今回は短期的利益と長期的利益について考察をしてきたいと思います。
直近の日経平均はアメリカの景気後退のニュースや、インフレによる物価高の影響で消費者意欲の減少、イギリスの減税政策によるポンドの大幅下落などマイナスな要因が多くみられます。
その結果、アメリカのニューヨークダウの指数は軒並み弱気になり個人投資家は市場から退場していると時折聞くようになりました。
株価が下がっていてメンタルがきつい時にこそ考えを改めて、個人投資家は短期の視点から長期の視点へ切り替える必要があります。
なぜ短期的利益はダメなのかを考えていきたいと思います。
短期的利益について
短期的利益は、日々の株価の値動きで上昇すると気分がとても昂揚しまいます。
株価が根拠もなく上がり続けるとリスクも株価の上昇と一緒に上がり危険な域に達してしまいます。
ただ、株価が上昇し続けると楽観的なストーリーを自分の中で構築してしまい正常な判断ができなくなってしまいます。
例えば、ここ最近有名なダブルスコープですが、株価が大幅に上昇して2900円台まで上昇していた時がありました。3月時点で800円でしたのでトリプルバーガー以上ですね。
ただ、この投資先へ投資をしている人は何をやっている会社かを言及できる人はそこまで見当たりませんでした。僕もダブルスコープがSNSで株価が上昇していて含み益が嬉しいと報告があるのを見て、なぜここまで上がっているのかわからないけども、理解できないものに関しては投資をしないという投資規律から投資をしていないだけでなく、情報をシャットダウンをしていました。
株価も2900円台から1300円台と大幅に下落していました。
ただこれは他人事ではないなと思います。過去にはチューリップバブルやインターネットバブルなど人々の短期的に儲かるという衝動から、暴騰していました。
投資をしている人は、いま買えば絶対に儲かると断言して、正常な判断ができていませんでした。
またインターネットバブルの時には、○○ドットコムという名前のITベンチャー企業が設立されました。当時は○○ドットコムというだけ投資先として儲かるとみられていました。しかし、投資先として
ドットコムという名前がつくものの、どのような事業がわかるか投資した人はわからないが儲かると言及していました。
ダブルスコープだけでなく、僕が懸念しているのは海運株です。
海運株も業績がとても好調で配当利回りが10%を超える水準で株価も伸び続けています。
海運株でも海運に関連するものであれば株価も上昇しているので注意しないといけません。
PER、PBRなど割安な水準だと判断されていますが、好業績がつまずいたら株価も大幅に下落する可能性が高いです。
短期的に儲かるというのはリスクを大きく背負い込んでいると同義です。
短期的に売買をするということは利益に対して税金と手数料がかかるということです。
税金は20.315%と売却時と配当金受領時にかかります。
そして売買を行うたびに手数料がかかってしまいます。
短期的に売買は確かに利益がでて嬉しいですが、長期的に見たときに利益が残らない場合が多いです。
インデックス投資では長期保有と売却をせず長期的に保有することでリターンを得ることができます。
短期的ではなくゆっくり長期的に利益を積み上げていけば資産もおのずと増加していくはずです。
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