となり前年比4.6%増加しました。
一方で利益は15と前年比で38.4%増加しています。
タイ、マレーシア等で徐々に経済活動が回復しているとのことで、売上も大幅に伸長し、利益も大幅に改善されたようです。回復はしたものの、事業ポートフォリオに占める割合では低いのでそこまでまだ影響はないようです。
欧米事業
欧米事業の売上は2022年8月期は268億(対前年比52.2%増)となりました。
営業損失は▲8億円(対前年比3.6%減)となり増収減益となりました。
北米、欧州ともにコロナウィルスから少しずつ立ち直りつつあり売上は伸びていますが、営業利益は赤字のままになっています。
やはり欧米や欧州には良品計画はあまり受けないのですかね。
まとめ
良品計画の2022年決算を簡単に見ていきました。
決算の資料からは前向きな意見が多くみられましたが、僕の視点からは数字を見て良品計画の事業の厳しさが窺えます。
今はまだ買いに向かう段階でないと判断しています。来年も厳しい業績を迎えると予想しています。
もし業績から総悲観で株価が暴落したら買いを100株のみであれば視野に入れたいです。
あくまで長期的には難しいと思いますが、中期的に微益を享受できればぐらいの投資先だと思ってます。
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