『今後10年間市場が閉鎖しても喜んで持ち続けられる企業だけを買いなさい』から学ぶ長期投資について

投資考察

最近はゴールデンウィークで日本市場が休みです。日本市場が休みなので株価も何も動かないです。
休みの期間が多いので、株価に心揺さぶられずに日々が過ごせています。
いつの間にか毎日市場を見る習慣になっていて、株価の上げ下げで自分の投資をした株価が上昇したかとかあの銘柄が下がっているから購入しようかと常に考えている状態です。
最近ではまたアメリカの銀行が破綻したというニュースを受けて米国の指数が軒並み下がっています。米国株を今やっていないのであまり見ていないので安心しています。
ただもしかしたら、僕は株価を見すぎなのかもしれない。その時ウォーレンバフェットが言っていたある言葉を思い出しました。

今後10年間市場が閉鎖しても喜んで持ち続けられる企業だけを買いなさい

ウォーレンバフェット

今回はこの言葉について掘り下げていきたいと思います。

今後10年間市場が閉鎖しても喜んで持ち続けられる企業だけを買いなさい

ウォーレンバフェットが「今後10年間市場が閉鎖しても喜んで持ち続けられる企業だけを買いなさい」が言いました。他にも同じような言葉で「もしも、全財産を一銘柄に注ぎ込んだあと、絶海の鼓孤島に十年間隔離されるとしたらあなたはどの株を選びますか」というものもあります。

この言葉は深いなと思います。自分がこの質問に答えるとき、思考回路が変わります。つまり短期的投資思考から長期的投資思考に変わります。長期的に考えるというのは優れたビジネスの選定や経済的堀を保有していて競争優位性があるか、10年後も20年後もあり続ける会社かなど考えるようになります。時間をかけて時間をかけて判断を下すことは質の高い判断に繋がります。ウォーレンバフェットは商社株に投資を行っていて、10年先、20年先も保有し続けるであろうと発言しています。
僕は今の保有株でNTTが保有期間が2年7カ月6日が最長の保有期間です。アステラス製薬が保有期間が1年9カ月6日、伊藤忠商事が1年8カ月0日です。そのほかの銘柄も一年越えが多数あります。もう少しで投資歴3年目になりますが、投資をはじめたころ何度も何度も下手に売買を繰り返していました。含み益が増えたら売却してしまったり、良い株が見つかったらすぐ乗り換えていました。今は基本はバイ&ホールドを前提に保有し続けています。
最初は保有を前提に投資をすることは本当に大変でした。NTTの時も何度も売却したい気持ちがありました。含み益が増えているし、そろそろ売り頃でしょうと自分を納得させていましたが、含み益が減るのが怖かったのだと思います。今では保有をし続けて良かったと思います。含み益がある状態で追加の投資も行ったのも良い判断だったと思います。
バイ&ホールドを前提にしてから、資産の増加も安定的になりました。僕の知り合いで投資法を伝えたら、おじさんみたいな投資だなと言われました(笑)
僕の投資法は長期投資で高配当株、安心して保有し続けられる株を株価が下がりリスクが落ちてきたタイミングで投資をしています。たしかに僕の投資法は面白味はありません。
面白味はありませんが、今の投資法が僕には合っています。堅調な業績とともにゆっくり企業が成長して高配当を享受して、株価もゆっくり上がっていきます。リスクをコントロールするために、株価が下がったタイミングで購入して、人が購入していないタイミングで購入もしています。
売買を繰り返したほうが面白いかもしれません。含み益がでて売却したら嬉しい気持ちになり気分が高揚すると思います。一過性の目先の短期的利益のために欲が出て失敗する可能性もあります。才能ある人であれば、売買を繰り返して資産を増やすことができると思います。しかし、僕のように才能がない場合は基本に忠実に欲を出しすぎず一つ一つの取引の質を上げる必要があります。そのために時間をかけて分析して、株価が下落したタイミングをみつつ、時間を味方にする必要があります。
短期で売買が決して悪いわけではないです。株式の売却は難易度が高いです。株式の購入という点に集中して、株価が下がってリスクを抑えて質の高いビジネスを行っている会社へ投資をすることが肝心かと思います。
投資をするときに、一度考えてみてください。今から投資をする企業は10年後市場が閉鎖しても喜んで持ち続けられるか。株価に一喜一憂するのではなく、5年後、10年後も業績は拡大し続けているか、仮に業績が低迷しても保有ができるか、考えてみてください。

最後に以下のウォーレンバフェットの言葉で終わりたいと思います。

カトリック教徒の結婚のように投資をしなさい。一生添い遂げるつもりで

ウォーレンバフェット

まとめ

今日ランニング中に考えていたことがあります。それは、前にテレビで見たゴディバジャパンの社長のジェローム・シュシャン氏の言葉についてです。ジェローム・シュシャン氏はゴディバジャパンの売上を7年で3倍に伸ばして一年あたりの成長を15%ほど増やした経営者です。ジェローム・シュシャン氏の考え方の根幹は来日してから30年続けている弓道に影響しています。
ジェローム・シュシャン氏の考えは弓道の正射必中をビジネスの根幹としています。正射必中とは的に当てることではなく、正しく射ることに集中する。正しく射ることができれば結果が伴ってくるというものです。この正射必中という言葉を今日思い出して、株式投資でも同じだなと気づきました。
以前ポーカーの本の中でなぜ長期投資にこだわるべきなのかと記事にしたことがあります。

『賭けの考え方-勝ち組プレイヤーの思考習慣』から学ぶ短期投資ではなく長期投資にこだわるべき理由とは
今回は投資をする上で役に立っている本をご紹介したいと思います。イアン・テイラー、マシュー・ヒルガー著の『賭けの考え方-勝ち組プレイヤーの思考習慣』です。ポーカーの本でタイトルからギャンブル的な要素だから関係ないと思うかもしれませんが、中身は...

この記事の中で、目先のお金を勝ち取るよりも正しい判断を下すことが大事であるとあります。正しい判断を下すことが長期的に良い結果をもたらしてくれます。
ジェローム・シュシャン氏の正射必中も的に当てることではなく、正しく射ることに集中することが大事であると根幹としてあります。
株式投資においても、自分の投資手法を守りつつ感情を一定に保ち平常心で市場を静観して、株式分析を時間をかけて行い、正しく判断してお金を投じることが長期的に結果が伴うと今日頭の中で考えていました。
何か頭の中で点と点が繋がってきたかもしれません。ポーカー、弓、投資だけでなく、剣道、釣り、バスケットボール、など自分の人生で様々なことが言えます。物事を正しく判断することに集中すること、人生の何事においても大事な要素だと思います。時代が変わっても変わらない要素だと思いました。

言葉は年齢を重ねるごとに違う視点をもたらしてくれます。数字で見る力を養うだけでなく、感受性も豊かにする必要があるのかもしれません。感受性を豊かにして、言葉の解釈を様々な面で解釈したり、何か起きたときのワンシーンでより味わい深く感じれば、より株式投資において役に立つ場面があると思いました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました